
季節はすっかり春。日本気象協会によると東京は4月1日に桜が満開と予想されておりますが(参考)、桜は見るだけでなく食べることも出来るってご存知でしたか?
もちろん、そのまま食べるのではなく、桜の塩漬けにすると彩りも鮮やかで、料理に花を添えてくれますよ。
そこで今回は桜の効能、食べる際の注意点、簡単な桜の塩漬けレシピなどを、栄養士の横川先生に解説していただきました。
桜の花びらは生のままでも食べられる?

生のまま食べても美味しいものではないため、滅多に食べることはありませんが、公園などに咲いている桜をそのまま食べても特に害はありません。
しかし、公園の桜は農薬などがまかれている可能性が高いため実際に食べることはおすすめできません。
もし、食べる場合はどのような管理をされたのか、などを確認してからが良いでしょう。
塩漬けにできる桜の種類

主に花びらは関山などの八重桜が使われ、七分咲きの花びらを、軸ごと摘みとって塩漬けにします。
また、八重桜が使われる理由として形がしっかりして色が濃く、香りが良いことがあげられ、キレイなピンク色が料理を華やかに見せてくれます。
他にも、葉の塩漬けには甘い香りが強く、柔らかくて食べやすい大島桜を使用します。
桜を塩漬けにする理由

塩漬けする前はありませんが、桜の花や葉っぱを塩漬けにすると、バニラに似たような香りがするクマリンと言う芳香成分が生まれ、香りがよくなるためです。
また、ものにもよりますが常温で1年ほど保存が効き、桜の葉やキレイなうすピンク色の花びらを楽しみたいときに、季節を問わずおにぎりやパスタなどの料理のアクセントになることもメリットです。
桜の効能

桜に含まれるクマリンといった成分によって、以下の様な効能が期待できます。
◎ 去痰
◎ 解熱
◎ 血行促進
◎ むくみ予防
◎ 抗酸化作用
◎ エイジングケア
◎ リラックス作用
桜の塩漬けを食べる際の注意点

桜の芳香成分クマリンは、抗酸化作用の他、アロマのように興奮を鎮めるリラックス作用などがあり、私たちの身体に良い働きがあります。
しかし、クマリンを長期に渡って過剰に摂取してしまうと、肝臓の機能を弱める肝毒性もあるため、量に食べるのは控えましょう。
桜の塩漬けの作り方

・桜の花びら:100g
・白梅酢:花びらが浸かるほどの量
・塩:40g(桜の全量の40%ほど)
・塩(保存用):適量
作り方
1:花びらを流水できれいに洗い、キッチンペーパーで優しく水気を切る
2:桜の花びら、塩をジッパー付きの袋に入れ重石をのせ、2、3日涼しい場所で放置する
3:水が上がってきたら白梅酢を加え、さらに2、3日つける
4:桜色になったら水気を軽く絞り、分量外の塩をまぶして冷蔵庫で保管する
ポイント
・花びらは7分咲き程度の桜がおすすめです
・白梅酢がなければ、赤梅酢、お酢、レモン汁でもOKです
・重石がなければ雑誌などのせると良いでしょう
他にもある桜を使った料理

春の和菓子で、主に桃の節句などで出されます。また、桜餅には関東風の長命寺(ちょうめいじ)と、関西風の道明寺(どうみょうじ)の2種類があります。
桜茶(桜湯)
お湯を注ぐと華やかな桜色の花が開くことから、「花開く」という意味もあり、結婚式などのお祝いの席で親しまれています。
お吸い物
桜茶と同じく、お椀の中で花びらが広がるため、お祝いの席などに喜ばれています。
桜ごはん
白米に桜の塩漬けを混ぜたもので、桜の花びらがところどころに入った春らしいごはんです。
桜かるかん
鹿児島県など、九州特産の和菓子かるかんに、桜の花びらと桜の葉を塩漬けにしたもの練り込んだものです。
最後に横川先生から一言

桜と聞くとサクランボもイメージしませんか?お花見で見られる桜とサクランボがなる木は違い、お花見の桜の実は大きくならず落下してしまうそうです。
サクランボはセイヨウミザクラと言われる別の木になり、旬は初夏頃と言われているので、春のお花見が終わった頃にサクランボを楽しんでくださいね。
(監修:栄養士 横川仁美)