テクノロジーの目覚ましい進化で、世の中は便利かつスピーディーになっています。その中でも主要な役割を果たしているのはSNSではないでしょうか。
今回は、中学に入ってスマホデビューした女の子がSNSを通じてとんでもないトラブルに巻き込まれたエピソードを紹介します。あなたのお子さんは大丈夫ですか?
お話を聞いたのは、この春中学2年生になった一人娘がいる瑞希さん(仮名・39歳)。夫は数年前からインドに単身赴任中とのことで、郊外の新興住宅街に娘さんと二人で住んでいます。
そんな瑞希さんは、早朝から昼過ぎまで毎日スーパーマケットの青果部の品出しバイトの日々で、週に2日は午後から今流行りのホットヨガに通っています。そんななか、かねてからねだられていたiPhoneを愛娘の栞さん(仮名)に買い与えたそうです。
「昨年、中学生でもスマホ持っている子が多くて…。その月はパートの給料も少し多めにいただいたので、少し型落ちにはなるんですがiPhoneを買い与えました。私は古いAndroidスマホだったので、設定とかかなり手間取ったのを覚えています」
そう苦笑いする瑞希さんは、家電やスマホなどに関して全くの機械音痴。ショップのスタッフにフィルタリング処理をお願いし、最低限の安全策を講じて栞さんにiPhoneを持たせたといいます。

ある日の夕食時、栞さんは興奮気味にSNSを通じてスゴイ人物と遭遇したことを打ち明けます。インスタグラムで繋がったというその人物は、隣校区の中学3年生で、生徒会長をしているイケメン男子とのこと。嬉しそうに栞さんが見せるアカウントには端正な顔立ちのイケメン君がズラリと並んでいました。まさに、信じられない出会いだったといいます。
「普段はあまり自分から話しかけない口数の少ない娘なんですが、この日はよほど嬉しかったのか、終始笑顔でイケメン生徒会長との出会いを話してくれたんです。ま、娘とのコミュニケーションも大切ですし半信半疑で耳を傾けました」
栞さんのスマホには、確かに生徒会長さんらしい人物とのやりとりがあり部活のスナップショットを送ったり、ちょっとした勉強の質問などもしていたといいます。ただ、瑞希さんは娘の楽しそうな姿に喜びを感じるも、何か引っかかるところがあったそうです。
今回は、中学に入ってスマホデビューした女の子がSNSを通じてとんでもないトラブルに巻き込まれたエピソードを紹介します。あなたのお子さんは大丈夫ですか?
中学生の娘がiPhoneデビュー
お話を聞いたのは、この春中学2年生になった一人娘がいる瑞希さん(仮名・39歳)。夫は数年前からインドに単身赴任中とのことで、郊外の新興住宅街に娘さんと二人で住んでいます。
そんな瑞希さんは、早朝から昼過ぎまで毎日スーパーマケットの青果部の品出しバイトの日々で、週に2日は午後から今流行りのホットヨガに通っています。そんななか、かねてからねだられていたiPhoneを愛娘の栞さん(仮名)に買い与えたそうです。
「昨年、中学生でもスマホ持っている子が多くて…。その月はパートの給料も少し多めにいただいたので、少し型落ちにはなるんですがiPhoneを買い与えました。私は古いAndroidスマホだったので、設定とかかなり手間取ったのを覚えています」
そう苦笑いする瑞希さんは、家電やスマホなどに関して全くの機械音痴。ショップのスタッフにフィルタリング処理をお願いし、最低限の安全策を講じて栞さんにiPhoneを持たせたといいます。
イケメンとSNSで仲良くなって浮かれる娘

ある日の夕食時、栞さんは興奮気味にSNSを通じてスゴイ人物と遭遇したことを打ち明けます。インスタグラムで繋がったというその人物は、隣校区の中学3年生で、生徒会長をしているイケメン男子とのこと。嬉しそうに栞さんが見せるアカウントには端正な顔立ちのイケメン君がズラリと並んでいました。まさに、信じられない出会いだったといいます。
「普段はあまり自分から話しかけない口数の少ない娘なんですが、この日はよほど嬉しかったのか、終始笑顔でイケメン生徒会長との出会いを話してくれたんです。ま、娘とのコミュニケーションも大切ですし半信半疑で耳を傾けました」
栞さんのスマホには、確かに生徒会長さんらしい人物とのやりとりがあり部活のスナップショットを送ったり、ちょっとした勉強の質問などもしていたといいます。ただ、瑞希さんは娘の楽しそうな姿に喜びを感じるも、何か引っかかるところがあったそうです。
嫌な予感が的中、家の前に…
「娘からイケメン君の話を聞いた翌週くらいから、夕方になると不審な中年の男性が出没するようになったんです。最初は営業マンか何かと思ったんですが、ほとんど毎日のように家の前の道路を行ったり来たりするので、流石に怖くなり夫に相談したんです」

夫に相談すると、すぐ警察に通報するよう言われたので瑞希さんは最寄りの警察署へ出向いたといいます。すると、自宅周辺には過去にも同様な相談があったそうで、早速その日から重点的に巡回を強化してくれます。
その三日後、夕飯の準備をしていた瑞希さんのスマホに警察から連絡が入ったそうです。巡回中に職務質問した例の不審者を警察署まで任意同行して調べたところ、所持していたスマホの中から栞さんの写真やメッセージがでてきたとのこと。
「なんとなく変な予感がしていたんです。でも、取り返しのつかないことに発展せずに済んでホッとしたいうのが正直なところです」
娘のような思いをさせたくない
その後、その男性は別件での詐欺罪も発覚し釈放されることなく逮捕されたそうです。

「なんでウチの娘の写真やメッセージがその男のスマホにあったのか、最初は不思議でした。でも、警察の方が後日尋ねてきて色々経緯を話してくださり、そのからくりが分かったんです」
中年男性は何らかの方法でイケメン君の写真を入手し、偽アカウントを作成し巧みなアプローチで栞さんを騙したとのこと。どうやら、同様の手口片っ端から同年代の女子にDMを送っていたそうですが、スマホ初心者の栞さんのように警戒心のない女子がターゲットにされたそうです。
あらためてSNSに潜む闇を目の当たりにした瑞希さん。最初は足がガクガクするほど恐怖心に苛まれたそうですが、それを機に自分でも安全対策について勉強し、今では定期的に子どもを集めてレクチャーをしているそうです。
―シリーズ「SNS絡みの思わぬトラブル」―
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<文/大杉沙樹>
大杉沙樹
わんぱく2児の母親というお仕事と、ライターを掛け持ちするアラフォー女子。昨今の情勢でアジアに単身赴任中の夫は帰国できず。家族団欒夢見てがんばってます。
(エディタ(Editor):dutyadmin)
