近年、東京には道府県だけでなく自治体単位のアンテナショップも増えており、ちょっとした出店ブームになっている。9月まで「Go To トラベル」から除外されていた都民にとって、国内旅行気分を味わえるレストランを紹介!
東京で食べる瀬戸内グルメ。広島のプリプリ牡蠣パスタも

メリプリンチペッサの「牡蠣のレモンクリーム」
10月からシーズン到来となる広島県産牡蠣。フレッシュなレモンの果実味が、牡蠣の濃い旨みとクリームソースのコクの輪郭を際立たせる。ガーリックやアンチョビの風味に酒も進む。1320円
まずは、広島県の「ひろしまブランドショップ TAU」。’12年に銀座にオープンし、5年後に全館リニューアルを果たしてから、もみじ饅頭、はっさく大福といった人気商品や充実したレストランで話題に。現地そのままの味を目当てに、コロナ禍にあっても連日、多くの人で賑わっている。
ここを訪れたら必ず味わってほしいのが、瀬戸内の鮮魚をはじめとする地元の食材を生かしたレストラン「メリプリンチペッサ」のイタリアン。なかでも、これからの季節は、プリプリの牡蠣に濃厚なクリームがたっぷり絡んだ「牡蠣のレモンクリームパスタ」(1320円)がオススメだ。
牡蠣の奥深い旨みをレモンの爽やかな酸味が引き立て、食べ進めるうちにどうにも酒が恋しくなる人もいるだろう。もちろんワインもいいが、日本三大酒どころである広島を満喫するなら、持ち込み料1000円を払って、2階の「広島酒工房」の日本酒を選ぶことをオススメしたい。
さらに1階の物産販売スペースの脇には、かの有名な広島式汁なし担担麺「キング軒」もあり、見逃せない。キング軒の「汁なし担担麺」(630円、温泉卵はプラス50円)は、「30回混ぜて食べる」というのが広島ルールだとか。挽きたての山椒の香りと痺れがクセになると、地元でも大人気の一杯が、東京で気軽に食べられるのはありがたい限りだ。
館内には、ほかに創作和食レストランやお好み焼き店も併設。広島名物で満腹になったら、青果やスイーツ、水産加工品、そしてカープグッズなど、バラエティ豊かな名産品のチェックも忘れずに。
山梨のジビエとワインを格安で
もう一軒は7月にリニューアルしたばかりの日本橋にある山梨県運営の「カーヴ ド ワイン県やまなし」。世界的ソムリエ・田崎真也さんがプロデュースしたレストランが併設されており、料理と山梨県産ワインのペアリングを提案している。

カーヴ ド ワイン県やまなしの「ヤマナシフォンデュ」
甲州牛リブロース肉と鹿ロース肉、馬モモ肉のAセット(2450円)、甲州牛、ラムモモ肉、ダチョウモモ肉のBセット(2270円)。マスタードベースのソースや四川風ソースをつけ、花巻に挟んでも◎
甲州牛リブロース肉と鹿ロース肉、馬モモ肉のAセット(2450円)、甲州牛、ラムモモ肉、ダチョウモモ肉のBセット(2270円)と、リーズナブルな値段でジビエを味わえる。
またこれが、ボディ感のある赤ワインと好相性なのだ。
ラムのブレゼやホロホロ鶏のフリカッセなど、ビストロの定番メニューに加えて、砂肝のコンフィ花椒風味や、ほうとうのカルボナーラ風といった、ひねりの利いたものも。気になる料理を一品ずつ選ぶのもいいが、初めての人はコースが吉。食前酒から始まり、前菜、メインのそれぞれに、最適なワインを合わせてくれる。
山梨県産ワインは常時30種がグラスでオーダー可能。どのワインにするかで迷ったら、優秀なソムリエ揃いのスタッフに相談してみよう。ランチタイムに販売されるテイクアウトも評判。スープ付きのランチボックスとスパイシーカレーは、近隣で働くビジネスパーソンのリピート率も高いとか。
アンテナショップの産直グルメに舌鼓を打ちながら、心置きなく現地へと旅立てる日を待とう。
料理と酒で、土地の魅力を味わい尽くす
同じ土地で生まれた食材と酒は相性が良いといわれる。今回ご紹介した2軒では、それぞれの料理に合わせて地元の酒を選んでいただいた。
山梨県は、パテに豊かな果実味の白ワインを、オイルフォンデュに野生味のあるしっかりとした赤ワインをセレクト。
広島県は、牡蠣にぴったりのスパークリングとひやおろしの日本酒。食材と酒の組み合わせで、土地の個性「テロワール」まで楽しめるのは、酒どころのアンテナショップならではだ。
<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/土居麻紀子>
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