
かつて100店舗超のお店を展開し、熱狂的なファンも多かったハンバーガーチェーン店「サンテオレ」。だが、時代の移り変わりと共に店舗数が減り、ついに2店舗となってしまった。
いま、「サンテオレ」はどうなっているのか。現在も営業を続けるお店に足を運んでみると...。
【写真】サンテオレで頼むべき「看板メニュー」
2店舗になった経緯
ハンバーガーチェーン店と聞くと、人によって違いはあれど、おそらくマクドナルド、モスバーガー、ロッテリア、バーガーキングなどをイメージする人が多いだろう。だが、忘れてはならないのが「サンテオレ」だ。
同店は、明治乳業が1973年に第1号店をオープン。同社の流通網を生かして、レジャー施設や商業施設を中心に店舗を展開し、90年代には関東地方を中心に100店舗に達した。
しかし、06年に明治グループを離脱してサンテオレコーポレーションに譲渡されるなどの事情により、徐々にお店が減少。22年8月現在、「日本大通り駅店」(神奈川県横浜市)と「東金店」(千葉県東金市)の2店舗になってしまった。
カフェバーガーとして営業
いま残された2店舗はどうなっているのか。記者は東金市出身のため、こちらが商業施設「サンピア」のフードコートで営業していることは確認済みだ。

そこで、8月初旬もう1つの「日本大通り店」に足を運んだ。同店はみなとみらい線・日本大通り駅の中にある。

お店を見て驚いた。...あれ、こんなにオシャレだったっけ? そう、同店はバーガーカフェとして落ち着いた雰囲気で営業しているのだ。
記者の地元・東金店が「サンピア」という小中学生達の溜まり場...否、憩いの場ということもあり、少々にぎやかな雰囲気なのとは対照的である。ちなみに、サンテオレは「たばこの吸えるハンバーガー店」としておなじみ。


「日大大通り店」は喫煙ルームと分けられているものの、最近では珍しい灰皿も置いてあった。
コロッケバーガーが至高

いつもはメニュー表の前でどれにするか迷ってしまうが、今回はお店に行く前から頼むものを決めていた。サンテオレといえば「コロッケバーガーセット」(税込み700円)だ。サイドメニューはオニオンリング。

コロッケは注文してから揚げたようで熱々だ。サクサクの衣とほくほくで甘めのジャガイモが堪らない...。

このコロッケが「この世のものとは思えないくらいおいしい」というのではなく、まさに「こういうのでいいんだよ」を体現するかのような昔懐かしい味。中にグリーンピースやコーンも入っており、絶妙にノスタルジックな気分にさせてくれる。

コロッケの下に敷かれたシャキシャキのキャベツと酸味の効いた中濃ソース、そしてマヨネーズも入っており、途中で飽きることがない。
復活したケースも...

そして、もう一つ欠かせないのがオニオンポテトだ。こちらも揚げたて。外はカリッとしていて、中に甘めのタマネギがクセになる。
終始、懐かしい気分に浸りながら完食。この日は、午前11時とランチタイムには早めの時間帯に訪れたのだが、席は半分以上埋まっていた。客層は40代のビジネスマンが中心だ。
駅ナカという利便性とカフェ利用もできる点で人気なのだろう。店舗が激減したハンバーガーチェーン店といえば、400店から27店に激減し「絶滅危惧種」と言われながらもここ数年で業績がV字回復した「ドムドムバーガー」がある。
サンテオレも、ここからの巻き返しを期待したい。
(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)