
『NARISAWA』がなぜBARを開いたのか?
2018年4月11日にオープンしたバー『BEES BAR by NARISAWA』(ビーズ バー by ナリサワ)は、その店名からもわかる通り、東京屈指のレストラン『NARISAWA』(ナリサワ)のオーナーシェフ・成澤由浩さんが手がける新しいステージだ。


無垢の木をふんだんに使った店内は、木が呼吸をしてるのだろうか? 都会の地下にいるとは思えないほど清々しい空気が漂っている。
着席したら、目を閉じて深呼吸をひとつ。すると、ハイヒールを脱ぐように(あるいは、ネクタイを取るように)、心身ともにゆっくりと解けていく感じがするではないか。
カクテルもおつまみも「自然由来」の素材が際立っている!
カクテルは「定番」のほかに「季節のおすすめ」、さらにノンアルコールの「スムージー」「酵素カクテル」といったラインナップ。オーダーはバーコードでメニューをインストールし、自分のスマートフォンでゆっくりと選ぶこともできる。
鹿児島県・喜界島の粗糖でほのかな甘みを付け、オレンジピール、バニラ、グリオットチェリーをあしらい仕上げる一杯。カランと氷が動くたびに、ふわっとシナモンの香りが立つ。
シナモンについて、成澤さんはこのように語りはじめた。「シナモンは通常、木の皮を剥がして使います。でも、剥がしてしまうと木が死んでしまう。だから、根や枝を利用するんです」。
食の仕事に従事するスタンスで環境保全を訴え続け、自然の命を“いただいている”感覚を大切にする成澤さんの哲学が、グラスの中にたっぷりと注がれているのだ。

新緑を思わせる色合いで、口を近づけるとすーっと初夏の風が抜けていくようにさわやか。ひと口、またひと口と、喉を落ちながら身体を清めてくれるようにさえ感じる。

成澤さんは自信たっぷりに「森をいたわりながらおいしく食べて、僕たちの健康を維持してくれる。なんとも理に叶ったスナックなんです」と話してくれる。
超カラフルな季節のおすすめカクテルは飲むべき一杯!

パッションフルーツの黒いタネがプチプチする食感、マンゴーと混ざり合った自然由来の濃厚な甘みに、唸らずにはいられない。

ドラゴンフルーツそのものは淡白な味わいだが、ほかの2種とのコンビネーションで、甘みがぐっと深くなる。
『NARISAWA』と同じ食材を使う、リッチなメニューも味わいたい!



どのメニューも1杯の量の盛りの良さ、アルコールのパンチの強さともに日本離れしている印象で、外国人もお酒が好きな方も、大満足すること請け合いだ。

好きなお酒をうかがったら笑みを浮かべ、「僕は、南米系のお酒を使った、カイピリーニャやマルガリータをよく飲みますね」。
カウンターに立つのはベテランのバーテンダー。初来店でもすーっとリラックスし自然体でくつろげるのは、バーテンダーの2人をはじめ、オールスタッフの、さりげなくもホスピタリティにあふれる接客のおかげだろう。

【メニュー】
▼Signature Cocktail
ウッドランド スパイスド オールドファッション 1,800円
アポテカリー ウォッカ ギムレット 2,000円
ブラジリアン エスプレッソ マティーニ 1,800円
▼Seasonal Cocktail(季節のお勧め)
マンゴーとパッションフルーツのカクテル 2,500円
パラダイス ブリーズ 2,000円
1個まるごとピーチパインのピニャ コラーダ 3,000円
▼Smoothie(スムージー)
ベリーのスムージー 1,500円
▼Cold Slow Juice(酵素カクテル)
デトックス グリーン 1,500円
▼Food
ポテトフライ 600円
有機生野菜の盛り合わせ 1,200円
※価格は税込み
※サービス料別
※チャージ料なし
※禁煙
BEES BAR by NARISAWA
〒107-0062 東京都港区南青山2-14-15 五十嵐ビルB1F03-5785-0799
火曜~土曜 17:00~26:00、日曜 17:00~23:00
月曜・不定休 ※完全予約制(予約は火曜〜土曜は電話、日曜はメール[beesbar@narisawa.asia]へ。当日直前の予約も受付可能)

この記事の筆者:松井一恵(文筆家)
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