「食べて痩せるダイエット専門家」の松田リエです。私自身が12キロ痩せた経験と、保健師の知識をもとに、著書『ずぼら瞬食ダイエット』やWeb、個別レッスンなどでダイエット法を発信しています。

元看護師、保健師でもある松田リエさん
「調味料で痩せるってどういうこと?」と思いますよね。しかし「痩せたいならまずは調味料を見直して!」と言いたいくらい、ダイエットの基本となるポイントなんです。しかも、調味料を見直すだけなので簡単なのに、キレイに・健康的に痩せられる!
そこで今回の記事では、なぜ調味料でやせられるのか?なぜ味覚が変わるのか?どうやってやせ調味料を活用すれば良いか?をお伝えします。
やせ調味料とは?
そもそも、やせ調味料とはどのようなものなのか、疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
マヨネーズやケチャップ、ソースなどの調味料のかけすぎで太るというのはなんとなくイメージできても、「調味料で痩せる!」というのはあまりイメージがないですよね。しかし、毎日使う調味料に一工夫を加えるだけで、簡単に痩せやすい体質へと変化するんです。なぜなら、調味料によって味覚が変わるから。
実は、多くの方が太ってしまう原因は、太るものを求める『デブ味覚』になっているからです。そして、そのデブ味覚になってしまう原因の1つが、調味料。みなさんが毎日何気なく使っている調味料の中には、甘味料・添加物・質の悪い油などが含まれていることが多いのです。
これらはダイエットの邪魔をするだけでなく、中毒性があるため同じような味のものを求めやすくなってしまいます。その結果、知らず知らずのうちに太りやすいものを求める味覚になってしまう…というわけ。逆に言えば、味覚さえ変化すれば太りやすいものを求めにくくなるとも言えますね。つまり、デブ味覚を改善することで、ガマンや努力なく簡単にダイエットに成功できるということです。
そのため、スムーズに・楽に痩せたいのであれば、まずは毎日使っている調味料を見直すことが大事です。数え切れないくらいダイエットの失敗とリバウンドを繰り返してきた私が、楽しく-12kgのダイエットに成功することができたのも、実は調味料を見直したおかげなんですよ。

では、ダイエットのためには、具体的にはどのような調味料を取り入れると良いのでしょうか。特にオススメのものを、3つご紹介します。
オススメのやせ調味料1|煮切りみりん

「毎日のお菓子がやめられない」「甘いものを食べないと気が済まない」という方には、煮切りみりんがオススメです。
ダイエットしたいけどお菓子は食べたいという方、本当に多いですよね。過去の私もまさにその一人。

しかし、煮切りみりんに出会ってから、私は必要以上に甘いものを求めない味覚へと変化しました。
なぜなら、煮切りみりんは『血糖値』を上げにくい甘味料だから!というのも、人は血糖値が急上昇した時に幸せを感じるんです。
つまり、多くの方がお菓子をやめられない原因は、ただ「味がおいしい」というだけでなく、この血糖値急上昇による幸福感を味わいたいからだと言えます。ストレスがたまった時や疲れている時に特に甘いものが欲しくなるのは、このためですね。
そのため、お菓子や砂糖は『マイルドドラッグ』と言われるくらいです。そのくらい中毒性が高いんですよ。
しかも、血糖値の急上昇は脂肪蓄積につながる最大の要因!その上、病気や老化の原因にもなります。
とは言え、マイルドドラッグを意思の力だけで止めようとするのは本当に大変なので、この煮切りみんで代用することをオススメします。
なお、煮切りみりんとはその名の通り、みりんを煮切ったもののことです。シロップみたいにとろりとしていて、甘みがありおいしいです。
砂糖の代わりとして、料理だけでなくお菓子づくりやコーヒーなどの甘み付けとしても活用できるのも嬉しいポイントですね。
目安は、みりん200mlで弱火~中火で3~4分煮てアルコールを飛ばすだけ!冷めたら少しとろみが出ます。冷蔵保存であれば2~3日保存できます。
煮るのが面倒な人は、レンチンでも代用可能です。耐熱容器にみりんを入れ、ラップをせずに加熱するだけ。200mlであれば600Wで7~8分が目安です。
1つ注意してほしいことが、使用するみりんは必ず『本みりん』を選んでくださいね!『みりん風調味料』だと甘味料が入っているため、ダイエット効果が得られなくなってしまいます。
オススメのやせ調味料2|酢玉ねぎ
ダイエット効果が高いと言われて近年注目されている『酢玉ねぎ』。作り置きおかずにもなってくれるだけでなく、味付けにも活用できる万能品です。
酢玉ねぎを取り入れるだけで、代謝アップ効果や脂肪燃焼効果、生活習慣病の予防効果が得られます。
例えば、酢に含まれる酢酸は、脂肪の分解を促進するだけでなく血糖値の急上昇を予防してくれます。また、玉ねぎに含まれるケルセチンは脂肪の吸収を抑制し、血液をサラサラにして代謝アップや動脈硬化の予防に効果的です。
加えて、酢の酢酸には腸の動きを促す効果と、玉ねぎのオリゴ糖には腸内環境を整える効果があります。
そのため、デトックス力や栄養の吸収力がアップし、食欲も安定しやすくなるんです。取り入れるだけでこんなにたくさんの嬉しい効果があるので、ぜひ毎日食べたいですよね。
しかも、酢玉ねぎは調理が簡単で日持ちします。さらに作り方もとても簡単なので、手軽に始められますよ。
作り方は、玉ねぎ2個とリンゴ酢(普通のお酢でもOK)400ml・オリゴ糖大さじ1と1/2杯を混ぜ合わせるだけ!オリゴ糖の代わりに、先ほどご紹介した煮切りみりんやはちみつで代用しても良いでしょう。
砂糖だとダイエット効果が弱まってしまうので注意してくださいね。また、お酢も必ず甘味料なしのものを選びましょう。
冷蔵保存であれば7~10日ほどもちます。むしろ作りたてより少し日を置いてから食べたほうが、味がしみておいしくなりますよ。
サラダのドレッシング代わりに活用したり、納豆や蒸し鶏のトッピングにしたり、お刺身に合わせてカルパッチョにするなど、多用途に活用できます。
オススメのやせ調味料3|みそヨーグルト

みそヨーグルトは、ダイエッターの天敵であるマヨネーズの代用品としてオススメの調味料です。代用品になるだけでなく、ダイエットをサポートしてくれる嬉しい効果もあります。
まず、みそとヨーグルトに含まれる乳酸菌によって、腸内環境を整える効果が期待できます。先ほどもお伝えしたように、腸内環境が良くなるとデトックス力や栄養の吸収力がアップし、食欲も安定しやすくなります。さらに、免疫力のアップや美肌にも効果的。
さらに、発酵食品同士の組み合わせというのが、やせポイント!なぜなら、発酵食品は組み合わせることで、菌活効果が高まるからです。
しかも、乳酸菌の力でお肉やお魚が柔らかくなる効果もあります。もちろん味もおいしいので、おいしく食べられて痩せやすくなる調味料です。
その上、とても簡単に作れる点も嬉しいポイント。無糖のプレーンヨーグルト100gと合わせ味噌50gを混ぜ合わせるだけです。冷蔵庫で1週間くらい日持ちします。
さらに腸活効果を高めたい人は、オリゴ糖を混ぜるのもオススメです。味噌やヨーグルトの乳酸菌が活性化します。
私が特にオススメしたい活用方法は、ぬか漬け風の漬物。ぬか床のぬか漬けよりもマイルドで食べやすくなります。
もちろん、ぬか漬けと同じく腸活効果も期待できます。きゅうりや人参、カブなどの好きな野菜とみそヨーグルト混ぜ合わせて、密閉袋に入れて1~3日漬け込んで込んでください。
混ぜて置いておくだけなので、「あと一品ほしい」という時にさっと出せて便利ですよ。
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やせ調味料についてさらに詳しく知りたい方は、本日私が出演する『ヒルナンデス』(日本テレビ系)をチェックしてみてくださいね。
<文/松田リエ>
松田リエ
看護師・保健師・食事管理ダイエット講師BelleLus株式会社代表取締役。Belle Life Style協会代表理事。
1986年生まれ、三重県在住。看護師としてがん患者の周術期のケアを担当後、保健師の資格を取得し、糖尿病の人などへの保健指導(食事・運動)に従事した。自身も53キロ→41キロにやせ、2016年、食事管理ダイエット講師として起業。ダイエット受講生1800名以上、ダイエットサポーター養成講座受講生400名以上の規模まで成長している。2児のママ。2022年11月に新刊『1日1杯でデブ味覚をリセット! やせ調味料ダイエット』(マガジンハウス)を刊行。Youtube、公式ブログ
1986年生まれ、三重県在住。看護師としてがん患者の周術期のケアを担当後、保健師の資格を取得し、糖尿病の人などへの保健指導(食事・運動)に従事した。自身も53キロ→41キロにやせ、2016年、食事管理ダイエット講師として起業。ダイエット受講生1800名以上、ダイエットサポーター養成講座受講生400名以上の規模まで成長している。2児のママ。2022年11月に新刊『1日1杯でデブ味覚をリセット! やせ調味料ダイエット』(マガジンハウス)を刊行。Youtube、公式ブログ
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