薬局で見かけることにも慣れ、種類も豊富になってきたノンシリコンシャンプー。
「具体的には分からないけど何となく髪に良さそう」「ノンシリコンだったら良いんでしょう?」といったイメージで選んではいませんか?しかしシリコン、ノンシリコン共にメリット・デメリットがあるので、自分の髪質や条件に合ったものを選ぶ必要があるんです。
どうせなら毎日の洗髪でキレイを叶えたいもの。
今回はそんな美髪を作ってくれるかもしれないノンシリコンシャンプーの真実を調査しました。
■シリコンって何?
そもそもシリコンとは何なのでしょうか。岩石や土壌の主成分であるケイ素を意味するシリコンを材料に作られた有機化合物を「シリコーン」と言います。
例えば調理器具のシリコンスチーマーは、このシリコーンを素に作られています。他にもティッシュペーパーやコンタクトレンズにも用いられており、安全性はとても高いとされているんです。
シャンプーにシリコーンが配合されると、洗髪の際に毛髪どうしの摩擦を軽減してくれ、洗い上がりはしっとりした質感を与えてくれます。
ちなみに市販されるシャンプーの多くには、高級アルコール系の○○硫酸という洗浄成分がたくさん配合されています。しかしこの成分だけでは洗浄力が強すぎるため、髪がぎしぎしになってしまうんです。
そこで一緒に配合されているのがシリコーン。
よくシリコンシャンプーを使うと毛穴がつまる、頭皮に悪影響がある、表面に膜ができパーマやヘアカラーが浸透しないといった噂も聞きますが、そんな事実はありません。
またシリコーンは髪につやを与える効果にも優れているため、ダメージを受けてパサついた髪にも美しいつやをよみがえらせることができます。
■ノンシリコンシャンプーのメリット
ではノンシリコンシャンプーを使うメリットは何なのでしょうか。
ノンシリコンシャンプーは、細かな泡立ちでさっぱりと洗髪することができ、洗い上がりはサラサラとした軽い感触が得られます。
また重めにまとめるシリコンが配合されていないので、髪がペタンコになりにくいです。
そのためショートヘアやパーマをかけている人など、軽やかなヘアスタイルにしている人には、向いているといえるでしょう。
ちなみに美容室のシャンプーにはノンシリコンシャンプーのものが多いですが、これはまず洗浄成分が高級アルコール系のものではありません。
美容室ではアミノ酸系の非常に低刺激、低洗浄力のシャンプーを使っているんですね。そのためそもそも髪はギシギシになりにくいので、シリコンを使う必要がないんです。
■ノンシリコンシャンプーのデメリット
またノンシリコンシャンプーのデメリットには、コーティング力が弱いため、髪がきしみ、手触りが悪いという点が上げられます。
髪が無防備な状態にされているので、熱ダメージなどから髪を守ることが出来ないのです。
そのため、ドライヤーやコテなどを使用する際には、なるべく熱を加えず、すばやく済ませる工夫が必要となります。
ノンシリコンシャンプーの場合、トリートメントは欠かせませんね。
■ノンシリコンシャンプーの選び方
薬局にあふれるノンシリコンシャンプー。きちんと選ばなくては、髪がダメージを受けてボロボロになってしまう恐れだってあります。
まず界面活性剤の成分にこだわった方がいいでしょう。
アミノ酸系の洗浄成分であれば、確かにシリコンは必要ありません。
しかし高級アルコール系の洗浄成分ではシリコンは配合されている方がいい人もいますし、同じシャンプーでもトリートメントにシリコンが配合されていれば十分な髪の人もいます。
そしてノンシリコンを謳っていても、ちゃっかり高級アルコール系の洗浄成分が含まれている商品は結構あるんです。
購入する際には、成分をしっかりチェックしたいですね。
いかがでしたか。
皆さんは普段、どのようにシャンプーを選んでいますか?広告やイメージ、香り、慣れ…といったいろいろな要素があると思います。
せひ今度は成分にも着目して選んでみてくださいね。(エディタ(Editor):dutyadmin)

