
美食の街・代々木上原で注目を集める、新しいスタイルのイタリアンレストラン
食への感度が高い人が集まる街・代々木上原に2018年3月、イタリアンレストラン『QUINDI(クインディ)』がオープンした。気さくな顔を持ちながら、名店で活躍してきた若手のスタッフによる一流の味とサービスが楽しめるイタリアンレストランだ。日々の新鮮な食材でメニューが決まり、併設のショップではスタッフが尊敬する生産者の食材やワインがずらり。新しい出逢いの予感に満ちた店を紹介しよう。

いま世界で活躍しているトップシェフたちが取り組んでいることのひとつに、フードロスやサスティナビリティといった“食の未来”を守ろうとする活動がある。そんなシェフたちのメッセージを身近に感じ体感してきたスタッフたちは、その未来を担う子供たちも一緒にテーブルを囲めるレストランで、おいしい食事の延長線上にある生産者の考えや日本の受け継がれていくべき食文化に少しでも触れられ、きっかけになりうる場を作りたいとの想いで店を開いた。
「自分たちと同世代の方々や僕らより若い人たちにも、生産者が丁寧に育ててきた食材のおいしさを気軽に味わってもらいたい。その体験をお土産として食卓に持ち帰っていただき、そこから生まれた家族や友人との会話が、食への関心や想いとして広がっていけば嬉しいです。」(塩原さん)
食材の味がくっきりと浮かび上がる、素材の味を最大限に生かした料理の数々
アラカルトがメインの『QUINDI』の料理はその日の食材の状態で決まる。各地の生産者から届いた食材を新鮮でみずみずしい状態で前菜として提供することもあれば1週間寝かせた穴子をメインとして調理することもある。それはまるでシェフによるジャズの即興演奏のよう映るかもしれないが、しっかりと準備をし、食材それぞれの持ち味を生かした料理を創り出している。
氷水で洗った「鳥取ギンギン鮭」のカルパッチョ、イタリア産のヴィネガー「Graziano」で〆てハーブのソースを添えた千葉県産の釣り鯵は骨のチップも一緒に、そして“幻のエビ”と呼ばれる鳥取県産の「猛者(もさ)エビ」は、身はシンプルに殻のだしと味噌のソースと共に生で、頭はフリットでと食材それぞれを余すところなくおいしくいただけることをしみじみと実感する。

イタリア産は、生ハムの発祥の地として知られるウンブリア州ノルチャ産の18カ月熟成のプロシュート、家族で作る『バッツァ』社のコッパ(生ハム)とサラミ。いずれもイタリアの伝統技術に支えられた職人が手作りした逸品ばかりだ。
対して日本からは、地元産の食材にこだわる熊本の『株式会社MARS(マース)』のハムやサラミ。阿蘇の自然に育まれた「阿蘇自然豚」や「くまもとあか牛」を使ったシャルキュトリーは、食のプロからの評価も高い。
しっとりとしていながらも凝縮されたうまみが抜群のイタリア、フレッシュでまろやかな日本。どちらも甲乙つけがたいおいしさだ。
食感と味わいがユニーク! ワタリガニのソースに負けない、新感覚のパスタ「カサレッチェ」に驚く

古代小麦とは品種改良される前の小麦の原種で、普通の小麦より風味が豊かなのが特徴。全粒粉で粒子が粗いためパスタの歯切れがよく、パツパツとした食感がユニーク。ガザミの濃厚なうまみが詰まったソースにも負けない存在感がある。

塩原さんたち『QUINDI』のメンバーは、実際に短角牛の産地を訪れている。ひと言で短角牛と言っても、飼料や育てる人が違えば、味は異なってくる。それぞれの味を比較しながら、より赤身本来のおいしさがある岩手県山形村の牛を選んだそうだ。
ワインリストはワインセラー!? ずらりと並んだ日本とイタリアの食材は逸品ばかり

グラスワインを注文すると、「その日のグラス」として栓を抜いたワインがテーブルにずらりと並ぶ。スタッフと会話しながら選んでいくというスタイルが実に楽しい。


「おいしい」という体験が「この食材は何だろう?」「どうやって作られているんだろう?」とその先の興味へとつながってほしいとの願いからだ。
モノを作る人や育てる人、料理する人、それらを食べる人、それぞれの心がつながっていくことを願って創られた『QUINDI』。おいしさとの出逢いがきっかけとなり、食の未来に想いを馳せてみる。そこからまた新たな食のストーリーが生まれるかもしれない。
【メニュー】
日本中の野菜 1,400円
舟盛(1人前) 2,500円
イタリア半分、日本半分 2,000円
宮城 ガザミ Caserecce 2,000円
岩手・山形村 短角牛 Bistecca 4,800円
※アラカルトが中心。コースは要事前予約。
※価格はすべて税抜
QUINDI(クインディ)
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-48-12 東洋代々木上原コーポ 10103-6407-0703
11:30~13:30(L.O.)、18:00~22:00(L.O.)
水曜
http://www.quindi-tokyo.net/
この記事の筆者:小田中雅子(ライター)
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