お尻のたるみは避けられない? 年齢に伴うヒップラインの悩み
「今までカッコよく履けていたパンツが、何だかもっさりして見える……」。鏡でヒップラインの崩れに気が付いて、がっかりする人は少なくないかもしれません。
お尻の筋肉が衰えると太ももとお尻の境目がなくなり、たるんだ印象になってしまいます。またお尻のラインに丸みがなくなることで、ボディラインのメリハリもなくなり、若々しい見た目が損なわれてしまいます。ここではお尻のたるみの原因と寝転がったまま簡単にできるヒップリフトのやり方をご紹介します。
お尻のたるみの原因……年齢に伴う筋肉量・基礎代謝量の低下など
筋肉は加齢とともに衰えていきます。特に重力の影響を受けやすいお尻の筋肉は、年齢とともに次第にたるみ、下がって、内側へと集まってきます。
運動やトレーニングなどで日常的に体を動かしていると、お尻の筋肉も引き締まるのですが、普段の生活で座っている時間が長かったり、そもそも活動量が落ちていたりすると、お尻の筋肉もたるんで下垂してしまいます。
また、基礎代謝量が落ちることによって体脂肪が付きやすくなることも影響していると考えられます。
問題は見た目だけではない? 運動機能の低下・尿漏れも
お尻のたるみはどうしても目立ってしまうため、見た目でも年相応もしくはそれ以上の老けた印象に見られがち。いわゆる「おばさん体型」に見える大きな原因にもなります。
お尻の筋肉が弱くなることで背中が丸くなり、姿勢が崩れてしまうことも問題です。姿勢の崩れは歩行にも影響するため、歩幅が小さくなってちょこちょこと歩くようになったり、前へ移動する推進力が低下し、ノロノロと歩くようになってしまったりします。
また、お尻の筋肉が弱くなることで骨盤が開きぎみになるため、40代以降に増える尿漏れの一因にもなります。
このように、お尻のたるみは見た目だけではなく、運動機能や他の困った症状も引き起こしてしまうため、放置せずに上手に鍛えて改善していくことが大切なのです。
ヒップリフトの効果とやり方……寝転がったままお尻のたるみを簡単リフトアップ
お尻のたるみに効果的な、寝転がったまま簡単にできるヒップリフトの方法をご紹介します。

1. 寝転がった状態で膝を立て、足は少し開いた状態にする
2. そこからお尻を浮かせ、横から見て体が一直線になるところまでお尻を持ち上げる
3. その状態を2~3秒程度キープし、ゆっくりと元の状態に戻す
これを10回程度繰り返して行います。かかとの位置をお尻に近づければ近づけるほどお尻は上がりやすく、遠くなればなるほど筋力強化につながります。ご自身の体力レベルにあわせてかかとの位置を調節して行いましょう。
エクササイズ効果は何歳からでも! 見た目も生活の質も向上可能
筋肉は年齢とともにどうしても衰えていきがちですが、トレーニングを行えば、どの年代から始めても筋力維持や筋力向上が期待できると言われています。
お尻の筋肉を鍛えることは、見た目はもちろん、機能的にも生活の質向上にもつながります。特別な器具は必要なくすぐに始められるエクササイズですので、気になったその日からさっそく始めてみてはいかがでしょうか。
20年以上に渡り、スポーツ現場でのトレーナー活動に従事する日本体育協会公認アスレティックトレーナー。NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。選手へのトレーナー活動だけでなく、幅広い年齢層を対象としたストレッチ講習会やトレーニング指導経験も豊富。スポーツ傷害予防や応急処置などの教育啓蒙活動も行い、毎日の健康づくりに役立つ運動に関する情報発信を精力的に行っている。
執筆者:西村 典子(アスレティックトレーナー)