
注目の“薫りを楽しむ”創作イタリアンが、吉祥寺に誕生
香りは料理のおいしさに欠かせない要素。鼻腔をくすぐる匂いにおいしい予感を呼び起こされ、口の中に入れた後の芳香がおいしさの余韻を残す。この香りにこだわった創作イタリアンの店『NERORI(ネロリ)』が、個性が光るグルメ店の揃う吉祥寺に誕生した。


モノトーンをベースに、店名の由来でもあるネロリ(ビターオレンジの花からとれる精油)をイメージ。オリーブグリーンとオレンジをアクセントカラーに配し、床のタイルの模様に合わせて家具もデザインするほどのこだわりようだ。

「ネロリ」の優美なストーリーに魅せられて

このストーリーに魅せられた前澤さんは、公妃が“薫り”をおしゃれとして楽しんだように、楽しみとしての“薫り”がある創作イタリアンをコンセプトにレストランをオープンした。

「五感のひとつである嗅覚として、どういう香りを伝えるかが難しいところでした。定番メニューでも、チーズを香り高いものに変えてみたり、ハーブやスパイス使いを工夫したりして香りをより感じられるようにしています」(亜厂シェフ)
ランチタイムにはサラダとパンの付いたワンプレートが、ディナータイムにはアラカルトとコースが、それぞれ用意されている。
アラカルトはすべて2人前のため、気軽に大皿でシェアしながらワイワイ楽しむことができる。
驚きのフワフワ感! 芳醇なトリュフ香るスフレオムレツ
さっそく、亜厂シェフの創意工夫から生まれたメニューの数々を紹介しよう。
フワフワのオムレツは、スプーンを入れた途端に卵がとろんと流れ、チーズがたっぷり入ったクリームソースと一体化していく。口の中に入れると泡雪のように溶け、コクのあるペコリーノロマーノ(塩味の強いハードタイプチーズ)が後から追いかけてくる。食べた感覚がないほど一口があっという間になくなるので、二口三口とスプーンが止まらない。

「メレンゲは固すぎるとフワフワとならず、柔らかすぎると流れてしまい、うまく形になりません。良い加減に仕上げるには少しコツがいりますね。」(亜厂シェフ)


「フワフワのオムレツに合わせて、ベシャメルソースより軽いソースに仕上げています。トリュフオイルの香りに負けないチーズとしてペコリーノロマーノを合わせ、味に奥行きを出しています。」(亜厂シェフ)
料理の味わいを華やかに彩る、計算されたフルーツ使い

ブドウとの組み合わせを意外に思うかもしれないが、相性が実にぴったり。ブドウの甘酸っぱさがバターとチーズのシンプルなパスタをパッと華やかにし、味わいを爽やかにしてくれる。定番パスタもフルーツを使うことで、新しい顔を見せてくれるのが驚きだ。

季節の薫りをまとった華やかな鴨胸肉は必食



あっさりと仕上げるためにクリーム部分には卵を使わず、マスカルポーネにクリームチーズをブレンド。甘さ控えめながら、鼻腔をくすぐる紅茶の香りとしっかりスポンジに染みたラム酒により、優しいコクのある味わいが楽しいスイーツになっている。
薫りが誘う、新しい料理の世界を楽しもう


「料理を食べるときに、意識して香りを楽しもうとはあまりしないでしょう。そこで、”薫りを楽しむ”と語ることで、皆さん、顔を寄せるなどして香りを嗅ごうとする。これが、いっそう料理を楽しもうというきっかけになればと思っています」と前澤さん。
”薫りを楽しむ”ことで広がるおいしさの世界。新しい発見をしに出掛けてみてはいかがだろう。
撮影:佐々木雅久
【メニュー】
NERORIのスフレオムレツ トリュフクリームとペコリーノロマーノ 1,200円
葡萄とペコリーノロマーノのカーチョ・エ・ぺぺ 1,380円
(ランチセット料金。サラダ・ブレッド・コーヒー or 紅茶付)
鴨胸肉 キャラメリゼ マンダリンオレンジの薫り 1,950円
白いティラミス カモミールの薫り 650円
ネロリコース(11品) 3,980円/1名(2名~10名まで)
※本記事に掲載された情報は掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です。
NERORI(ネロリ)
〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-10 1F050-3466-3376
ランチ:11:30~15:30、ディナー:18:00~23:00
不定休日あり ※(年末年始休業・夏季休業あり)

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この記事の筆者:小田中雅子(ライター)
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