
■10℃程度を維持し2~3日のうちに食べ切ろう
地域や室内の温度など各家庭で異なるため一概に言い切ることはできないが、一つの目安を山口さんは挙げてくれた。
「鍋料理の残り汁を含めた日持ちは、地域などによっても異なります。冬季の常温保存、または冷蔵庫保存でも、2~3日で食べ切ることをおすすめします」(山口さん)
衛生面はもちろん、味のピークもある。できればその日のうちに食べ切りたいところ。
さらに言えば、十分加熱調理するとはいえ、食事中は何度も鍋の中を出し入れするため、雑菌(細菌)が繁殖しやすい。実際に保存して食す際も、自分の舌で食べるか食べないかの最終判断をすることが大切だろう。
ちなみに鍋の中が10℃以下であれば雑菌は繁殖しにくくなり、35℃程度で最も繁殖しやすくなるという。
■目先を変えて“残り物感”をなくす
残った汁や具材の活用法だが、味噌やトマトピューレを加える……など、ただ味を変えるだけのアレンジはもう飽きたという人もいるかもしれない。他にアレンジ法がないか山口さんに伺ってみた。
「最近は鍋料理の素としてさまざまな風味の調味料やレトルト商品が市販されています。鶏だしや塩などのシンプルな鍋にすると、残ってもアレンジがしやすいですね。残り汁には、定番のご飯やラーメン、うどん、パスタだけでなく、餅やそば、春雨などを加えるのも美味しいです。味付けでは、牛乳や生クリーム、卵、チーズ、タバスコなどでアレンジすると、洋風に変身して楽しいですよ」(山口さん)
乳製品を加え、カルボナーラやリゾット風にアレンジするのは、目新しいかもしれない。ワインなどにも合いそうだ。
■残り汁でお弁当のおかず、丼ものにアレンジ
山口さんご自身が、実際によくやるアレンジ方法も紹介してもらった。
「個人的は、残り汁で切干大根や高野豆腐を煮て、翌日のお弁当の一品にしたりします。また、中華風に調味し、八宝菜のようなあんかけにして、ご飯やめん類にかけたり、カレーにすることもあります。カレーの場合は冷蔵庫で5~6日は日持ちする上、冷凍保存もでき便利です」(山口さん)
なるほど。シンプルな水炊き鍋などをたっぷり作り、その後2~3日はアレンジメニューを楽しむというやり方もありそうだ。今後は、汁や具材が残ってしまったことを嘆かなくて済みそうだ。
●専門家プロフィール:山口 麗子
各種料理コンテストに応募し最優秀賞を数多く受賞。フリーペーパー「青いポスト」内の料理コーナーを担当。東部ガス主催の料理教室講師をはじめ各種料理教室、イベント講師、食に関するアドバイザーとしても活動中。
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