みなさんはふだん何度のお風呂に入っていますか?ダイエットのために半身浴を習慣にしている人も多いと思いますが、それ、本当に効果は出ていますか?
基本ともいわれる38℃の半身浴ですが、実際には体がなかなか温まらない、30分経っても汗がでない、長湯で肌がカサカサになったという声も少なくありません。
美容と健康のためには何度のお風呂が最適なのでしょうか?石原新菜先生にお話を伺いました。

「38℃の半身浴はダイエット効果が高い」のウソホント
―お風呂にはどんなダイエット効果があるのでしょうか?
「お風呂にしっかり浸かって体を芯まで温めると、汗をかいて体の水出しをすることができます。体重の60%は水分なので、いらない水を出すだけで、2~3㎏は簡単に痩せることができます。体の余分な水が減ると、体が冷えにくくなり、基礎体温が上がって代謝がアップ。太りにくく痩せやすい体質を作ることができます」
―38℃の半身浴が人気ですが、本当にダイエット効果が高いのですか?
「半身浴の目的は、体に負担をかけずにしっかりと体を温めることです。冷え症の方は38℃で半身浴では、体を十分に温めることはできません。最低でも40℃程度は必要ではないでしょうか。38℃の半身浴でしっかり汗が出るならそれでもOKですが、熱いお湯で5分でも、42℃で半身浴でもいいんです。とにかく汗をかくというのがポイントです」
「42℃以上のお風呂は交感神経を刺激するのでよくない」のウソホント
―石原先生は何度くらいのお風呂に入っているのですか?
「私は夏は42℃、冬は43℃のお風呂に入っています。朝は45℃のシャワーを浴びています」
―かなり高温ですね。42℃以上の熱いお風呂は交感神経が高まってしまうので、リラックスのためには38℃が最適と聞いたことがありますが、大丈夫なのでしょうか?
「でも、38℃の半身浴で「寒いな」と思いながら入っていても、リラックスできませんよね。だったら熱いお湯にしっかり浸かって、体を芯から温めた方がいいです。それで交感神経が刺激されても、お風呂から上がってからゆっくりストレッチをしたり、腹式呼吸をしたりすれば、副交感神経が高まって、十分にリラックスできます」
ゆっくりとお風呂に浸かりたい場合は、はじめからぬるいお湯に浸かるのではなく、いちど熱いお湯で体を温めてから、お湯の温度を下げて半身浴をするのもよいとのこと。
決まった温度や時間にとらわれるのではなく、自分が気持ちいいと思うこと、しっかり汗をかくことがポイントです。
「お風呂中に水分補給をする」のウソホント
―たっぷり汗をかくためには、水分の補給も大切ですよね。水分補給は入浴前と入浴中、どちらがおすすめですか?
「どちらもおすすめできません。せっかく汗をかいて水出しをしようとしているのに、汗をかくまえに水を飲んでしまっては意味がありません。お風呂上りにのどの渇きを感じたら水を飲む。まず、いらない水を出してから、必要な分だけ補給するようにしてください」
「熱いシャワーはダイエットにおすすめ」のウソホント
―ダイエットに効果的なシャワーの浴び方を教えてください。
「私は毎朝45℃くらいの熱いシャワーを浴びています。褐色脂肪細胞の多い首筋から背中にかけて、パーッと熱いシャワーをかけると、交感神経が刺激されて、目もばっちり覚めますし、朝に体温を上げることで代謝も上がって脂肪が燃えやすくなります。交感神経が優位になると、食欲が抑えられるので、食べ過ぎの防止にもなります」
ただし、朝シャワーを浴びるだけで、夜はお風呂に入らないというのはNG。湯船に浸かると、体がしっかり温まり、体温が上がって免疫力がアップ。水圧によるマッサージ効果もプラスされ、全身の血行がよくなり、代謝アップにつながります。夏も湯船に浸かる習慣をつけましょう。

まとめ~自分に合ったダイエット法の見つけ方
テレビでも雑誌でもネットでも、日々いろいろなダイエット法が紹介されています。どれがいいか悪いかではなく、自分に合った方法を見つけることが重要だと石原先生は言います。
「しっかり汗がかける。便がきちんと出る。体が軽く感じる。寝つきが良くなるなど、自分に合ったダイエット法は、なにかしら体にいい変化が出てきます。自分に効いているか効いていないかわからないものをいくら続けてもムダ。38℃の半身浴をすると、体は軽くなるのか、熱いお湯に入ったら体はどう変わるのか。どちらが体の調子がよくなるのかを比べてみる。そうやって自分の体で確かめながら、自分に合った健康法・ダイエット法を見つけてください」


