ドラマ化でも話題になった『明日、私は誰かのカノジョ』(以下、『明日カノ』)が最終回を迎え、11月10日にはエピローグ後編が公開されました。
そんな本作の作者・をのひなお先生にインタビュー。多くの読者を惹きつけた『明日カノ』の魅力は、なにかを探りました。
デビュー作、明日カノが生まれるまで
――『明日カノ』は先生の初連載作品だそうですね。
をのひなお:はい。私が同人即売会で同人誌を売りに行った際に、勝手がわからずにスタッフの人だと思って、間違って話しかけたのが、今の担当編集さんなんです。
――すごい偶然!そこからどうして『明日カノ』を描くことに?
をの:手に持っていた同人誌を「よかったら見せてください」って言われて見せたら「後で買いに行きます」って言われて、そのままその同人誌の奥付に書いてあった連絡先に連絡をいただいたんですね。「一緒に漫画を作ろう」って。
作品テーマのきっかけはレンタルおじさん
――作品のテーマは、どのように決めたのでしょうか?
をの:担当編集さんから「何が得意か」を聞かれて「ドロドロした話や、お金が絡んだ話が好きです」って答えました。それで、お金が絡んだ恋愛ものにしようと思ったのですが、まだあまり描かれていないレンタル彼女を題材にしようと。
実は、その直前に私が「レンタルおじさん」を利用したのがきっかけなんですけどね(笑)。
――レンタルおじさん!? なにをするんですか?
をの:コスプレイヤーの友達が写真集を出すっていうので、私がカメラマンとして写真を撮っていたのですが、ずっと1人で写っている写真集も寂しいので、相手役の人が欲しいということになったんです。でも2人とも友達がいなかったので「レンタルおじさんにお願いしよう!」ということになりました。そこから派生していったんです。
――作中には数々の問題を抱える女の子たちが登場しますが、最初はあくまでもレンタル彼女のバイトをしている雪の話という想定だったということでしょうか?
をの:そうですね。最初は雪の話で作る予定でした。ただ、いざ描き始めてみたら、雪のキャラ的に広げていくのは厳しいな、1巻で終わっちゃうなと思って、他の女の子にもフォーカスを当ててやっていくことにしたんです。
<取材・文/於ありさ>
於ありさ
テレビ・ラジオ・映画・アイドル・お笑い・恋愛番組・ガールズムービー…とにかくエンタメ好き!サウナと旅で体を癒しながら、マイメロディに囲まれた自宅でエンタメ漬けの毎日を送っている。
(エディタ(Editor):dutyadmin)
































