みなさんは毎日どのくらいの量の水を飲んでいますか?朝起きてすぐにまず白湯を一杯。出かけるときにはペットボトルを携帯し、こまめに水分補給。運動の前後や寝る前にも必ず水を飲むという人も多いのではないでしょうか?でも、実はそれがすべて逆効果だとしたら?水の飲みすぎは痩せにくい体質をつくり、むくみや冷え、頭痛やめまい、花粉症などさまざまな体調不良の原因になるという石原新菜先生にお話を伺いました。

水の飲み過ぎは万病の元
「水を飲んだ方が健康的というのは間違った思い込み。水の飲みすぎは逆効果」というのは、健康できれいに痩せるため体質改善法を提唱している石原新菜先生。
テレビでみかける女医さんの中でも、その美しさでひときわ目をひく石原先生ですが、医大生時代には160㎝で体重62㎏というぽっちゃり体形。むくみや便秘、生理不順など、さまざまなトラブルに悩まされていたそうです。
「学生の頃は水をがぶがぶ、コーヒーがぶがぶ、ビールがぶがぶ、運動もしないという生活で、いまより10㎏以上も太っていたんです。研修医になるととうとう生理が止まってしまいました。子供を産めなくなるかもしれないという怖さもあって、水出し生活を始めたんです」
すると36度2分ほどだった平熱が37度まで上がり、体重もするすると減少。肌もどんどんきれいになり、子宝にも恵まれたとのこと。
では、さっそく水出し生活の秘訣を教えていただきましょう。
「1日2ℓ以上の水を飲む」〇か×か?
―「1日2ℓの水を飲む」のはダイエットには効果がありますか?
「モデルや女優さんが最低2ℓの水を飲むという話を聞きますが、一般の人がこれをやっても逆効果になることが多いです。プロの方は朝晩半身浴をしたり、ジムで汗を流したりして、飲んだ水をしっかり循環させています。でも、デスクワークで運動もしない方だと、いらない水を体にためることになってしまいます」
「水は0カロリーだから太らない」 〇か×か?
―よく「何も食べていないのに痩せない」とか「水を飲んだだけで太る」という人がいますが?
「人の体重の6割は水分です。水はカロリーがないから飲んでも太らないと思われがちですが、体に溜まればその分体重は重くなります。ふだん水を飲み過ぎている人は、水出しをするだけで、2~3㎏はすぐに痩せますよ」
水が脂肪になるわけではないけれど、いらない水で確実に体重は増加。さらに水が体を冷やすことで、代謝が落ち、太りやすく痩せにくい体になってしまうのです。
「水はこまめにとる」 〇か×か?
―健康習慣として、朝起きたら、まず白湯を一杯。出かけるときはペットボトルを携帯して、こまめに水分を補給という人も多いと思いますが、いかがでしょうか?
「最近は熱中症対策などで、こまめな水分補給がすすめられているせいか、“水を飲むことは体にいいこと”と思い込んでいる人が多いようですね」
―水を飲むことは体にいいことじゃないんですか?
「必要な水分量は、人によって違います。気温や湿度、体温や運動量などによっても変わります。必要以上の水分を摂ることは、体に大きな負担になります。白湯も一時的には胃腸を温めますが、いらない水分としてたまれば、結局体を冷やしてしまいます」

水分はいつ、どのくらい飲めばいい?
―必要以上の水が体に負担をかけるということはわかりますが、実際にいつ、どのくらいの水を飲めばいいのかがわかりません。
「“水分はのどが渇いたときだけ”飲むようにしてください。体の水分が少なくなると、体はのどが渇いたという信号を出します。のどの渇きがないのに飲む水は余分な水です。それが習慣になると、いらない水が細胞の間や胃腸などさまざまなところにたまって、体が冷え、血行が悪くなります。すると代謝が落ちて、太りやすくなったり、さまざまな体調不良の原因になります」
―血液がドロドロになる前に飲んだ方がいいのではないですか?
「高齢の方や疾患のある方は、定期的な水分補給が必要な場合もあります。でも、通常であれば、のどが渇いてから飲めば十分間に合います。水分不足を怖がってむやみに水を飲むのではなく“のどが渇いてから飲む”を実践して、自分の体調の変化を感じてみてください」
水の飲みすぎで花粉症がひどくなる?
―水の飲み過ぎによる体調不良にはどんなものがありますか?
「まずは脚のむくみや体の重だるさ。その他、頭痛やめまい、精神的な不安や不眠など、いわゆる不定愁訴も、体にたまった不要な水、東洋医学でいう”水毒“の症状です。やっと西洋医学でも、めまいや耳鳴り、メニエール病などは内耳のむくみ、つまり水毒が原因とされるようになりました」
―水の飲み過ぎは花粉症にもよくないって本当ですか?
「花粉症は鼻水や涙がでますよね。アトピーでは皮膚から浸出液が出る。蕁麻疹などの皮膚のかゆみも皮下にむくみがあります。アレルギーは体の中にたまったいらない水を出したいという体の反応なのではないかと思います。ベースとなっている水毒を取ることで、アレルギーも出にくくなっていきます」

石原先生おすすめの一冊が『やせる、不調が消える 読む 冷えとり』(主婦の友社)。代謝をアップして痩せやすい体を作るための食事やお風呂、運動や服装まで。石原先生自身が実践している生活の技が紹介されています。
まとめ
「デトックスのために水を飲むという人もいますが、飲んだものがたまっていたらデトックスになんてなりません。水出し生活は、まず出して取る。運動したり、お風呂に入って汗を出して、のどが乾いたら水を飲む。そうやって水を循環させることが大切です」
健康のために水を飲んでいるみなさん、ぜひ一度、自分の体で確かめてみてください。


