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キヌア、サチャインチ、アマランサス、いまやスーパーやコンビニでも多く見られるようになった「スーパーフード」。実はその多くが、南米のペルー共和国から輸入されているって、みなさん、知っていましたか?

ペルーは海岸地方からアンデス山脈の高山地帯、アマゾン川流域の熱帯雨林地帯といったバラエティーに富んだ地理・気候から数多くの「スーパーフード」と呼ばれる食材を産出しています。

ペルーはスーパーフードの宝庫

2017年3月18日に駐日ペルー共和国大使館ご協力のもと「ペルー共和国のスーパーフード&美容セミナー」が開催されました(主催:インターナショナル・カルチャーエクスチェンジ・ジャパン(ICEJ))。

会場は東京・代々木にある服部栄養専門学校。駐日ペルー大使夫人クリスティナ・エスカラさんによるスーパーフードのレクチャーや、和食にスーパーフードを使った料理の実演、スーパーフードを使ったスキンケア法が紹介されました。

セミナー開催にあたり、ペルー共和国・エラルド・エスカラ駐日大使にご挨拶していただきました。

サチャインチはアマゾン熱帯雨林に自生している植物。オメガ脂肪酸が豊富で、別名アマゾングリーンナッツと呼ばれています。
オイルだけでなく、ローストしたナッツも食べられています。

カムカムもアマゾン熱帯雨林に自生するフルーツ。天然ビタミンCの含有量はレモンの約60倍、アセロラの約2倍です。東京農業大学のベンチャー企業・株式会社メルカード東京農大で取り扱っています。

インカベリーをチョコレートでコーティングした、インカベリーチョコ。インカベリーは別名ゴールデンベリーとも呼ばれていて、食用ホオズキの一種です。

クリスティナ夫人の講義をお聞きしながらインカ・コーラを頂きました。南米ペルーではコーラといえば、コカ・コーラではなく、この"黄金コーラ"と呼ばれるインカ・コーラを指します。

講義をするクリスティナ夫人と
また料理実演をした服部栄養専門学校の大野文彦先生。

今回の料理で多く使われたキヌアは、ペルーの高山地帯で栽培されていて、"インカの金の穀物"と呼ばれています。
必須アミノ酸のほかビタミンなど栄養バランスに優れ、NASAは宇宙飛行士の宇宙食として取り入れています。

国連は2013年を「キヌア年」と制定し、害虫に強く少ない水分で育つキヌアを「世界を救う穀物」として発表しました。

日本では上の写真にあるような赤、白、黒の3種類が買えますが、ぺルーでは緑やオレンジ色のものなど約1000種類ほどあります。(写真提供ICEJ)

アマランサスは、7000年前からぺルーで栽培されている穀物。キヌア同様に栄養価に優れ、
必須アミノ産リシンの含有量が高く、リシンはコラーゲン合意に大切な役割を果たします。
アマランサスはアイボリー色をしていて、粒はキヌアより小さいです。ペルーには「小さなものほど、大きなパワーを秘めている」という格言があります。

出来上がりはこちら。
左上から
「赤キヌアのサラダ サチャインチオイルとパッションフルーツのドレッシング」
「茶碗蒸し アマランサス入り」
「白身魚と黒キヌアの天ぷら アスパラガスのソース」
「白キヌアとカボチャのお味噌汁」
「ミックスキヌアのご飯」
「白キヌアミルク」

デザートには
「カムカムとマンゴーのシャーベット」

これらに加えて、ペルー産の白ワイン「インティパルカ ソーヴィニヨンブラン2014」も提供されました。インティパルカはケチュア語で「太陽の谷」を意味するそうです。

鍋で簡単にキヌアを炊いて、サラダに混ぜたり、アマランサスを茶碗蒸しに入れたり、お米とキヌアを混ぜて炊飯器で炊いたりと、手軽に日常の食卓にペルーのスーパーフードを取り入れる方法について実演があって、試食もできる料理セミナーでした。キヌアやアマランサスなどは、クセのない味なので、どんな料理にもなじみやすい食材なので和食にもぴったり、美味しくヘルシーにいいただきました。

ペルー産のキヌアやアマランサス、ワインなどの食材は
株式会社G&C CORPORATION
またペルー産マンゴーやパッションフルーツのピューレは
株式会社 ASC
で取り扱われています。

続いて美容セミナー。クレンジングにサチャインチオイル、ローションにキヌア水

続いて、スーパーフードを使ったスキンケアセミナーです。

クリスティナ大使夫人が毎日おこなっているスキンケア方法を伝授していただきました。

まずサチャインチオイルでクレンジング。
メイクの油分をサチャインチオイルになじませて落とします。

そのあとに、白キヌアを一晩水につけた上澄みの"キヌア水"をふき取りローションとして使います。一晩つけた白キヌアは、キヌアミルクに用います。

キヌアは種子の周りにサポニンが多く含まれているので、そのおかげで害虫から守られています。(写真のようにキヌア水が泡立っているのはサポニン成分による)

サポニンには洗浄効果もあるので、メイクをなじませたサチャインチオイルをふき取りやすいというわけです。

いったん肌を洗い流してから"アベナ"というオーツ麦の粉(通常は牛乳を加えてオートミールのように食べます)を、天然のスクラブ剤として用います。ナチュラルなスクラブ剤は、優しく角質をおとしてくれます。

余分な角質を落としてした後は、卵の黄身とはちみつとつぶしたバナナをミックスしたものをバックとして塗ります。

バックをしている間はリラックスタイム。お茶をいただきます。ペルー特産の"キャッツクロー=猫の爪"と呼ばれるハーブティーをいただきます。キャッツクローは抗炎症効果が確認されています。

カモミールティーや緑茶もおすすめ。ハーブティーは少し残しておき、保湿ローションとしてコットンにとり、お肌に潤いを与えます。

また髪の毛には熟したアボカドをヘアパックにしたりするそうです。

食べるものでスキンケア、ヘアケアをするという目から鱗のセミナーでした。昔の人々は、このようにして食べ物を化粧品として用いていたのですね。

ぜひ、ペルーのスーパーフードを日常的に取り入れて、インナービューティを目指したいと思いました。

クリスティナ夫人に花束を渡す、ICEJ 代表山本(荒川)真希さん。

山本さんは薬剤師免許を持ち、アルビオン・ロレアルで化粧品の研究開発に従事していました。現在は食・美容・舞踊といった文化交流で世界各国と日本をつなぐお仕事やボランティアをされています。

ペルーの食材は
キョウダイマーケットなどでも取り扱っています。

セミナーでは、前日にペルーでおきた大洪水についてもクリスティナ夫人からお話がありました。異常気象エルニーニョ現象が原因だそうです。多くの人々が犠牲となってしまいました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。