ナッツにトロ~リ。

実は知らない、ハチミツのこと。
抗菌力のあるあまーいものといえば、「ハチミツ」。みなさんはどういう基準でハチミツを選んでいますか? 専門店に行くと、実に多くの種類のハチミツが並んでいて、どう選んだらよいか悩んでしまいますよね。値段もピンキリ、香りも色も違うし、健康効果もどう違うのか……。
そこで今回は、ハチミツについて知っておくとおいしい! 嬉しい! 役立つ! ヘルシートピックスを5つ整理してご紹介したいと思います。
①疲労回復効果があって太りにくい甘味料である

そもそもハチミツとは、ミツバチが集めた花の蜜を、ミツバチの体内酵素のパワーで変化させ、それを濃縮して作られたもの。主成分は果糖やブドウ糖とミネラル類。ブドウ糖はショ糖(砂糖)と比べて消化吸収しやすいために、疲れた時のハチミツは即効性があると言えます。しかも、ショ糖と比べてGI値もカロリーも低いので、無理ないダイエットを目指す人にはオススメの甘味料の一つでしょう。
●参考:みつばち健康科学研究所(山田養蜂場)
②花の種類によって味・香りが違う

ハチミツの種類でよく目にするのが、アカシア、レンゲ、クローバー。これらの色・味・香りは原産国によっても違ってくるですが、クセがなく万人受けをするのがアカシアかレンゲ。クローバーはフローラルな香りがほどよく漂うのが特徴です。この他、オレンジやレモンなどの柑橘類だと爽やかな酸味があったり、ラベンダーやローズマリーなどの場合はハーブらしい香りを楽しめます。自分好みを見つけたい場合は、一つの花から採取した“純粋”タイプを選んで試すのが良いでしょう。
●参考:ハチミツの種類(サクラ印ハチミツ 加藤美蜂園本舗)
③加熱料理には不向き。非加熱タイプが理想的

果糖やブドウ糖などの還元糖を含むハチミツは、温度によって色や甘味が変わる性質があります。そのため、加熱調理をすると独特のエグミを感じる場合があるので、なるべくそのまま味わうのがオススメ。また、製造工程においても「非加熱タイプ」は“栄養素を失わずに”という視点においては有意義。またインドのアーユルヴェーダの考え方においても非加熱ハチミツについて詳しく言及されています。(私は専門家ではないですので、気になる方はお調べください)。
●参考:“生ハチミツ”って何?(はちのわ)
④抗菌力で選ぶなら、マヌカハニー。MGの数値をチェックすべし

マヌカとは、ニュージーランドに自生するフトモモ科の低木で、この花蜜を集めるミツバチによって作られるハチミツが、マヌカハニー。強力な抗菌効果をもたらす物質「食物メチルグリオキサール(MGO)」が豊富に含まれていることが知られています。
この抗菌性を正しく見極めたいなら、パッケージに記載されている「MG」の数値を確認しましょう。これは、MGOが1kgあたりに含まれる含有量(mg)を示した数値で、値が大きいほど抗菌力が高くなります。ただし、あまりに数値が高くなりすぎると食べにくい風味にもなりますから、ほどほどの数値を長く楽しむのが個人的にはオススメです。
●参考:マヌカハニーの選び方(日本マヌカハニー協会)
⑤「ナッツのハチミツ漬け」は、自宅で簡単に作れる美容食である

最後にご紹介するのは、ハチミツを継続的に美容食として楽しむためのアイディア。ナッツ専門店などで見かける「ナッツのハチミツ漬け」って、ちょっと甘いものを欲したときの美容食としては最高の組み合わせ。しかも自宅で簡単に作れてしまうんです。
無塩のローストナッツをトースターで5分ほど炒って香りを蘇らせ、ビンにいれてハチミツを注ぐだけ。常温保存ができて、生ハムやチーズのお供にも最高です。良質な脂質と太りにくい甘味料の組み合わせなので、ヨーグルトやトーストにもバッチリ。夏の美容食として作ってみてくださいね!
※注意:ハチミツにはボツリヌス菌が含まれる可能性があるので、一歳未満の幼児には絶対に与えないで下さい。
【参考記事】⇒超簡単「ナッツのはちみつ漬け」はナチュラルサプリ。自粛疲れにオススメ
<文、写真/スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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