「ペンギン歩き」は姿勢のゆがみが原因
――姿勢の悪化というと、PCやスマホの使いすぎが挙げられますが、最近は在宅ワークも浸透しています。こうしたライフスタイルの変化は、姿勢や歩き方にどのような影響を及ぼしているのでしょか。
マユウ先生
:自宅でのデスクワークが増えたことで、体重の増加や、下半身、二の腕、背中のゆるみを感じている人が多いです。また、長時間のPC作業により、猫背や巻き肩、首が前に出てしまう「スマホ首」といった姿勢のゆがみも多く見られます。自宅だとデスクワークをするうえでは高さの合わない椅子やデーブルを使用しているケースも少なくなく、それも姿勢が悪くなる一因ですね。
背中が丸まり、骨盤が後傾した姿勢のまま歩いてしまうと、上半身を支えようとしてひざを曲げて歩くようになります。そうすると、脚全体が上がらず、無意識に歩幅が小さくなり、ペンギンのようなぺたぺた歩きになってしまうんです。この歩き方は老けて見えるため要注意ですよ。
猫背、巻き肩、スマホ首が原因となる「ペンギン歩き」に要注意
――「体重が増えた」という悩みは、在宅ワークによる運動不足が原因なのでしょうか。
マユウ先生
:運動不足による筋力の低下も要因として挙げられますが、座り姿勢が長く続くと関節がかたまってしまい、足が持ち上がらなくなるんです。また、背中が丸まってしまうことで胸筋が縮み、呼吸が浅くなります。そうなると脳への酸素供給が減ることで、自然と体の動きも小さくなり、体重が増えてしまいます。体重の増加は、関節のこりや、姿勢のゆがみも原因ということです。
靴の裏のすり減り具合で姿勢のゆがみをチェック
――自分の姿勢や歩き方のゆがみに気づくためには、どのようにすればよいでしょうか。
マユウ先生
:ご自身の靴の裏を見てください。かかとの外側が極端に減っている人は、骨盤が後傾していて、うしろ重心になっている人です。また、すり足になっている人は、よくつまずいているため、つま先がすり減っているはず。
外を歩いているときは、意識的にショーウインドウに映る自分の姿勢をチェックしましょう。「偶然写真に写り込んだ自分の姿」を見るのも効果的です。理想は、「いつ写真を撮られても美しい姿勢」でいられること。写真やウインドウに不意に映りこんだ自分を見て、姿勢への気づきにつなげてほしいですね。
――「ラクな姿勢」でいるときこそが、本来の自分の姿勢ということですね。マユウ先生は、ご自身の姿勢を定期的にチェックされていますか?
マユウ先生
:私は毎朝、うしろ姿を左右から鏡でチェックしています。うしろ姿は年齢が顕著に出る場所。しっかり鍛えて、「360度美人」を目指したいですね。
また、姿勢のゆがみを知るためにも、鏡で自分の肩の高さがそろっているかを確認してみてください。「側湾(そくわん)」といって、背骨が左右どちらかにゆがんでしまうと、右肩か左肩が下がっていたりします。