子供はしっかり寝ることで育ちますが、大人になった女子たちの場合はちょっと事情が違うようです。
一般的に、大人が取るべき十分な睡眠時間とは7時間が目安だといわれています。睡眠時間を下回ったり質の悪い睡眠を摂ると肌の調子を悪くしたり、気分が悪くなったりと様々な悪影響が。そしてダイエットにも悪い影響を与えてしまいます。では寝不足になった場合、どんな影響が現れてくるのでしょうか?しっかりとした質の良い睡眠を取ると、どんな変化があるのでしょうか?
今回は睡眠不足で起こる悪影響と、寝ている間に体や脳で起こっている現象を探ってみました。
■寝不足は暴飲暴食を招く
睡眠不足になると、食欲抑制ホルモンである「レプチン」の分泌が減ってしまうという調査結果が出ています。レプチンは、自分の意思とは関係なく、食べても食べても、まだ物足りないという「暴飲暴食」を招くタネとなる厄介な存在です。
もし「食べたい!」と我慢ができなくなってしまったら、高カロリーでガッツリしたものを早めの時間帯に食べるようにしましょう。食べたことに対する満足感と罪悪感が夜まで続き、夜の食事を低カロリーなもので済ませたいと思うようになるはずですよ。
■寝不足は高脂肪・高炭水化物を欲する
寝不足はさらに、食欲増進ホルモンの「グレリン」を増やしてしまいます。レプチンの影響で食欲を止められないところへ、グレリンが、もっとしっかりこってりしたものを食べるように働きかけてきます。夜更かしをしていると、ラーメンやポテトチップス、甘いものなどを食べたくなるのは、そのせいだったのですね。
深夜の食欲増進を抑えるためにできるだけ早く寝たいものです。「お腹が空きすぎて眠れない」と心配するより、「質の高い睡眠」を取り入れる努力をすることが大切ですよ。ホットミルクやカモミールティーなどのドリンクで体をリラックスさせてみてはいかがですか?
■寝不足でインスリンが脂肪蓄積モードに
寝不足が続くと、インスリンが持つ「生命維持」スイッチが入り、脂肪を蓄積しようと働き始めます。既に、「暴飲暴食」で「しっかりこってり」を食べてしまった体でこのスイッチが入ると想像すると、ぞっとしますね。
といって焦るのも禁物。食べてすぐに寝てしまうとさらに脂肪を体に溜め込もうとしてしまうのだとか。夜の睡眠を質の良いものにするためには寝る3時間前には食事を終えるのがオススメですよ。
■眠りが浅いと脂肪が燃焼されない
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、脂肪を分解・燃焼させる働きを持っていて毎日正しく寝ると約300キロカロリーのエネルギーを消費できるのだとか。さらに、肌のターンオーバーに大きな影響を与えることも知られています。この成長ホルモン、眠りが浅いと十分に分泌されません。安定した長さ・深さの眠りは女子にとって、ダイエットスリープであり、ビューティースリープでもあるのです。
「空腹で眠りが浅くなる」と心配する人は顔周りのマッサージや部屋を真っ暗にするなど、眠る環境を変えてみましょう。空腹で寝ると次の日の朝はすっきり起きられますよ。
■起きている時間が長い=空腹になる
起きている時間が長いと空腹になるのは、難しい理屈はなくても体感できる機会が多くあると思います。
例えばゲームをして寝不足になる場合は、ほとんどカロリーを消費しないのに、時間に合わせてお腹だけは空いてしまい、ジャンクなものを食べ過ぎて太ってしまいます。もし空腹が続くのであれば炭酸水で胃を刺激して空腹を紛らわせましょう。
昼間も夜も働きづめで寝る時間がないという寝不足であれば、体重は減りそうですが、でもそれは、スッキリではなくゲッソリですね。まとまった睡眠時間をとるのは大切です。休みの日は睡眠を十分にとって体に溜まった疲れを取り除きましょう。
いかがでしたか?
今回は睡眠不足が招くダイエットへの悪影響をご紹介しました。
寝ないより寝る方が、体自身が痩せやすい方向へと向かっていくことが分かりますね。
また睡眠不足にどう耐えるかより、どうすれば質の高い睡眠を得られるかを見つけることが大切ですよ。
今日は早く用事を終わらせて、早く寝るようにしてみてはいかがですか?(エディタ(Editor):dutyadmin)

