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たったの5秒でウエストマイナス10センチ。脅威の“ドSストレッチ”で脚光をあびたカリスマストレッチトレーナー兼子ただし先生。

つらい食事制限や有酸素運動も筋トレもなしで、瞬時にキュッとくびれたウエストを作る。くびれはもちろん、スッキリとした美脚、キュッとあがった小尻、引き締まった二の腕が瞬時に手に入れる。それができるのはストレッチだけだと兼子先生は言います。

小学校での姿勢教育やインストラクターの育成のかたわら、早稲田大学大学院でさらなるストレッチ研究を深める兼子先生に、きれいに痩せるストレッチについて伺いました。

ストレッチで痩せるのはなぜ?

—ストレッチというのはカラダを柔らかくするものというイメージがあります。なんで兼子流のストレッチは痩せることができるんですか?

ウエストのくびれを作るためには、まず、お腹の筋肉を柔らかくすることが大切なんです。猫背になるとお腹の筋肉が縮んで、かたく伸びにくい状態になります。すると上半身が前にひっぱられてしまい、肩が内側にねじれて二の腕が太くなり、お腹はずん胴、胸もお尻も垂れてしまうんです。

ストレッチでお腹の筋肉を伸ばしてあげると、肩や肋骨、骨盤が正しい位置に戻ります。背中のS字ラインが復活すると、立体的に整った美しいくびれができるんです。

カラダを変える、人生を変えるストレッチ!

—ストレッチの研究を始めたきっかけは?

僕は1994年にダイエットをきっかけにキックボクシングを始めて、プロ選手としても活動を続けています。

コンディショニングのために、整体に行ったり、マッサージに行ったり、鍼灸を受けたり、いろんな方法を試していたんです。それぞれ、カラダはゆるんでリラックスはできるんだけど、それでパフォーマンスがアップするようなことはありませんでした。

それが、ある日ストレッチの理論を知って、自分のカラダで試したら、運動能力も体型もものすごくレベルアップしたんです。これはスゴイと思って、日本初のストレッチ専門店を作ったんです。

—ストレッチで何が変わるんですか?

マッサージをしてもカイロをやっても、それで足が早くなったり、疲れにくくなったり、ウエストや脚が細くなるようなことってありませんよね?

でも、ストレッチは、運動機能もレベルアップするし、カラダの形も変わってスタイルアップもできるんです。これはストレッチにしかない特徴です。医学的な理論体系が整っていて、歴史的にも効果が証明されているスバラシイ技術なんです。

お腹が出るのは日本人の遺伝子?

—姿勢が悪くなるのはなぜでしょうか?

日本人はもともと農耕民族で、前屈みになっての作業が多かった。そのために、膝が曲がりやすく、お腹が後ろに抜けやすい。それが人種的な特徴なんです。だからいってみれば、お腹が出ているのも、脚が太いのも、本人だけの責任じゃないんです。

—スタイルが悪くなるのは仕方がないってことですか?

鎌でもスキでも刺身包丁でもノコギリでも、日本の道具って引いて使うようにできてるでしょ。西洋ノコギリは逆に押して切るようにできている。引く動作をするとカラダって丸まりますよね。すると体型が崩れてしまう。それを抑えていたのが和服なんです。

帯で腰をクッと締めて腰が引けないようにする。たすきがけで背筋を伸ばす。さらに下駄や草履などの鼻緒がある履物で、指をしっかり使って立つ。そうすることで昔の日本人は姿勢を安定させていたんです。

西洋人はもともと狩猟民族なので、遠くを見たり、弓や銃をひくなど、カラダを伸ばす動作が多かった。だからお腹の筋肉を伸ばして、正しい姿勢でいることが苦にならないんです。

いまの私たちは和服を着る習慣がなくなってしまいました。だからこそ姿勢を正しくするための“姿勢教育”が必要なんです。

ストレッチで学力がアップする?

—小学校での姿勢教育を行っているそうですね

姿勢が崩れると、カラダの機能が低下します。すると体力だけでなく、学力も落ちてしまうんです。ストレッチをして正しい姿勢をとることで体力も学力もあがってくる。今、銀座の泰明小学校で5年制を対象に“姿勢教育”を行っています。

学校の先生が正しいストレッチの知識をもっていて、子供たちに姿勢教育をできるようにする。「姿勢教育を義務教育にする」のが僕の最終目標。

そのために今年から、早稲田大学大学院のスポーツ科学研究科に入学して、ストレッチの有効性と、ストレッチを広めるためのマネジメントについての研究をしています。

ストレッチが必要な人ってどんな人?

—ストレッチが必要な人はどんな人ですか?

すべての人です。

ストレッチは、病院に行くほどではないけれど、なんとなく調子が悪いとか、疲れが抜けないという“未病”状態を健康な状態に戻すことができます。

また、体型が崩れてきた、ダイエットをしてもなかなか痩せないというという人にも、驚くような効果がでます。

病院やマッサージ店などでの治療や対処は、その場限りで終わり。でもストレッチをすることで、痛くないカラダ、調子がいい感じというのを体感すると、自分で自分のカラダを調整できるようになるし、悪くならない正しい姿勢をとるようになるんです。

ストレッチで日本を元気にする!

—ストレッチインストラクターの養成もされているそうですね

柔道整復師、鍼灸師、パーソナルトレーナー、エステティックサロンの経営者など、たくさんのカラダの専門家が、私のところに技術を学びにきています。

全国的にストレッチ専門店というのも増えましたが、まだまだ技術が浅い。専門的な技術を広めるというのは、僕しかできないと思って、いまは教育に力を入れています。

まとめ

テレビでのど派手なパフォーマンスとは違い、とても理論的で研究家肌の兼子先生。姿勢を正しくするのがいかに重要かを熱く語ってくださいました。

次回は “5秒で引き締まったカラダになる”兼子流ストレッチの実践方法をご紹介します。お楽しみに!