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夫婦の“揚げ物論争”が話題。夫の言動で傷つかないために守るべきコト | ビューティーガ

時刻(time):2022-03-22 16:04源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
根深い問題です。 揚げたてのフライ、おいしいですよね 料理に関するSNS上の炎上が、マスメディアで取り上げられるケースが続いています。その中でも、私が最近強く心に残りモヤモヤしてしまった問題があります。それは、“揚げ物論争”。ママのための情報サイト「ママスタセレクト」に掲載された、ある女性の嘆きが発端でした。 義母に夫が「妻は揚げ物を作らない

 根深い問題です。

揚げたてのフライ、おいしいですよね

揚げたてのフライ、おいしいですよね

 料理に関するSNS上の炎上が、マスメディアで取り上げられるケースが続いています。その中でも、私が最近強く心に残りモヤモヤしてしまった問題があります。それは、“揚げ物論争”。ママのための情報サイト「ママスタセレクト」に掲載された、ある女性の嘆きが発端でした。

義母に夫が「妻は揚げ物を作らない」と告げ口…


 悩みの主人公は、既婚女性。義実家でご飯をご馳走になっていたときに、事件は起こりました。夕食のメニューとして出てきたのが、「とんかつ」。夫が思わず「揚げ物は久しぶり! 〇子は揚げ物作らないもんね」とつぶやき、姑が「あら、○子さんは揚げ物をするのが嫌いなのね」とかぶせたことが問題を引き起こしたのです。

 夫と義母によって「揚げ物を作る人は偉い」という空気が出来上がってしまったことにより、自分のこれまでのやる気や頑張りを台無しにされたように感じたようです。この問題は、テレビのワイドショーでも大きく取り上げられて話題になりました。

 うーん、いろんなことが残念でなりませんし、問題は根深いように感じます。

 そこで今回は、この問題を事例にさせていただきながら、万が一、夫やパートナーの不用意な言動を受けた際に、妻である女性がむやみに傷つかない対処法を考えてみたいと思います。




問題は3つ。すぐに解決できるのは、たったの1つ


 まずは、今回の問題を整理してみましょう。問題にすべきことは、次の3つに集約されるように思います。そして解決策がすぐに見つかることはそう多くなく、おそらく1つでしょう。

 そして他の2つはすぐに解決できない問題だと腹をくくれば、少しは心が軽くなるかもしれません。さあ、いったいどれが、解決できると思いますか?

1.「妻が料理を作って当たり前」なのは、目に見えない固定概念や風潮ではなく、カタチとして“現実”に起こっている

2.夫のちょっとした言動は、想像以上に妻を傷つけてしまう

3.揚げ物はやっぱり面倒である(かもしれない)







むやみに料理を作らされているなら、夫の期待に従う必要ナシ


悩む主婦
 まず1について。このような問題が起こると、「料理は奥さんに作ってもらって当たり前」という安易な考えに対して批判が集まりますが、問題はもっと先に進んでいます。イメージや考えのようなカタチないことではなく、毎日奥さんが料理を強いられる“事実(=カタチあるコト)”こそが大問題なわけです。

 世の奥様、むやみに料理を作らされている方々の気持ちを代弁したいのですが、そんな場合は夫の期待に従う必要はないと思います。

「妻が料理を作って当たり前」「家族の好きなものを文句言わずに作るべき」という実態に大きなストレスを感じている場合は、早急に話し合いをすべきだと思いますが、すぐに解決できた話を、私は聞いたことがありません。

 また、3「揚げ物はやっぱり面倒である(かもしれない)」ついてですが、どんな工夫をしたとしても、作る人が“面倒だ”と感じるのであれば、それはなかなか払拭されないかもしれないと、私は考えます。便利グッズを使っても、揚げ物の片付けや手間はゼロにはなりません。

 作る本人が、「自作はやっぱりおいしいから、面倒でも作って食べたい! 頑張って作ったら家族が大喜びしてくれた!」という確かな報いを受けることがないと、ブレイクスルーはないように感じています。






嫌な思いをしたら、誰にでもいいから“頼ること”


 そうです、この中で比較的速やかに対処できるのは、2の「夫のちょっとした言動は、想像以上に妻を傷つけてしまう」。

 夫の立場にいる人は、作ってもらう相手に対してもっと配慮をすべき。奥さんは毎日家事や仕事、育児を頑張っている中で、体調が悪いときもあるでしょうし、料理の好き嫌いがあるのも自然です。

 そして妻が作らないなら自分が作るしかない、といった応急処置は危険。「今日のごはんは誰がどうする?」という根本的な問題を、夫婦や家族で決めるようにするのはいかがでしょうか。必ずしも料理をする必要もありません。

 そして、万が一嫌な思いをしてしまった場合、妻はツイッターなりネットなり、自分の家族なり、誰にでも、どこにでも頼ることで救われる場合があります。まずは短期的だったとしても、そのストレスをしっかり解消すべき。大事なのは、苦しみ過ぎないことです。

 そしてもう一つ気がついたことがあります。それは、今回の問題で立場が逆転した場合に、どうなるかということ。







男女を入れ替えてみると…炎上になりにくい!?


 今回のケースで、男女を入れ替えて考えてみましょう。揚げ物を食べたいのが妻であり、夫が揚げ物を作ってくれない。そんな中、妻の実家で実父に「夫が揚げ物を作ってくれない」と愚痴をこぼしたとします。果たしてこれ、話題になるでしょうか?

 つまり、夫が万が一そのような窮地に立たされたとしても、ネットは夫を救ってくれない(強い共感を得られない)ことが多いのではないでしょうか。

 これについて、ポジティブな解釈をすれば、かわいそうな妻に共感してくれる味方はたくさんいるということ。細かい部分を気にしていくとだんだん頭が混乱してきますから、最後に2つの結論で締めくくりたいと思います。




おいしい揚げ物は自分で食べよう


私は、市販も自作も揚げ物が大好きです!

私は、市販も自作も揚げ物が大好きです!

 今後も、家事や料理において同様の問題は起こりうると推測されます。そんなときは臆せずに解消方法を探すべきだと思います。ネットでもリアルでも、誰かが共感して助けてくれるからです。

 そして、今回の一連の問題を俯瞰してとらえた場合、“揚げ物がまずい”という悪口は見当たらず、健康面はさておき、多くの人が揚げ物を愛していることは確かな事実ではないでしょうか。

 こういう問題が起こった際は、深刻に受け取らず、夫には内緒でちゃっかりおいしい揚げ物を食べに行くのもアリだと思います(私だったらそうします(笑))。

 改めて、毎日料理を頑張る奥さんに敬意をこめたいと思います。そして彼女たちが手を抜くこと。万が一、家族から批判されたときは逃げてもいい、反抗してもいいのではないかと考えます。

 家族の食事は家族みんなで考えていくことを忘れず、どうか苦しむ奥様がこの先少しでも増えないことを、強く祈ります!

<文・撮影/スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12




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