読書の楽しみ方は千差万別ですが、日本近代文学館内にある「BUNDAN COFFEE & BEER」は、新しい読書の楽しみ方を提案してくれます。それは、文学作品に寄り添って楽しむこと。作品に思いをはせること。本と緑に囲まれた静かな空間で、文学と向き合うことができる貴重な時間を過ごすことができるはずです。
本の息づかいが聞こえそう。日本近代文学館の一角にあるカフェ

駒場公園の緑の中に静かに佇むこの施設は、本を読むにはぴったりの環境で、晴れた日には公園でのお散歩がてら、公園内の建築物や近代文学館に足を運ぶというコースもおすすめです。
※前田家本邸洋館は保存整備工事のため、平成28年7月1日から平成30年9月末(予定)まで休館します。
詳細は東京都教育委員会のホームページをご覧ください。なお、駒場公園は通常どおり開園します。
新しい文学の道標である場所、「BUNDAN COFFEE & BEER」

誰もが古いものに見向きもせず、新しいものに群がってしまう時代だからこそ、人間の感動する“こころ”に響くものが置いてある場所を作りたい。そんな思いから「BUNDAN COFFEE & BEER」は始まったそうです。
本を読むだけではない楽しみ

コーヒーは、スペシャルティコーヒー専門店「Obscura Coffee Roasters」が作家にちなんでブレンドした、BUNDANオリジナルブレンドです。「芥川 AKUTAGAWA 」、「寺山 TERAYAMA」など作家の名前がつけられています。
「ベーリング行列車の紅茶」は、宮沢賢治の『氷河鼠の毛皮』で冷たい風が吹きすさぶ中、ベーリング行の列車で乗客に提供されたものがモチーフになっています。また、村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』における主人公の朝食を再現した『「ハードボイルド・ワンダーランド」の朝食セット』や、永井荷風が銀座について綴ったエッセイに登場する「鴨南蛮」(写真右)など、作品中に登場するメニューを再現したものも充実しています。
いつものビール、いつもの紅茶が、作品に思いをはせるだけで、ずっと素敵なものになることでしょう。本を片手にコーヒーやお酒をいただき、作家や作品とゆったりと向き合うという、新しい読書の楽しみ方が見つけられそうです。
writer / 森嶋 千春
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