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買い物を頼むと“手間賃”を要求してくる夫。ケチすぎるのか、モラハラか… « ビューティ

時刻(time):2023-08-21 18:50源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
うっかり買い忘れた食材や日用品などを、仕事帰りの家族に「買ってきて」と頼むことはごく普通のこと。しかし、西田綾子さん(仮名・34歳)は夫・啓治さん(仮名)に気安く頼めない状況に置かれています。 ※写真はイメージです(以下、同じ) 付き合っていた時に覚えた違和感をスルーしてしまった 綾子さんはマッチングアプリで啓治さんと出会い、交際。付き合い
 うっかり買い忘れた食材や日用品などを、仕事帰りの家族に「買ってきて」と頼むことはごく普通のこと。しかし、西田綾子さん(仮名・34歳)は夫・啓治さん(仮名)に気安く頼めない状況に置かれています。

悩む女性

※写真はイメージです(以下、同じ)








付き合っていた時に覚えた違和感をスルーしてしまった


旅行に行く男女
 綾子さんはマッチングアプリで啓治さんと出会い、交際。付き合い始めて半年ほどした頃、啓治さんの金銭感覚に疑問を抱いたことはあったと言います。

「初めて、高速を利用して遠出をした時、後日、クレジットカードの明細書を持ってきて『高速代と、かかったガソリン代を折半してほしい』と言われました」

 啓治さんの行動に少し違和感は覚えたものの、綾子さんは承諾。普段のデート代は払ってくれているし、今の時代、男女平等なのだから……と思い、請求された金額を折半しました。

「それまで私が付き合ってきた人はギャンブル依存症だったり、スマホゲームへの課金が多かったりと、お金にルーズな人ばかりだったので、きっちりしている彼の金銭感覚にちょっと好感を持った自分もいました」

 以来、啓治さんは高速道路を利用して遠出をした時には必ず綾子さんにかかった費用の半分を請求するように。いつしか、綾子さんもそれを当たり前に思い、疑問を持たなくなりました。





結婚後、違和感が大きくなった出来事


 ふたりは、交際から1年半で結婚。自分の給料はお互い別々に管理し、食費や光熱費など、必要な費用な折半して出し合うことに。油断するとかさみやすい食費は、1週間分の献立を毎週金曜の夜に考え、土曜日に買い物に行くことで対策することになりました。

 しかし、ある日、綾子さんは週末にカレーのルーを買い忘れてしまい、啓治さんに「仕事帰りに買ってきて」とお願い。

 綾子さんは、自宅でイラストレーターをしており、仕事が終わってから買い出しに行くと、夕食の支度が間に合わないと感じ、啓治さんに買い物を頼むことにしたのです。

 綾子さんの頼みに、啓治さんは「いいよ」と返答。そこで、啓治さんが帰ったきた時、綾子さんは「食費が入っている財布からカレールーの代金、貰ってておいてね」と伝え、「買ってきてくれてありがとう」と感謝しました。













買い出しを頼んだだけで夫が「手間賃」を要求!


喧嘩する男女
 ところが、啓治さんは「え? 手間賃は?」と苛立った様子を見せたのです。

「仕事帰りに、わざわざスーパーによるのって面倒なんだよね。ガソリン代も無駄にかかるわけだし。買い忘れたのは綾子の責任だから、カレールーと手間賃を綾子の財布から払うべきだと思うんだけど」と憤る、啓治さん。そんな夫を見て彩子さんは、なんてお金に細かい人なんだろう……と幻滅しました。

「仕方ないので、自分の財布から手間賃を数百円乗せた、カレールー代を渡しました。そしたら、夫は納得して機嫌が戻ったのですが、毎回こんな風に怒られて手間賃を要求されるのは、たまらないなと感じました」





「買い忘れないようにしなければ…」プレッシャーが苦しい


 夫に手間賃を払わなくてもいいように、買い忘れをしないようにしよう。カレールーの一件以来、綾子さんはそう思うようになりました。すると、買い物時、自身に変化が。買い忘れたものがないか、何度も気になるようになってしまったのです。

「買い物かごを見て、今日はなんだか食材が少ないと思うと、もしかしたら買い忘れたものがあるかもしれないから、どんな料理にでも使える豚肉を予備として買っていこうと思ったこともありました。事前に、スマホに打ち込んだ買い出しメモは何回も見てしまいます」

 あまりの息苦しさから、一度、啓治さんに「一緒に買い物に来てほしい。買い忘れがないか、ふたりでチェックして買いたい」と相談したものの、「俺、スーパー苦手だから」というよく分からない理由で却下されたしまったそう。

 綾子さんは今も、買い忘れないようにしなければというプレッシャーをひとり闘いながら、スーパーへ向かう日々を送っています。

 人は時にはミスを犯すこともありますが、家族とはそれを補い合い、支え合える関係でいたいもの。そんな当たり前の事実に啓治さんが気づき、綾子さんの心がラクになる日が来てほしいものです。

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<取材・文/古川諭香>
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291



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