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スーパーが「無料の農業体験バスツアー」を続けるワケ。親子で参加してわかった3つのメリ

時刻(time):2023-08-04 16:38源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
無料ツアーの謎に迫る。 サミットの農業体験に親子で参加してきました。体験しただけなのに、勉強以上の学びがたくさんありました! こんにちは、スーパーマーケット研究家のスギアカツキです。みなさん、夏休みの予定は決まりましたか? 子ども達は夏休みがはじまり、夏をどう過ごそうか悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。 コロナ禍の不自由さが緩和
 無料ツアーの謎に迫る。

サミットの農業体験に親子で参加してきました

サミットの農業体験に親子で参加してきました。体験しただけなのに、勉強以上の学びがたくさんありました!

 こんにちは、スーパーマーケット研究家のスギアカツキです。みなさん、夏休みの予定は決まりましたか? 子ども達は夏休みがはじまり、夏をどう過ごそうか悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。

 コロナ禍の不自由さが緩和した今、大自然の中で思いっきり楽しむ野菜収穫体験はいかがでしょうか? 先日私は、スーパーマーケット「サミットストア」の“無料バスツアー”に参加してきました。








サミットの無料ツアーとは?


 サミットは首都圏に122店舗を展開する都市型スーパー。実は2017年からお客さんを対象に「学びのあるバスツアー」を無料で実施しています(コロナ禍の2020年、2021年は中止)。

 例年5月と10月に「植樹体験ツアー」、7~8月、10~11月に「農業体験ツアー」を実施していて、詳細については店頭やホームページで募集の案内がされます(2023年現在)。

 ツアーの当選倍率は約20倍という大人気の状況になっています。今回私は夫と子ども(小学2年生)を連れて、取材を兼ねて参加しました。

「スーパーが安いだけの時代は終わった」という実感もありましたので、このツアーでいったいどんなことが体験できるのか? 楽しいツアーなのか? なぜサミットは無料で実施しているのか? という謎をご紹介していきたいと思います。





我が家は「サミットファーム農業体験バスツアー」に参加!


山梨県丹波山村にあるサミットファーム

山梨県丹波山村にあるサミットファーム

 そもそもこのツアーがはじまったきっかけは、2006年。サミットの山梨県丹波山村における環境保護活動の一環としてスタートした「サミットの森」にあります。

 さまざまな食品を扱う企業として、社員が農業の苦労や喜びを体験して理解することが重要だと考え、地元農家との協業や社員研修、社内ボランティア活動の推進によって「サミットファーム」を開始。今では約25種類の無農薬野菜を継続的に栽培するようになりました。

 ツアーは現在2種類。野菜収穫体験をメインとした「サミットファーム農業体験バスツアー」と、植樹体験を目的にした「サミットの森植樹体験バスツアー」です。我が家は前者に参加しました。

 感想を一言で言えば、体験に勝るものはなし。難しい社会勉強や厳しい体験は一切なく、楽しい体験が子どもにとっても有意義な学びになりました。それではここからは一例として、どんなことを学べたのかを紹介していきたいと思います。












1.深刻な社会問題は、現場で感じる


人口520人の村を歩いてみました

人口520人の村を歩いてみました。小学校を発見し、自分が通う学校との違いが心に焼きついたそう。社会問題は受験のために机上でするよりも……

 丹波山村の耕作放棄地問題をはじめ、今の農業に起こっている深刻な問題、環境問題などが1日の体験を通して、すっと理解できたようです。

 小学2年生の息子に感想を聞いてみたところ、「今日知ったことはずっと覚えているよ、絶対に」とのこと。

 社会問題は言葉だけで扱われるものではありませんし、今回のように自分の目で見て手足を動かして学ぶことは、一生モノの学びにつながります。






2.無農薬野菜がどう作られるのか理解できる


サミットファームでは、無農薬かつ化学肥料不使用で野菜を栽培

サミットファームでは、無農薬かつ化学肥料不使用で野菜を栽培。大きくてきれいに育った野菜を見て、知的好奇心が芽生えます

 収穫したのは、ズッキーニ、ジャガイモ、トマト、オクラ、ピーマン、万願寺唐辛子、ナス。いずれも惚れ惚れするような立派な野菜を目にした子どもたちからは、大きな歓声が上がっていました。

 そして収穫を通して、さまざまな発見や疑問が生まれたそうです。無農薬野菜は傷だらけ、カタチが悪いとイメージしていた子どもたちも、正しい理解のきっかけに。

 そして、「なんで農薬って使うの?」「肥料ってどんなものがどれだけ必要?」という疑問も生まれ、知的好奇心がむくむく芽生えていました。

「農業は雑草との戦いだ!」という農家さんの言葉が、我が子には深く届いたようです。

採りたて完熟トマトのおいしさを味わえます

採りたて完熟トマトのおいしさを味わえます













3.子どもが野菜好きになる


昼食に提供された地場野菜をたっぷり使ったお弁当。おいしくて感激しました

昼食に提供された地場野菜をたっぷり使ったお弁当。おいしくて感激しました

 もっとも顕著だったのが、野菜に対する姿勢です。

 普段野菜を積極的に食べない子どもたちが、お腹ペコペコ状態で野菜弁当を食べ「(苦手だった)ナスが食べられた!」「肉もおいしいけど、野菜もこんなに食べられるよ!」と報告してくれる姿に、心が温まりました。

 自宅では、お土産にたっぷり持ち帰った野菜たちをどう料理するか? という意欲も満点でした。

 このような体験ができるのであれば、子どもの食わず嫌いを、闇雲にしつけや食育でなおそうとしなくても良いのかもしれません。

収穫した野菜たち。野菜嫌いを克服するきっかけは、ちょっとした経験で生まれます

収穫した野菜たち。野菜嫌いを克服するきっかけは、ちょっとした経験で生まれます






学びは、「楽しい」と「気持ちいい」をセットに


一番楽しかったことは、お楽しみ企画の「ニジマス釣り」だったそうです

一番楽しかったことは、お楽しみ企画の「ニジマス釣り」だったそうです

 最後に、このような学びを伴うツアーが、参加者が無理なく心から楽しめるようになっているか? という点についてです。今回は収穫体験の他、お楽しみ企画としてニジマス釣りや温泉もセットになっていました。

 この、何も考えずに心身を喜ばせる体験があると、子どもは結果として学びも無理なく習得してくれることに気がつきました。

サミット
 我が子はニジマス釣りが一番ワクワクしたそうですが、このような子どもの素直な感想こそが、参加してよかったと確信する瞬間でもありました。

 最近のスーパーマーケットでは、社会貢献活動や顧客サービスが盛んになりつつありますから、このようなお得で有意義な体験のチャンスをチェックしてみてはいかがでしょうか?

※季節により収穫物や昼食の内容、また午後のレジャーは変更になります。また、天候により中止の場合もあります。

<取材・文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12




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