
脚や顔などのパーツのむくみなど、女性によくある悩みの一つがむくみです。病気によりむくみが出る場合もありますが、それ以外にもいくつかの原因が考えられます。朝起きた時顔のむくみはメイクの時鏡を見ると気になりますし、夕方の脚のむくみは重さやだるさを感じてしまうこともあります。むくみが解消できると気持ちも楽になります。また、むくみがとれると、からだ全体もすっきりと見えますね。今日は日常おこりやすいむくみの原因やその対処法について考えてみたいと思います。
むくみとは
むくみとは、普段血液が通っている血管の外に漏れ出た水分が皮下組織を中心に、普段以上にたまってしまうことで起こります。水がたまるのは、血流が滞ることや血管から水分が染み出やすい状態になることが大まかな原因です。
日常の生活習慣が原因でのむくみは顔、手、脚など身体の部分にでることが多いです。
甲状腺、腎臓、心臓、肝臓などに病気があるときにもむくみがでることがあります。この場合(もちろんそうでない場合もありますが)脚や顔などどこかのパーツではなく、全身むくむことが見られます。
むくみの症状としては、下肢のむくみなどでは、指の先で皮膚を押してみるとへこんでしまい、いつもより戻りが悪い、とか、お酒を飲んで朝起きてみたら目がはれぼったくむくんでいる、といったものがあげられます。
日常生活に潜むむくみの原因とは?
長時間の立ち仕事やデスクワーク
むくみの原因の一つには、立ち仕事や、デスクワークや旅行での移動時などで長時間同じ姿勢をとるため血流が滞ってしまうことがあげられます。
海外旅行で飛行機に乗って、降りるときに足がむくんで靴がきつくなってしまったことはありませんか?
ずっと同じ姿勢でいると、脚先から心臓に向かって戻る血流の流れがとどこおってきやすくなります。心臓というポンプで血液を動かしている時に特に重力の影響を受けやすいのが脚なんです。
血液は、酸素を豊富に含んできれいな状態で心臓から血流に乗って送り出され、手先、脚先まで到達し、その後体の末梢部分の老廃物や不要な水分を運んで末梢から心臓めがけて戻ってきます。その時に重要になるのが、血管のなかでも静脈、という血管の働きです。静脈が血液を下肢から心臓に血液をもどしていきますが、立ち仕事などを長く続けていると重力の影響を受けやすく、血流がもどりにくくなっていきます。
血液が心臓にもどりにくくなると流れが滞り、本来は静脈の中にあるべき血液成分のうち水分が静脈の周囲に漏れでてしまい、これがむくみになります。
下肢の静脈内の血液が心臓にむかって上方に流れ戻っていくためには、下肢の筋肉の動きと静脈の中の弁の作用が大切です。下肢の筋肉がしっかりと動けば動いた分、筋肉に囲まれた静脈が押され、血液がさらさらと上方に、つまり心臓方向に押し出されます。足の筋肉はいわばポンプのような働きをするのです。また、静脈にある弁は、筋肉の働きで上方に流れた血液が、重力に負けて下方に下がってしまうのをストップしてくれることで、血流を心臓の方向に流すのを助けてくれます。
アルコール
季節的にお酒を飲む機会も増えるこの頃ですが、アルコールをたくさん飲むと、血管から水分が外にもれでてしまいやすくなり、むくみがおきるといわれています。
塩分の摂りすぎ
塩分は体の中で水を引き込んでしまい、むくみの原因になります。
生理前などのホルモンのアンバランス
生理前や妊娠中、更年期には、女性特有のむくみが起こりやすい時期です。ホルモンバランスが変化、あるいは乱れ、自律神経もアンバランスになることから起こるといわれています。自律神経がアンバランスになることで、血流がとどこおってしまい、むくみやすくなるんです。
水分の摂りすぎ・水分の不足
むくみが気になる場合、かえって水分を制限してしまい、脱水傾向になることも考えられます。すると、血液の粘性が高まり、かえって血液がどろどろして血流の流れが滞ってしまうこともありえます。摂りすぎる必要はありませんが、1回量を控えめに、こまめに、水分を補給することも大切です。
からだにいいのでといってあまりに水分を摂りすぎると、体の中のバランスがくずれてしまいます。ひどいときには、水中毒といって、ナトリウムという命の維持に必須なミネラルのバランスが崩れ、体調がわるくなることさえあります。体格、その日の天候、その日の活動量、食事量、体調などにより、必要な水分の量は変化しますが、まずは、一般的な体格のデスクワークの女性であれば、1日2Lを超えるほど水をたくさん飲むのは避けた方がよいでしょう。1日の飲む水の量に関しては、心臓や腎臓、その他持病のある方は主治医ときちんと相談して決めましょう。
過度な食事制限
ダイエットで極端にお食事の量を減らすと、たんぱく質、ミネラル、ビタミンなどの摂取量が減ります。すると、血管内に必要な水分を保持できなくなる、からだからの水分の排泄が滞るなどの理由でむくみやすくなってしまいます。
ストレス、身体の冷え
仕事や人間関係などでストレスがあると自律神経のバランスが乱れます。また、もともと自律神経のバランスが乱れていると冷え性になったりします。これらにより、血行が悪くなりむくむことがあります。
むくみ解消に効果的な対処法とは?
たんぱく質、ミネラル、ビタミンをしっかり摂る
たんぱく質は血液の水分をしっかり血管の中にとどめておくのに役立ちます。ダイエットでお食事を減らしていて蛋白質が少ない場合、むくんでしまいやすくなります。
また、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどミネラルが不足すると、体からの水の排泄が滞るので、むくみやすくなります。
赤みのお肉やマグロ・イワシなどのお魚、卵、牛乳やチーズなど乳製品で良質のタンパク質をしっかりとりましょう。
大豆などの豆類には、カリウムや、サポニンという利尿作用をもつ成分も含まれています。
糖分の分解を助け血液をさらさらにするビタミンB1は豚肉、ほうれん草などに含まれています。
むくみ改善のための栄養素や食べ物を日頃から意識的に摂るように心がけましょう。
塩分を減らす
塩分はからだの中に一定量あることがからだの維持にとても大切である一方、摂りすぎるとむくんだり、からだの負担になります。
塩分を少なくするように心がけましょう。日ごろの塩分の量を適切にし、塩分摂りすぎの場合には、調味料として減塩しょうゆ、お酢やハーブなどのスパイスで塩分を減らすようにしてみましょう。
適度に水分を摂る
水分は、摂り過ぎても少なすぎてもむくみの原因になります。たとえば、1日量をコップ1杯=200mlを6杯のむ、とだいたい決めた場合、一気に飲むのではなく、1回にコップ1/2~1杯などと少しずつ飲みましょう。
適度な運動
脚の筋肉を適量、しなやかに維持するには、階段の上り下りや、ウォーキングなど日常生活でも行いやすい軽い運動を取り入れておくことが大切です。これが、むくみの予防になります。あまり筋肉量が少なすぎると、代謝も落ちますし、ダイエットの効率もさがってしまいます。
自律神経を整える(バスタイム、良質な睡眠をとる)
ゆっくりお風呂に入り、体を温めましょう。眠りに入りやすくするため、眠る2時間前くらいまでにしましょう。あまり熱すぎるお湯だと逆に交感神経が優位になりリラックスできないので、適度な熱さのお湯にしましょう。お風呂にラベンダーなどリラックスできる好きな香りのアロマオイルや、バスジェルなどを準備しておくのも◎。
睡眠1時間前くらいからは、テレビやスマホから遠ざかり、照明もできるだけ間接照明などにし、ブルーライトを見ないようにしましょう。これにより、しっかりと眠れるようになります。
マッサージや着圧ストッキングの活用
お昼休み、仕事のあとなど、リラックスできるときに、むくみやすい脚や顔などを、そっとマッサージしましょう。翌日のむくみ予防にもなりますよ。
下肢静脈瘤の治療としての着圧ストッキングには、治療に必要な圧をかけないといけないので精密な調整が必要ですが、日常生活で使う着圧ストッキングには、いろいろな製品が販売されていますので、適度に効果があり、付けていてもあまり締めすぎず負担になりにくいものを選びましょう。
よくならない時はお医者さんに相談を
むくみが何日も続く、むくみの程度がひどい、片足だけむくみがひどい、体調もすぐれない、そんな時には、むくみが体の病気によることもありえます。そんな場合はお医者さんに相談しましょう。
まとめ
今日は、女性によくある悩みの一つであるむくみについて考えてみました。むくみを解消することは、スタイルも美しくなる上、体調をよくしてダイエットを行うように体を整えることにもなります。むくみをなくしてすっきりと過ごせるといいですね。


