おからパウダーやオートミール、ラカントといった、低糖質で食物繊維たっぷりの食材が、いまダイエッターたちからの注目を集めています。近年の「腸活」ブームも拍車をかけて、オートミールはスーパーでも常に品切れ状態。手に入りにくい食材とも言われています。
看護師ママが実践するダイエットレシピが人気
そんな中Instagram上で話題を呼んでいるのは、低糖質食材を使ったダイエットレシピを考案している、料理研究家あやのさん(@ayn163_diet)。現在フォロワーは10万人に上ります。看護師の資格を持ち2児の母である彼女が「心と体に優しいレシピ」を手がけるようになったきっかけを聞きました。
あやのさんは愛知県に住む32歳の看護師で、看護師歴は11年(12年目)。彼女は2、3年前からダイエット食材を使用したレシピを考案。現在2、3日に一度の頻度でInstagramに投稿しています。
「一番はじめに作ったレシピは、おからパウダーを使った『おから蒸しパン』です。意外と美味しく食べられたし、これでヘルシーならいいなと思って。そこからは、これをベースにアレンジをくわえて、いろんなレシピを開発するようになりました」
当初はインスタに投稿することはなく、自身のダイエット用にレシピ開発をしていたというあやのさん。
「このレシピを始めてからはダイエットだけではなく肌荒れや便秘解消の効果も実感。そこで、さまざまな人にレシピを広めるために投稿を続けるようになりました。レシピのストックは250くらい。おからパウダーだけではなく、オーツ麦を加工したオートミールや、天然素材の甘味料であるラカント、オオバコからとれる食物繊維をパウダー状にしたサイリウム、プロテインなどをレシピに取り入れています」
おから、豆腐、オートミール…ダイエットにも高齢者にも
現在公開されているレシピは、焼きドーナツやモンブラン、ジェラートといったスイーツ系から、ピザやガパオライス、オムライスなどのごはん系まで、バリエーションも多彩です。
「卵やヨーグルト、豆腐も取り入れているので、全体的に糖質・タンパク質・脂質のバランスが良いものができていると思います。中でもおすすめなのは、『豆腐とおからのチョコブラウニー』。味も食感も限りなく本物に近づけているので満足感があります。血糖値を急上昇させない材料で作っているので、糖尿病の方にも好評です。
オートミールを使ったものでは、おはぎがおすすめ。普通はもち米を使うところをオートミールと豆腐で代用することで、3分くらいで手軽に作れます。食感も米と間違うくらいで、もち米ほどネバネバいないので高齢の方も安心して食べられますよ」
産後ダイエットの大失敗から始まった
あやのさんがここまでに至った経緯には、ある過酷な事情があったそうなんです。
「産後ダイエットに失敗したことがもともとのはじまり。当時は糖質制限ダイエットが流行っていたので取り入れていたのですが、かなりストイックでした。1日の糖質を20グラムに制限するため、主食はおから蒸しパンのみ。主食のごはんやパン、麺類はもちろん、ジャガイモやサツマイモなど糖質の多いイモ類、バナナ、当然お菓子はいっさい口にしない。そのかわり野菜でお腹を満たそうと、量は多く摂っていました」

写真はイメージです(以下同)
「その結果2か月で6~7キロはスムーズに落ちました。だけど、そのあとがまったく落ちないんです。食事もどんどん減らしているし運動もしているのに何で?って感じでした。いま思えば体に負担をかけるようなダイエット方法でしたね。
肉と魚は食べていましたが、それだけだとエネルギーにならないからフラフラするし頭も働かない。血糖値も上がらないから元気も出ない。食べている満足感もないので毎日イライラしていて……。そのうち食欲がコントロールできなくなって、過食を繰り返すように。次第に心も病んでいきました」
しかも、体重はダイエットで減った分の2倍ほど、リバウンドしたそう。「過度な糖質制限と運動がもたらした、最悪の結果でした」とあやのさんは振り返ります。
しっかり食べて体重も落ちるように
「食欲のコントロールができないことに悩んで病院にも通いました。そういったことから、ゼロからきちんと栄養学を勉強することにしたんです。看護師として自分が学んできた解剖生理学などの医療の知識も併せて学び直したところ、たどりついたのがダイエット食材レシピというわけなんです」
学びで得た知識を反映させ、“体に良く栄養も取れてキレイにもなれる、不要なものは入れない”レシピを開発したのです。
「最初はオートミールを取り入れたくらいだったのですが、生活習慣やマインドの改善と併せて、開発したレシピを食べていくうちに食欲が落ち着いていきました。ちゃんと体も心も満たされていく感覚がありました。今度はしっかり食べながらちゃんと体重も落ちるようになりました」
リバウンドした体重もすっかりもとに戻ったというあやのさん、今はきちんと食べてやせる方法ができていることを実感しているといいます。
過度な運動もやめました
「過度な運動もやめました。今はYouTube動画でヨガをやったり、軽く散歩したりしているだけです。筋トレも夜に30分ほどに減らしました」
間食は空腹時に食べる程度。自宅では自身の開発レシピのお菓子を食べています。ダイエット食材レシピは冷凍保存ができるため、小分けにしてストックしているそう。
「夜7時以降は食べないようにしているくらいで、食べる時間帯は特に気にしていません。無理せずに、お腹がすいたら食べる。また、時々外に飲みに行くこともあります。ブロンコビリー(ファミレス)やお寿司も大好きです(笑)」
“健康的に食べてやせる”方法を見出したあやのさん。多彩なダイエット食材レシピ開発の裏には、自身のダイエット失敗経験と、看護師ならではの知識を生かして再びダイエットにチャレンジする強い意志がありました。次回はあやのさんがイチオシするダイエット食材をいくつか紹介。美味しく楽しく痩せるのはもう夢じゃないかも!
<料理家・あやの 取材・文/櫻井れき>
(エディタ(Editor):dutyadmin)



