
季節を楽しむイタリアンが蒲田に誕生
旬の食べ物を口にするとき、わたしたちの五感は自然と研ぎ澄まされる。栄養をうんと蓄えた食材が、「今、この時期にしか味わえないおいしさ」を教えてくれるのはもちろん、春夏秋冬の彩りや香りに触れることで、巡る季節をともに生きた人との思い出が脳裏をよぎることだってあるだろう。2018年10月、東京・蒲田にオープンしたイタリアンレストラン『autentico(アウテンティコ)』のコースも、旬の恵みたっぷりで慈しみに満ちている。

母親を手伝っていた幼少期を思い出し、大学卒業とともに食の道へ
同店のオーナーシェフを務めるのは虻川直生(あぶかわ なおき)さん(写真下)。虻川さんが料理の道を志したのは大学卒業後。将来を考えた際に、会社勤めではなく自らの手で何かを生み出したいと思ったという。そのとき思い出したのが、料理好きの母親を手伝っていたこども時代のこと。「もしかしたら自分の生きる道はそこにあるのかもしれない……」。直感に従い、地元・大阪のイタリア料理店で料理人としてのキャリアをスタート。



その話を受け、遂に『アウテンティコ』の看板を上げたときには、『ウン・パッソ』を辞めてから2年半が経っていた。
季節の花々が咲く空間で、四季の味わいを楽しめる


一期一会のコース。脇役になりがちな旬食材を主役にした逸品も
『アウテンティコ』では、平日は手頃なランチセットを、土曜・祝日は5~6品のランチコースを、そしてディナーは7品のコース一本のみを提供している。特にディナーコースでは、アミューズからデザートまで季節のうまみを存分に味わってもらうことを信条としているが、ディナーの利用客はすべてメモを残し、2度目以降の来店となる場合には全品内容を変えて提供するというこだわりようだ。そんな一期一会の料理が楽しめる夜のコースをみていこう。
冬期の前菜として、虻川さんが自信を持って供しているのが、その名も「ゆり根」(写真下)。

生・蒸し・炭火焼きのゆり根が折り重なってパルミジャーノのムースを包み込んでいるというユニークな一品だ。しかも、ゆり根とゆり根の間にはラルド・ディ・コロンナータ(豚の背脂に塩をして大理石でできた容器に入れて熟成させたもの)を挟み、コリアンダー、カルダモン、ユズの皮、唐辛子をパウダー状にしたものを添えるという演出もお見事である。

海のもの、山のものに宿った美しい色や香りを愛でてほしい

ナイフをいれると、焼き上がりにかけたアンチョビバターソースがじんわりと内部にまで染みていくさまにもため息が漏れそう!


ヤリイカは、肝、ゲソ、イカ墨を煮込んでパスタソースに仕上げ、手打ちパスタ「カヴァティエッディ」と和えたところにポロネギ(西洋ネギ)をトッピング。さらにその上に炭火で焼いたヤリイカをのせ、3層まとめて口に運ぶ楽しさを演出している。
野性味あふれるイノシシは濃厚な赤ワインとベストマッチ


コースにはソムリエ厳選のワインペアリングも用意。ワインは、フル(125ml)は6種類7,000円、ハーフだと4,000円で用意しているが、こちらも料理同様、2度目以降来店のお客には新しい提案をおこなってくれる。


・ランチ:平日1,000円(税込)、土曜・祝日2,500円/4,000円(税別)
・ディナー:6,500円(税別)※別途コペルト代(テーブルチャージ)として1名につき500円頂戴しています
・ワインペアリング:「フル(125ml)×6種類」7,000円(税別)、「ハーフ×6種類」4,000円(税別)
※土曜・祝日ランチ、ディナーの内容はお任せのみ
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです
autentico(アウテンティコ)
〒144-0052 東京都大田区蒲田5-21-1 2F03-5703-3133
月~金11:30~14:00 (L.O.)、18:00~21:00 (L.O.)、土・祝11:30~13:30 (L.O.)、18:00~21:00 (L.O.)
日曜日

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この記事の筆者:松本玲子(ライター/音楽家/ナレーター)
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