
年末年始はおうちで“全国味めぐり”
こんにちは!浅草住まいの食いしん坊ライター、丸山です。全国の市場やスーパーをめぐり、各地の美食を探し尽くす筆者が、ご当地調味料を7日間に渡ってご紹介していきます。日本全国を7つのブロックにわけ、各地方のおすすめ調味料4品と、それぞれ3パターンの食べ方(全84食)をご提案。皆様の食卓が豊かになるような、お気に入りの調味料が見つかればうれしいです。
この年末年始は、おうちで全国を味わいましょう!
第1回目は沖縄・九州地方から
そろそろおせち料理の計画を立てる時期。お祝いの席を彩るおせち料理は見た目も大事です。そこで九州・沖縄地方からは、おせち作りに重宝しそうな商品を含めて4品をご紹介します。今回ご紹介する絶品調味料は…
・博多辛子めんたい粉(福岡県、井口食品株式会社)・透明醤油(熊本県、株式会社フンドーダイ)
・坂元のくろず白寿(鹿児島県、坂元醸造株式会社)
・A1ソース(沖縄県、Brand & Co.)※輸入業者は株式会社湧川商会
素材の色をそのまま引き出す「透明醤油」と「黒酢」を生み出した老舗の高級黒酢は、おせち料理や和食のコクと深みをグッと上げてくれます。
また、本州のようなおせち料理を食べないといわれる沖縄で、おせちの代わりによく食べるオードブルにかけるとおいしい「A1ソース」、年末年始で忙しい日の朝、ご飯にかけておいしい「博多辛子めんたい粉」もあわせて魅力をお伝えします。
【福岡県】博多辛子めんたい粉(井口食品株式会社)
福岡県の名物といえば、明太子。名店が提供する粒ぞろいの明太子は美しく、味わい深いですね。ただ明太子は要冷蔵で賞味期限が短く、持ち歩きにくいという難点も……。より日常的に明太子を食べて欲しいと創業約85年の食品会社(井口食品株式会社)が開発したのが、明太子を顆粒状にした「めんたい粉」です。日持ちが長く取り扱いやすいのでふりかけ、明太子マヨネーズ、明太子パスタ、明太卵焼きなどアレンジも楽々。しばしばメディアで紹介される便利な一品です。
おすすめの食べ方
まずはゆでたてのおうどんに和えて、めんたいうどんに。明太子の魚介の風味と辛味、塩け、香りが感じられ、嗅覚でも楽しめます。お料理が苦手な人でも簡単にできてとてもお得な気分♪もちろん明太子パスタにもアレンジできます。 夜、お酒のお供にささっと作ったのは、チーズのめんたい粉まぶしです。チーズのコクと明太子の辛味と塩けが混ざり合って、あとをひく味に!普通の明太子ではチーズにまぶしにくいので、本商品ならではの楽しみ方です。 一部で熱狂的なファンがいる「明太子マヨネーズ」を「めんたい粉」で。当然ながら相性が良く使い道の幅が広がります。野菜や冷奴と、トーストに塗って、ポテトサラダに混ぜて……。明太子好きにとっての鉄板となるはずです。商品情報
■販売者:井口食品株式会社■商品名:博多辛子めんたい粉
■内容量:20g / 50g
■価格:20g 150円 / 50g 300円(税抜)
井口食品株式会社|公式サイト
【熊本県】透明醤油(株式会社フンドーダイ)
日本人が一番使う調味料で和食に欠かせないお醤油。ただ色が濃いために、どうしても素材の色に影響してしまいます。そんなお悩みを解決してくれるのが、江戸時代から続く老舗(株式会社フンドーダイ)が創業150年の節目に生み出した「透明醤油」。本醸造の生揚げ醤油をベースに造られているので味も香りも本格的で、数々のメディアに取り上げられてきました。色を美しく仕上げたいおせち料理にも活躍します!
おすすめの食べ方
まずはアスパラのお浸しに。ほとんど色がついていないのに醸造されたお醤油の風味がしっかりするので不思議な感覚です。緑色がとても美しく仕上がり食欲をそそります。 こちらは茄子の煮浸しです。茄子はうまく油と合わせればとてもきれいな紫色が引き出せます。ここで一般のお醤油ももちろん良いですが、透明醤油で味付けをすれば美しい色がそのまま!これだけでテンションが上がります。 根菜の煮しめにも使うとこんな感じに。にんじん、里芋、蓮根、大根それぞれの色をそのままに。煮ているのでしっかり醤油の味と風味が染み込んでいて大満足の味わいです。おせち料理もこんなに美しく色を出せたらうれしいですね。今回はお野菜メインでしたが、お魚のカルパッチョやトッピング用のジュレに使うのもおすすめです。
商品情報
■販売者:株式会社フンドーダイ■商品名:透明醤油
■内容量:100ml
■価格:540円(税込)
株式会社フンドーダイ|公式サイト
【鹿児島県】坂元のくろず白寿(坂元醸造株式会社)
坂本醸造は途絶えかけた酢の“壺づくり製法”を復活させ、守り続ける老舗で、「くろず(黒酢)」の発祥の地でもあります。壺酢は、ひとつの壺の中で自然に糖化と発酵が進む世界でも類を見ない製法。醸造技師さんたちが手塩にかけて育てる黒酢はすべてすばらしく、なかでもご紹介する「白寿」は5年以上発酵と熟成がなされ、まろやかで深いコクが特徴です。香り高く上品な味わいは、そのままソーダ割りでも美味なうえ、お料理の味を格段に引き上げます。
おすすめの食べ方
まずはお酢の味が分かりやすい酢の物で。「白寿」はお酢の角がなくまろやかでコクがあるので、あえて野菜に塩を揉んで黒酢に漬けただけです。“塩とお酢のみ”というシンプルさだからこそ芳しさを感じます。 これまた黒酢を使うとおいしくなる料理の定番、豚肉の黒酢炒めです。こっくりとしたコクが豚肉と野菜にまとわりついてご飯が進みます。いつものお酢を「白寿」に代えるだけで高級料理店の味にグッと近づきますね。 こちらは台湾の朝ご飯として定番の鹹豆漿(シェントウジャン)というスープです。黒酢と醤油を入れたスープ椀に沸騰寸前の豆乳を注ぎ入れるもので、フワフワとした食感とさっぱり味が人気。お酢でスープの味が大きく左右されるので、このスープを作るならぜひ「白寿」のように上品で香り高い黒酢を使うことをおすすめします。商品情報
■販売者:坂元醸造株式会社■商品名:坂元のくろず白寿
■内容量:150ml
■価格:1,944円(税込)
坂元醸造株式会社|公式サイト
【沖縄県】A1ソース(Brand & Co. 株式会社湧川商会)
他県の人には聞き慣れないかもしれませんが、「A1ソース」は沖縄県民の冷蔵庫には必ずあるといわれる人気のソース。沖縄のソウルフードといえます。もとは19世紀のイギリス国王の専属シェフが作ったもので、王様が「“A one”(最高)だ!」と絶賛したことから、この名前がついたそう。
決してジャンキーではなく酸味と苦味が強めの濃厚な大人の味で、ステーキハウスやタコライス店には必ずといっていいほど置いてあります。
おすすめの食べ方
お肉には絶対合うなと思い、ローストポークにかけて食べてみました。見た目はウスターソースや中濃ソースなのに、味は別物。強めの酸味、ちょっとした苦味がポークを上品な味わいに仕上げてくれました。 プレーンオムレツにかけると、こちらも大人の味に変身。オムレツに味付けをした塩と砂糖だけでは薄っぺらい味だったのに、「A1ソース」でガラリと料理が変わります。 「揚げ物にも合うはず」とエビフライにもかけてみました。「A1ソース」に使われているモルトビネガーや野菜の酸味が効いてさっぱりいただけます。ほかにも「何かもの足りない」「コクをプラスしたい」というさまざまなシーンで活躍してくれそうです。商品情報
■製造者:Brand & Co.■販売(輸入業)者:株式会社湧川商会
■商品名:A1ソース
■内容量:240g
■価格:オープン価格
食文化の特性が色濃く出ている九州・沖縄地方
全国の絶品調味料、第1回目は九州・沖縄地方からお届けしました。明太子の粉、透明な醤油、壺づくりのくろず、A1ソース……、ほかの都道府県ではほぼ見られない、しかし地元民が大好きな4品がそろいました。ひと言で九州と言っても、それぞれ食文化が異なり大切にされていることがわかります。
第2回目の明日(12/29)は四国地方。瀬戸内海と太平洋に囲まれ、豊かな自然のなかで守られ、生み出されてきた厳選調味料をご紹介します!