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月3000円プラスするだけで食生活がグレードアップする“たった一つの食材” | ビューティー

時刻(time):2022-03-30 07:54源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
一つだけ選ぶなら……。 「毎日、少しでもおいしい食事を楽しみたい」という願いは、多くの人が望んでいることですよね。しかも食生活は日々の連続ですから、わがままを言えば、“なるべく無理のなく負担なく”が理想的。 リピートできるような値段感であること、そして忙しい中でも料理できるレベルであることも重視したいポイントです。もし“一つの食材”だけ

 一つだけ選ぶなら……。

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「毎日、少しでもおいしい食事を楽しみたい」という願いは、多くの人が望んでいることですよね。しかも食生活は日々の連続ですから、わがままを言えば、“なるべく無理のなく負担なく”が理想的。

 リピートできるような値段感であること、そして忙しい中でも料理できるレベルであることも重視したいポイントです。もし“一つの食材”だけを適度にレベルアップさせて、日常の食生活をグーンと豊かにしてくれるとしたら……皆さんはどんなアイテムを選びますか?

「やっぱり、一から取るお出汁でしょ」「朝ごはんに欠かせないお米だな」「断然コーヒーでしょ!」と、お考えはさまざまだと思います。そこで今回は、私自身が実践してもっともグレードアップ実感が高かった食材をご紹介したいと思います。

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私のおススメは、「鶏肉の格上げ」


地鶏の生産量日本一として広く愛されている「阿波尾鶏(あわおどり)」

 地鶏の生産量日本一として広く愛されている「阿波尾鶏(あわおどり)」

 最初に結論から言うと、私の答えは「鶏肉」です。

 もっともリーズナブルな「ブロイラー」が悪いわけではありません。無臭に近いことや、柔らかい食感は幅広い用途に活用しやすく、低価格(もも肉64.9円、むね肉34.4円/100グラムあたりの東京の卸売価格、2021年12月時点)である点は圧倒的な魅力でしょう。

 しかしながら、これを少し格上げしてみたときに、ハイスペックな鶏肉は、いったいどのくらいの価格帯なのかを見ていくと、スーパーやデパートなどで高い鶏肉を探しても、500円、1000円を超えることってなかなかありませんよね。つまり、牛肉や豚肉に比べて手に届きやすいということ。




飼育方法や熟成方法でさらにおいしくなる


飼料や熟成…おいしさの違いは、鶏の種類だけではなかった。

飼料や熟成……おいしさの違いは、鶏の種類だけではなかった

 しかも、特筆したいのは「その差が素人にもわかりやすい」という点にあります。おいしい鶏肉の条件について、地鶏の生産量日本一を誇る「阿波尾鶏(あわおどり)」を生産する貞光食糧工業に聞いてみたところ、次のような回答を得ることができました。

「地鶏」というのはそもそも規格で決まっていますが、飼育方法や熟成方法にこだわることで、さらにおいしい鶏肉になります。つまり、本当においしい地鶏は、歯ごたえがあるのにやわらかいこと、うまみがしっかり感じられること、料理を選ばずに広く使えることだと思います。

 言葉で聞くだけでもおいしい想像ができてしまいそうですが、今回は実際に地鶏をいくつか集めて、どれほどおいしいのか実食してみることにしました。








地鶏でも種類が違うと味も違った


3種類の地鶏を食べ比べてみた。左から、信州黄金シャモ、阿波尾鶏、長州黒かしわ。

3種類の地鶏を食べ比べてみた。左から、信州黄金シャモ、阿波尾鶏、長州黒かしわ

 ここでは地鶏のもも肉を3種集めて(信州黄金シャモ、阿波尾鶏、長州黒かしわ)、シンプルに塩を振って焼いてみたところ、同じ地鶏と言っても、肉質のジューシーさやうま味やコクが全く違うことがわかりました。必ずしも値段がおいしさに比例しているとは限りません。

 美人に種類があるように、おいしい鶏肉がこんなにも魅力が異なるとは、正直驚きました。どれがおいしいと感じるかは個人の好みにもよりますから、その日によって違う地鶏を買ってみるのもよいでしょうし、食べ比べも至福。いずれであっても格別のおいしさを実感できます。




月3000円で“実感ある贅沢”が可能


おいしい鶏肉は、塩だけでうまい。

おいしい鶏肉は、塩だけでうまい

 価格面では、100グラム300~700円で購入することができました。ここでちょっと計算してみましょう。たとえば、1か月に鶏肉を1キロ食べるとして(年間消費量は1人あたり12.6キロ)、これまでのブロイラーとの価格差が300円あったとしても、3000円あれば、“実感ある贅沢”が可能になるということ。少なくとも私にとってはこの上ない幸せです。

 ちなみに、一般社団法人 日本食鳥協会によれば地鶏の流通量は全体の約1%で、これでも高いと感じることはあるでしょう。もう少しリーズナブルにということであれば「銘柄鶏(流通量43%)」も気軽な選択肢になりますし、格上げ感を実感できると思います。







地鶏のむね肉で作る肉だんごは、コスパ最強


地鶏をひき肉にして肉だんごスープを作ってみた。感動極まりなし。

地鶏をひき肉にして肉だんごスープを作ってみた。感動極まりなし。

 地鶏を選びつつも、堅実な低価格を重視するのであれば、もも肉よりも「むね肉」を選んで、賢く調理をすることもできます。

 むね肉をブレンダーでひき肉状にして肉だんごを作ってみたところ、これまでの肉団子とは一線を画する明らかな違いに、家族から大絶賛されました。

 ということで、鶏肉のグレードアップ、ぜひ一度お試しいただければ幸いです。

 我が家では、鶏肉を地鶏に換えたことにより、高価な牛肉や豚肉を買う頻度は激減。おいしい鶏肉を味わう時間が増え、出費も全体的に抑えられているように思います。

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<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12



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