
「お腹がみるみる痩せた!」「便秘が治った!」「肌がきれいになった!」「漢方薬だから安心!」といった口コミも多い防風通聖散。便・尿・汗の3つのデトックスルートに働き、トリプルデトックス効果で、ポッコリお腹やメタボ腹の解消に効果的な漢方薬として大人気です。
ダイエット漢方薬として定番化しつつある防風通聖散ですが、「全然効かない」「下痢になった」など、人によっては合わない場合もあります。
実は防風通聖散はダイエット用の漢方薬として作られたものではありません。じゃあなんで痩せるの?というのが漢方薬の面白さ。
防風通聖散はどんな薬なのか?合う人と合わない人の違いは?副作用は?
上手に使えばキレイに痩せる。知らなきゃ損する防風通聖散について、中国医学の専門家が解説します。
防風通聖散ってどんな漢方薬?
“お腹の脂肪をとる漢方薬”“漢方版ダイエットサプリ”として注目されている「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」。実は、この名前で売られているもの以外に、「ナイシトール」や「コッコアポEX錠」なども防風通聖散の処方が基本となっているってご存知ですか?
いまやお腹痩せに大人気の防風通聖散ですが、もともとはダイエット目的で作られた漢方薬ではありません。どんな薬かというと
体の中に熱邪が溜まって、うまく出せなくなっている状態
を改善するために作られた“デトックス薬”なんです。
【体験談】私が中国で暮らしていたときの「防風通聖散」を処方されたときの話
体に熱毒が溜まるのはどんな時だと思いますか?
単純なものとしては、風邪などによる熱がきっかけで、体の潤いが失われ、冷やす力が落ちてしまうことがきっかけになる場合があります。
その他、食べ過ぎ、飲み過ぎ、精神的なストレスなども、体に過剰な熱を生む原因となります。
私が中国で防風通聖散を処方されたのは「長引く湿疹」を相談したときでした。
私「かゆみで眠れないんです」
中医師「赤味があって、肌が熱を持ってますね。便はどうですか?」
私「大丈夫です」
中医師「睡眠はどうですか?」
私「なかなか寝付けません」
中医師「なるほど。熱毒が溜まっている状態ですね。防風通聖散を処方しましょう」
といった具合です。
そのときは便秘ではないと思ったのですが、防風通聖散を飲むと、するする便が出て、そこではじめて出にくくなっていたことを実感。その後、1週間程度で、湿疹も治り、寝付きもよくなり、乾燥肌も改善!
体質・体調に合った漢方薬とは、このように効くものなのです。
3つのデトックス効果!
体に溜まった毒素を排出するには、3つのルートがあります。それは
■汗
■便
■尿
の3つ。
中国医学では“汗”がかけなくなると体に熱毒がたまり、体内が乾燥してさまざまなトラブルを起こすと考えます。
例えば、便秘。体の中に熱がたまった状態が続くと、腸が乾燥して便がスムーズに流れなくなり、習慣性の便秘になってしまいます。また、水分不足で尿の量が減ることで、さらに毒素を排出する能力が衰えてしまいます。
すると、毒素が体内に溜まって気血の巡りが悪くなることで、新陳代謝も悪くなり、お腹まわりにどんどん脂肪が溜まっていってしまうのです。
漢方薬は「どんな人に」「どう効くか」を考える
防風通聖散が効く人と効かない人にはどんな違いがあるのでしょう?
漢方では「何に効くか」ということ以上に「どんな人に」「どう効くか」を重要視しています。
例えばお腹痩せが目的の場合
■冷えで代謝が落ちている人;体を温める漢方薬を処方する
■熱で腸内が乾燥して便秘が原因;熱を発散させ、潤いを与えて体を冷やす漢方薬を処方する
といった具合に、体質・原因が違えば、同じ目的に対して全く逆の性質の薬が必要になります。では、防風通聖散でお腹の脂肪が落ちるのはどんな人なのでしょうか?
防風通聖散で痩せるのはこんな人!
防風通聖散でお腹の脂肪がみるみる落ちるのは以下のようなタイプです。
■声が大きく、食欲も旺盛。パワフルな実業家タイプ
■体格はがっちり目で、お腹が出っ張っている
■性格はちょっとせっかちでイライラしやすい
■目が乾いたり、かゆみや湿疹がでやすい
■赤ら顔
熱毒が溜まると、肥満だけでなく、イライラやのぼせ、血圧上昇などのトラブルにもつながっていきます。
防風通聖散は、汗・便・尿の3つのデトックスルートを整えることで、熱毒を解消する漢方薬。出っ張ったお腹がするする痩せるだけでなく、体調もよくなって、性格もよくなる!それが漢方薬の本当の力なのです!
防風通聖散が合わないのはこんな人・こんな時
防風通聖散が効かなかったり、副作用で下痢になったりするのはこんなタイプです。
■声が小さく、食が細い、虚弱体質の人
■ハードワークでとても疲れている時
■冷え性
■お腹が弱く、下痢しやすい
■下腹はぽっこりしているが、全体的には細めの人
■顔色が悪く、疲れやすい
防風通聖散は痩せ薬ではありません。
体に溜まった熱毒を出すことで、諸症状を改善する。
それが防風通聖散という漢方薬なのです。熱毒がなく、冷えがある人が防風通聖散を飲むことは、極端に言えば、下痢の人に下剤を飲ませるようなこと。
漢方薬を使うときには「どんな人に」「どう効くのか」を必ずチェックしてくださいね。
まとめ
防風通聖散が“お腹の脂肪をとる漢方薬”という言い方も間違いではないけれど、合う人と合わない人がいるということがお分かりいただけたでしょうか?
ばっちり合えば、魔法のように効く漢方薬。合わない場合には、処方の一部を変更することで、自分にぴったり合った漢方薬にカスタマイズすることもできます。
お医者さんや薬剤師さんに細かい情報を伝えて、自分に合った漢方薬を選んでくださいね!