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春になると、頭がぼーっとしたり、頭痛が起こったり、いらいらしやすくなったり。そのほか、目が赤くなったり肌の吹き出物やかゆみがひどくなって見た目もボロボロ。そんなトラブルに悩まされる人が多くなります。

見た目も中身もまさに”春ブス“。このままではカレとのデートも合コンも憂鬱で、うまくいきっこありません。

どうにかしたいと思って、頭痛外来、皮膚科、眼科、内科や精神科を巡って、たくさんのお薬をもらっている人もいるかもしれませんね。

漢方ではこれらのいろいろな症状を「春の病」と考えます。その大きな原因は、気の流れが滞って、頭と顔に熱が溜まってしまうこと。

つまり、気の流れさえ改善すれば、さまざまなトラブルが、まとめてパーッとなくなってしまうんです。

春の病を予防・改善する効果抜群の簡単セルフヘッドスパと春のおすすめ食材をご紹介します。頭と顔をスッキリ“春美人”に変身して、楽しい春を満喫しましょう!

Wのストレスが引き起こす春の病

春分の日も過ぎ、桜もちらほら咲き始め、いよいよ本格的な春がやってきました。

昔からこの時期は「木の芽時」と呼ばれ、体調を崩したり精神が不安定になりやすい時期として知られています。

その理由のひとつが、不安定な気温。上着もいらないくらい暖かくなったと思ったら、次の日にはいきなり10度も気温が下がることもあり、体が変化に対応しきれず、変調をきたしやすくなります。

もうひとつは春特有のストレス。学生はクラス替えや進学、就職。社会人も異動や転勤、転居。さまざまな別れや出会いも多いのが春のこの時期。新しい環境に適応するまでは、なにかとストレスが多くなりがちです。

体のストレスと精神的なストレス。Wのストレスで自律神経のバランスが取れなくなると、不眠や疲労、頭痛やめまい、にきびや吹き出物など、あらゆるトラブルが起こりやすくなるのです。

漢方からみた春の病って?

漢方のいいところは、考え方がシンプルで、一般の人にも理解がしやすいこと。

病気になる原因やしくみが分かれば、お医者さんに頼らずに、自分でトラブルの予防・改善をしていくことができますよね。

春はどんどん暖かくなっていく季節です。冬の寒さで凍りついていた土もゆるみ、冬眠していた虫や動物たちが目覚めて、もぞもぞと動き出します。

氷が解けて水となり、水が温まり水蒸気となって上に昇っていくように、春になると、停滞していた気の流れも活性化して、上に昇りやすくなります。

上に昇った気が、今度は下に降りていき、ぐるぐると体中を巡っているのが健康な状態。でも、春の陽気に加え、精神的なストレスが熱を生むと、頭に昇った気が降りてこられなくなってしまう。

すると頭がぼーっとしたり、頭痛がしたり、にきびや吹き出物といった“熱性のトラブル”が起こりやすくなるのです。これが漢方からみた春の病。

春の頭痛と吹き出物に共通する原因は?

もうわかりましたね。
この時期のさまざまなトラブルの大元は“頭に昇って熱を帯びた気”。

ということは、気の流れを整えて、余計な熱を取り去ってあげれば、バラバラに見える様々なトラブルが一挙に解決していくのです。

そのために漢方では、熱を発散させたり、気の流れを整える生薬を用いるのですが、実は日常生活の中で、自分でできる方法がたくさんあるんです。

手ぐしでできる簡単セルフヘッドスパ

漢方では“気”は経絡に沿って流れると考えています。
頭に昇った気を、下に降ろしてくれる道となる経絡は、頭の前から後ろ、首筋、背中を通って足先までつながっています。

そこでおすすめの方法が、手グシでできる簡単セルフヘッドスパ。

① 両手を軽く開き、指を軽く曲げて“熊手”の状態にする
② 前髪の生え際に指の腹を当て、前から頭頂部、首筋まで、髪をかき分けながら滑らせる。5~10回繰り返す
③ 耳の横に指を当て、前から後ろに向かって、髪をかき分けながら水平方向に指を滑らせる。5~10回繰り返す
④ 耳の下に指を当て、前から後ろに向かって、軽く圧をかけながら指を滑らせる。5~10回繰り返す
⑤ 首をゆっくりと左右に回し、肩を2~3回して終了

セルフヘッドスパの目的ポイント

このヘッドスパは、マッサージではなく、気の流れを整えて、下に引き下げることが目的です。

力を入れてマッサージするのではなく、前から後ろ、頭から首筋~背中方向に、気を誘導していく意識で、手を軽やかに滑らせましょう。

首ががちがちに凝っていると、上から下への気の流れが滞るだけでなく、血行も悪くなってしまいます。細い首はただでさえ気血が渋滞しやすい部分なので、ふだんから軽くさすってあげたり、軽くストレッチをしてあげましょう。

春ブスをきれいに変えるおすすめ薬膳食材

おすすめの薬膳食材は「春のほろ苦食材」。
ふきのとう、タラの芽、ウド、フキ、菜の花、タケノコなど、春先に出てくる苦みやえぐみのある食材には、体にたまった余計な熱毒をデトックスしてくれる作用があります。

もうひとつのおすすめは「香りの強い葉っぱ類」。
春菊や三つ葉、パクチーやミントといった、香りの強い葉っぱ類は、停滞しがちな気の流れを活性化する作用があります。
ゆっくりと、香りを感じながら食事をすると、副交感神経の働きがアップして、ストレス対策にもつながります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「病は気から」といいますが、漢方ではもっと直接的に、気のトラブルがさまざまな症状の原因になると考えています。

ふだんの食べ物やセルフマッサージでも、十分に“気のケア”をすることができます。

気の流れを整えれば頭も顔もスッキリ春美人!
楽しい春をお過ごしください!!