
「期間限定のダイエットをするよりも、日常生活を見直して、食の断捨離をしましょう」という石原新菜先生。
テレビでよく観る石原先生は、引き締まった体に明るい笑顔が印象的な美人女医。でも実は、研修医時代には今よりも10㎏も太っていて、むくみや肩こり、頭痛や生理痛、ニキビや多汗症など、さまざまなトラブルに悩まされていたそうです。
そんな石原先生の体を変えたのが「食の断捨離」です。石原先生の毎日の生活から、キレイに痩せて元気になるコツを探ってみましょう。
朝は1杯の「にんじんリンゴジュース」
石原先生の朝食はお手製の「にんじんりんごジュース」。朝はにんじんりんごジュースだけという生活を、もう10年も続けているそうです。
「朝ごはんを食べないのは不健康だというのは、間違った思い込みです。ジューサーで作ったにんじんりんごジュースは、体に必要なビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。さらに適量の糖分も補えるので、頭も体もしっかりと動かすことができます」(石原先生)

にんじんりんごジュースのつくり方
材料(1人分の目安):
りんご1個、にんじん1本
つくり方:
① にんじんとりんごをよく洗い、皮ごと適。当な大きさに切る。芯や種は取らなくてOK。
② ①をジューサーにかける
③ お好みでレモンをしぼる
デトックスにはスムージーよりもジュース
―ジュースではなく、スムージーにしても大丈夫ですか?
「スムージーはミキサー、ジュースはジューサーで作りますよね。デトックスや便秘解消のために食物繊維を摂っているという方も多いと思いますが、スムージーは食物繊維がそのまま残っているので、消化・吸収に時間がかかり、胃腸の負担も大きくなってしまうんです」(石原先生)
朝は消化・吸収よりも排泄を優先したい時間帯。でも、朝から食事をしたり、食物繊維の多いスムージーを飲んだりすると、消化活動が始まり、排泄が妨げられてしまうと石原先生はいいます。
「食物繊維を取り除いたジュースは、排泄の邪魔をせず、必要な栄養素が取れるので、デトックスという意味でも優れています」(石原先生)
にんじんりんごジュースの飲み方とアレンジ
冷えは健康の大敵です。氷は入れず、なるべく作り立てを常温で飲むようにしましょう。
「朝に時間がない場合は、前夜につくって冷蔵保存しておいても大丈夫です。冷えが気になる場合は軽く温めたり、生姜のしぼり汁を加えたりするのもよい方法です」(石原先生)
毎日スムージーを飲んでいるという方は、ぜひにんじんりんごジュースに変えてみてください。葉物野菜を摂りたい場合は、にんじんりんごジュースをベースに葉物野菜を足すといいでしょう。
45℃のシャワーで代謝をアップ
朝は45℃くらいの熱いシャワーを浴びるという石原先生。
―ちょっと温度が高すぎませんか?
「シャワーは湯船に浸かるのと違って、体が温まりにくいんです。褐色脂肪細胞が多い首から背中にかけて、熱いシャワーをかけると交感神経が刺激されて、目もばっちり覚めて、代謝もあがり、ダイエット効果もでやすくなります」(石原先生)
ランチはしょうが紅茶と黒砂糖
「昼や仕事の合間には「しょうが紅茶」をいただきます」という石原先生。
―それだけだと、いくらなんでもお腹が空くんじゃないですか?
「お腹が空いたときは、おせんべいを食べることもありますが、たいていは黒糖をつまむ程度です。黒砂糖は食べてすぐに血糖値が上がるので、数分で食欲が落ち着きます」(石原先生)
しょうが紅茶は、よく洗ったしょうがを皮ごとすりおとし、紅茶にいれるだけ。しょうがの量はスプーン1~3杯。お好みで、黒砂糖やはちみつを加えてもOKとのことです。
黒糖で食欲をコントロールする
実はこの「黒糖」が、石原式「食の断捨離」のキーポイントのひとつ。
“空腹”を感じるのは“胃腸が空っぽ”だからではなく、“血糖値が下がった”から。胃に食べ物が入ってもすぐには空腹感がおさまらず、つい食べ過ぎてしまうのは、食べたものが消化・吸収されて、血糖が上がるまでに時間がかかるため。
そんなときに、少量の黒糖を食べれば、血糖値はすばやく上がって、食欲を落ち着かせてくれるというわけです。
最近は低糖質ブームで「血糖を上げることは悪いこと」と思い込んでいる人もいますが、糖質はもともと効率のいいエネルギー源。しかも黒糖には、糖質の代謝に必要なビタミンやミネラルも豊富に含まれています。少量であれば、すみやかにエネルギーとして利用され、脳と体に元気を与え、脂肪として蓄積されることもないという優れものなのです。
交感神経を刺激して食欲をコントロールする
食欲をコントロールする、もうひとつのポイントとなるのが交感神経です。
みなさんは、忙しく仕事をしていたり、趣味に熱中しているときに、つい食事を忘れていたということはありませんか?
緊張するときゅっと胃が縮まる感じがすることでもわかるように、交感神経が刺激されると、胃腸の働きはストップします。
逆に、休みの日に家でだらだらしていると、ごはんを食べたのにまたすぐお腹が空いて、ついつまみ食いをしてしまいますよね。これは副交感神経が優位になっているから。
石原先生が習慣にしている熱いシャワーは、代謝をアップさせるだけでなく、食欲のコントロールにも役立つということ。
襲ってくる食欲に負けそうなときは、外に出て軽いランニングをしたり、その場でスクワットをする、ドキドキする映画を観るなど、交感神経を刺激する工夫をしてみてください。
夕食はお楽しみの時間
石原先生の夕食は、野菜と魚が中心のヘルシーな和食。でも家族で外食をするときや、友人との食事のときは、楽しく何でも食べるそうです。
「夕食のときのお酒は、私の楽しみの時間です。まずはビールで乾杯して、食後もさらにビールを飲んだり、ワインを飲んだりします。1日3食となると、毎食ごとにカロリーや塩分を気にしなければなりませんが、1食だったらまずオーバーすることはありません」(石原先生)
1日1食で本当に大丈夫?
―先生は1日1食で、なんでそんなに元気でいられるんですか?
「1日1食なのに、ではなく、1日1食だから元気なんだと思います。前の日の夕食を、丸1日かけて消化・吸収して、しっかり排出してから、また食べる。1日1日、短い断食をして体をリセットしている感じです」(石原先生)
長い歴史のなかで、人の体は飢餓に対応できるようになっている。血糖値を上げるホルモンは10種類以上あるのに対し、下げるホルモンはインスリンだけ。空腹よりも食べ過ぎの方が異常事態であり危険なのだと、石原先生はいいます。
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まとめ

最後に石原先生からのメッセージです。
「ダイエットではすぐに体重には表れなくても、自分の体に合っていれば、よく眠れるとか、疲れにくくなるとか、なにかしら体によいサインが現われます。逆に、いいと言われるものでも、自分には合わないものもあるので、体調が悪くなるときは、ムリは禁物です。いろいろなダイエット法や健康法がありますが、情報に振り回されず、自分に合った方法をみつけてください」


