
注目の「青山一番街」に誕生した、和食店『否否三杯』
2018年9月7日にグランドオープンした「青山ビルヂング」地下1階のレストランフロア「青山一番街」。気鋭の料理人が腕をふるう個性的な7店舗が集まっているが、中でも注目されているのが和食店『否否三杯(いやいやさんばい)』だ。


日本の食のよさを再発見できる店を作りたかった!
料理の監修をしているのは、京都の名店『草喰(そうじき) なかひがし』の主人・中東久雄さんを父にもち、ニューヨークと日本を拠点に“日本の食”にまつわる事業を展開している中東篤志さん(写真下)。
「泣いていても、包丁を持たせるとピタッと泣き止む子供だったそうです(笑)」と中東さん。しかし成長した中東さんが目指したのは料理人ではなく、バス釣りのプロ。高校卒業後に渡米し、車にガスコンロを積み自炊しながら、各地の大会を渡り歩いたそう。
その先々で和食を作り、周りに喜ばれたことから自らのバックグラウンドを再確認し、料理人になることを決意。
ニューヨークの精進料理店『嘉日(Kajitsu)』で副料理長兼GMを務めるうち、「日本の飲食文化を総合的にもっと多くの人に伝えたい」と思うようになり、会社を設立した。
「味付けをおいしくし過ぎないよう、気を付けている」
中東さんが心がけているのは、意外なことに「おいしくしすぎない」ことだという。和食というとだしやうまみにフォーカスされがちだが、本来の料理とはだしや醤油の味ではなく、食材の持つ個性を壊さずに味わうものだと考えているからだ。
だから「何を食べているのかがはっきりわかるシンプルな料理」であることを、何よりも重視している。

だがその奥にあるものを探るため、神経を研ぎ澄まして味わううち、今まで気づかなかった大根の持つ繊細な苦み、甘み、香りがくっきりと浮かび上がってくる。「大根って、こんな味だったのか!」「今までの煮物は大根ではなく、調味料を味わっていたのかもしれない」と衝撃を受ける味だ。
厳選した米を使った“おいしすぎない”白ご飯だから、おかわりしたくなる

京都で米料亭も営む老舗『八代目儀兵衛(ぎへえ)』から、味の個性やバランスを吟味し3種類をブレンドした米を取り寄せている。そのブレンドも、季節ごとに見直すというこだわりようだ。

夜は、「つどつど炊き上げる釜炊きご飯」(同・右)というメニュー名で卓上用の小型羽釜で炊き上げたものが楽しめ、こちらも人気を博している。
素材のうまみが引き出された「鴨の炭火焼き」

焼き上がりの香ばしさに山椒の清涼感ある香りが加わり、肉汁に溶けた乾燥醤油が、鴨肉本来の甘みを引き出す絶妙なアシストを発揮している。


“日本の酒”を幅広く揃え、酒器にも肴にも遊び心がたくさん



ランチタイムは、一汁三菜の定食を提供
ランチタイムでは、あじフライや炭焼きの豚や魚の主菜1品に、自家製すくい豆腐、京のおばんざい1種、否否三杯オリジナルブレンド米の白ご飯、具だくさんの味噌汁付きの定食などを提供している。味噌汁は、野菜だけでだしをとり、京都の味噌店『京都御苑東しま村』から取り寄せている特別醸造白味噌を使用。

ソースは味噌とゴマ入りのマヨネーズ。こだわりを尽くしたランチを楽しめる。

だしや醤油を使うのが和食という概念が変わるだけでなく、これからの人生での“食”に対する向かい合い方までも大きく変わりそうな店だ。
【メニュー】
雑魚も食べられる大根の炊いたん 750円
つどつど炊き上げる釜炊きご飯 850円
鴨の炭火焼き 2,800円
炙り香味味噌 650円
あじフライ定食(昼のみ) 1,300円(税込)
日本酒 90ml/600円~
※価格はすべて税別
※夜はサービス料5%
否否三杯(いやいやさんばい)
〒107-0061 東京都港区北青山1-2-3 青山ビルヂングB1050-3462-3154
11:30~14:30(L.O.14:00)、17:30~(L.O.22:30)23:00
日曜日 祝日

https://r.gnavi.co.jp/e9c57e890000/
この記事の筆者:桑原恵美子(ライター)
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