
住宅街の路地裏にひっそり開店した“秘密基地”。好奇心は、食事の前から掻き立てられる
2017年10月14日にオープンした『SECRETO(セクレト)』。スペイン語で「秘密」を意味する同店は、“好奇心を超える”をコンセプトに、訪れたお客を次々と魅了している。


「やりすぎかなと思ったんですけど(笑)。他の方がやっていないことをやりたくて。内装や店作りは考えに考えました。緊張しながら席についても、箸があることで少し緊張が和らぐでしょう? そしてピンセットがあると「どう使うの?」と皆さんわくわくされる。もちろんナイフとフォークも用意していますよ」と笑うオーナーの薮中章禎(あきよし)シェフ。

能登の素材を使い、分子ガストロノミーと伝統フレンチが無理なく融合した料理
『セクレト』の料理はフレンチやスパニッシュ、和の要素がミックスされ、料理とパフォーマンスから成るスタイルから「フュージョン(融合)」と称されるが、それぞれの皿はシンプルでわかりやすく、「素材」がはっきり伝わる料理だ。素材はシェフの故郷、石川県・能登産の魚介類を意識して取り入れている。コースは13品。そのなかから一部を紹介しよう。

「これから始まる料理を、常識にとらわれず感じるまま自由に楽しんで!というメッセージをこめて『未来寿司』と名付けました」と薮中シェフ。




ステージのようなアイランドテーブルでは“化学実験ショー”も!?
もう一つ、特筆すべきなのが客席と厨房の間に置かれた、アイランドテーブルの存在。

客席とテーブルを行ったりきたりしているうちに、すっかり緊張はとけ、シェフに質問したりお客同士で笑いあったり、不思議な親密感が生まれてくる。最後のデザートの「メレンゲ」の仕上げはお客も参加して楽しめ、あちこちで笑い声が起こるほどだ。
ビジュアルや食感がユニークな「驚きの皿」と、王道フレンチの「素直においしい皿」
ひと皿ひと皿が驚きに満ちており、「未来寿司」のような見た目も食感もユニークな小皿が登場したと思うと、どっしりした古典的なフレンチらしいメイン料理が現れるという、緩急のバランスが絶妙だ。

料理とドリンクのペアリングにも感動。日本酒とのマリアージュも楽しめる
料理を盛り上げてくれるのが、合わせて供されるドリンクの存在。ワインはフランス産が主体で、魚料理には南フランスの土着品種「ピクプール」の白、肉料理には「ローヌワイン」の赤がぴたりと合う。一方、フォワグラ料理に日本酒が添えられることもあり、その意外なマリアージュに驚かされる。「メイン料理であれば、ソースの濃さや風味に合うものを。日本酒なら料理の酸度も考えて合わせます」(薮中シェフ)。アルコールが苦手な方向けに、ノンアルコールのドリンクも用意。こちらも青紫蘇のカクテルなど、料理と合わせたノンアルコールのカクテル仕立てで、お酒が飲めない人も十分に楽しめそうだ。
神楽坂の隠れ家『セクレト』の秘密は、シェフとスタッフの溢れんばかりのサービス精神で作られた、とてもユニークで楽しく、おいしい料理に満ちた空間だった。ここに一度でも訪れたら、大切な人をこっそり連れてきて、同じ体験をしてもらいたくなるに違いない。
撮影:平瀬夏彦
【メニュー】
コース 16,000円
クリスマス限定コース(12/22~12/25) 20,000円
(すべてドリンク、税、サービス料込み)
※ドリンクはノンアルコールドリンクに変更可能
SECRETO(セクレト)
〒162-0855 東京都新宿区二十騎町2-23 ランピオンイゴー10203-6265-3664
19:00(一斉スタート)~約2時間 ※クリスマス限定コースは18時~、21時~の2部制
月曜・他2日間
http://secreto-tokyo.com/
https://r.gnavi.co.jp/j9kgg8cj0000/
この記事の筆者:糸田麻里子(ライター/エディター)
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