5月の手仕事:「薬味ごはんの素」作り【神谷よしえさんの12カ月の手仕事 #11】
爽やかな香りで料理を引き立てる薬味。食欲が減退しがちな梅雨の時期には欠かせない、いわば料理の名脇役です。とはいえ、一度の料理で使う薬味は少量のため、余ってしまうこともしばしば。使い切れなかった薬味を冷蔵庫の中でダメにした経験は、誰しもあるのではないでしょうか。フードアドバイザーの神谷よしえさんは、「この季節、ねぎやみょうが、しょうが、大葉など、いろいろな薬味野菜がスーパーに並びます。食欲もそそられるので思わず1パック買ってしまいますが、使い道がわからず困ってしまう方も多いのでは」と話します。
そこで連載11回目は、余った薬味の活用レシピをご紹介します。
フードアドバイザー・調味料ソムリエプロ/神谷よしえさん大分県宇佐市出身。伝承料理研究家の母が設立した台所だけの建物「生活工房とうがらし」を継承。「ごはんはエール」をテーマに人と人を繋ぎ、産地と料理人を繋ぐ活動や国内外でおにぎりや調味料の講演やセミナーなどをおこなっている。趣味はおにぎりを握ること
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「梅雨に入ると疲れがたまりやすくなり、ホカホカのごはんもなんだか重く感じて食欲が低下しますよね。そんな時期に活躍するのが薬味。主食やメインの料理に添えると、風味や香りが格段によくなり、自然とごはんが進みます。しかし、薬味はそもそも少量しか使わないため、全部使い切れないことがありますよね。そんな残ってしまった香味野菜は、甘酢に漬けて保存するのがおすすめです」
混ぜるだけ!薬味ごはんの素のレシピ
調理時間:10分(すし酢に漬ける時間、ごはんを炊く時間は除く)保存期間:約1週間
「特に私はガリが好きなので、みょうがやしょうがが余ったら酢漬けをよく作ります。さっぱりとした味わいで、食が細くなる梅雨時期でもサラッと食べられるんです。
酢漬けにしてしまえば、長期保存も可能。しっかり酢につけて冷蔵庫に入れておくと、1カ月くらいは日持ちするので、食材を無駄にせずにすみますよね。
今回ご紹介する薬味ごはんの素も、薬味をいわゆる“すし酢”に漬けたもの。非常に簡単なうえに、一度作っておけば忙しい毎日に役立つひと品になります」
材料(作りやすい分量)
・みょうが……適量・新しょうが……適量
・大葉……適量
〈すし酢〉
a. 米酢……大さじ3杯
a. 砂糖……大さじ2と1/2杯
a. 塩……小さじ1杯
作り方
1. みょうが、しょうが、大葉を切る
みょうがは、1mmほどの厚さになるように小口切りにします。しょうがと大葉は千切りにします。2. みょうが、新しょうがをすし酢に漬ける
ボウルまたは深めの小鉢に(a)を合わせておきます。刻んだみょうが、新しょうがを入れ、10分ほど漬けおきます。急いでいるときは、さっと和えるだけでも大丈夫です。3. 炊き立てのごはんに2、大葉を混ぜ込む
炊き立てのごはんに2を混ぜ込んだら完成です。「酢飯が好きな方は、漬けておいた酢ごと混ぜ込むとよいでしょう。爽やかな甘みが加わり、よりおいしくいただけますよ」
薬味ごはんの素の楽しみ方
薬味がたくさん余ってしまったときは、ぜひ薬味ごはんの素をたっぷり作ってアレンジしてはいかがでしょうか。薬味ごはんの素は、お米以外の食材と合わせてもよいそうです。「冷奴や納豆に、しょうゆの代わりに合わせるだけで絶品おかずが完成します。またポン酢の代わりに、さんまのお刺身やかつおのたたきと一緒にいただくのもよいですね。
夏バテで食欲がないとき、スタミナをつけたいときは、薬味ごはんの素を豚バラ肉で巻いて焼いてもおいしいですよ!」
薬味ごはんで食欲増進。梅雨バテを乗り切ろう
薬味は料理にそえるもの――という先入観がありましたが、お酢と合わせることで、ごはんや肉、魚も食がすすむメニューに早変わりするとは新しい発見です。特に気温の変動が激しかった5月、食欲不振でごはんを炊く機会が減っていた筆者は、薬味ごはんの素のレシピを聞いただけで食欲がわいてきました。「薬味ごはんの素はしょうゆやポン酢の代わりに使えるので、減塩にもつながります。これからますます暑くなる季節。夏を迎える前のバテ防止に、新たな食習慣としてぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか」と、神谷さん。
今年は薬味を余すとこなく使って、梅雨バテ知らずの毎日を送りましょう!
取材・文/鎌上織愛
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