たこ焼き器がなくても楽しめる。

大阪の味として、全国で広く愛されている「たこ焼き」。市販の冷凍たこ焼きも良いですが、本場の味とはやっぱり違い、家庭で作ってみたくなる時があります。でもその際に必要となるのが「たこ焼き器」。これ、買おうかどうか悩んでしまう調理器具ではありませんか? 頻繁に使うわけではない割に、保管をするのにスペースもそれなりに必要になります。どうにかして、もっと気軽においしくたこ焼きを楽しむ方法はないものでしょうか……。
そこで今回は、私が試行錯誤してたどり着いた「トースターで作るビッグたこ焼き」の作り方をご紹介したいと思います。
材料はいつものたこ焼きと全く同じでOK!

用意するのは、次の通り。分量はたこ焼き粉のパッケージに記してあるものも参考にしてください。
生地:スーパー等で売っている「たこ焼き粉」と卵、水。
具材:たこ、キャベツ、小エビ、紅生姜など。(あげ玉を加えてもおいしい)
たこ焼き器で作る場合と全く同じです。今回はグラタンやパイなどを焼く時に使う耐熱皿に流し込んでトースターで焼くスタイルですが、直径20センチ程度の耐熱皿の場合、たこ焼き粉100グラム(たこ焼き30個分相当)がちょうどよい分量になります。耐熱皿は小さいものだと加熱時間が短くなるので、分注してもよいでしょう。
まずはたこ焼きの生地を作りましょう
はじめに、卵を割りほぐしてたこ焼き粉と水を加えて生地を作ります。この生地を耐熱皿に流し込み(皿の高さの8割までが目安)、具材を加えていきましょう。耐熱皿はこびりつきにくいタイプ(私が愛用しているのは、アデリアの「セラベイク」という商品)を使えば油不要ですが、通常の耐熱皿の場合は、内側に油を薄く塗ってから生地を流し込むと良いでしょう。
具材をたっぷり加えるのがおいしいポイント

具材をたっぷり加えるのがおいしいポイント。大きな膨らみはないので、耐熱皿に入れるときの高さは器の9割強まで大丈夫です。これをトースターへ。
700W程度で20分焼く

フタを閉めて、700W程度で20分焼きましょう。皿のサイズが小さな場合は15分程度で様子を見るようにしてください。焼き上がりの確認は、竹串を刺してみてベタベタした液がついてこなければOK。中心が割れてふっくらした感じがサインになります。表面をカリッとさせたい場合は、1000Wにして2分間焼き上げましょう。

焼き上がった皿を取り出し、ソースや鰹節、青のりをふりかければ完成です。
見た目はお好み焼き、中身はふわとろでたこ焼きそのもの!

見た目はなんともお好み焼きのようですが、スプーンですくって取り分けてみると、生地の柔らかさから全く違うのがわかります。

食べてみると、トロ~リたこ焼きの食感そのものです。作り方が簡単なので、子供と一緒に作るのもオススメで、「一度大きなたこ焼きを食べてみたい!」という夢を持っている人にとっては、それが叶えられた至福感があります。また、油をほとんど使わないので、ヘルシーに味わえるのも魅力のひとつかもしれません。
さあ、気になる人は是非お試しください! たこ焼きを愛する方々から、「邪道だ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、あんなにもおいしい食べ物を身近に食べられない人からすると、ひとつのアイディアになれば幸いですし、たこ焼き愛が芽生えるきっかけになってくれれば嬉しく思います。そしてもちろん本場に食べに行きたい! という願望も温めてくれたらなと願っています。
<文、写真/スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
(エディタ(Editor):dutyadmin)