
スタイリッシュだが無機質ではない、開放的なインテリア
2017年9月29日、赤坂の溜池交差点にひと際目立つオフィスビル「赤坂インターシティAIR」がオープンした。この低層階には話題のレストランが入っているが、その中でも最も気になる存在が、『THE ARTISAN TABLE ・ DEAN & DELUCA(アーティザン・テーブル ディーン&デルーカ)』だ。店名からも分かる通り、日本に上陸して15周年を目前に控えた、あの『ディーン&デルーカ』のレストランである。



『ディーン&デルーカ』が掲げる「食べることとは、人生を味わうこと」といったテーマを、よく表しているように感じられる。
作り手の想いを大切にする『ディーン&デルーカ』の精神がレストランにも
そもそも『ディーン&デルーカ』の成り立ちは、イタリア系のジョルジオ・デルーカ氏がニューヨーク・ソーホーに開いたチーズ店から始まる。その後、バルサミコ酢やオリーブオイルなどを扱い始め、冷凍食品や出来合いのインスタント食品が中心であったニューヨークの食文化に、変革をもたらしはじめた。
そんな想いを、日本で日本流に伝えてきた『ディーン&デルーカ』が、さらなる「ひろがり」と「つながり」をイメージして作ったのが、このレストラン。

生産者とシェフをつなぎ、食材と食べるひとをつなぐ
『アーティザン・テーブル ディーン&デルーカ』は2フロアで、1階が49席、2階が34席(うち個室8席)という構成になっており、各階層で異なる利用シーンを想定している。
ワインを片手に、シャクータリー(生ハムやリエットなどの肉加工惣菜)や一品料理を楽しむシーンがイメージされている。来年春から始まるランチでは、たっぷりの陽光が差し込むだろう。


3カ月ごとにシェフが変わり新たな出逢いを提案する
驚くべきは、3カ月ごとにシェフが変わるということ。それぞれのシェフは、『ディーン&デルーカ』の各店から派遣(同社にはセントラルキッチンがなく、すべて各店舗で手作りしている)、メニューを考案する前に旅に出る。すばらしい生産者たちや食材との出逢いを経てはじめて、アーティザン・テーブルの厨房に入るのだ。そして、ここでの経験を各店舗に持ち帰る。

バスク豚のサラミや、北海道短角牛の生ハムなど、他ではなかなかお目にかかれないアイテムもある。内容はその時により異なるため、ギャルソンに相談してみよう。

こちらはオーブンから出したてで供され、ローズマリーとタイムの爽やかな香りが立ち上る。ガーリックなど強めのインパクトは避け、あくまで良質な塩とハーブで新鮮な食材を引き立てている。
素材の味をとことん追求したコース料理も愉しみたい



この『マール』のアイスが絶品。口に含むと優しい乳の香りがするが、直後に華やかなブランデー風味が広がる。アクセントを添えるどんぐりが香ばしい。

食材にこだわり抜く『アーティザン・テーブル ディーン&デルーカ』が、今後どんなスタイルを提案していくのか、そして、それが『ディーン&デルーカ』にどのように影響していくのか、とても楽しみだ。
アーティザン・テーブル ディーン&デルーカ
〒107-0052 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR1階03-4578-5882
平日 17:30~24:00(L.O.22:30)、土・日・祝日 17:30~23:00(L.O.21:30) *ランチは2018年春にスタート予定
無(〜12/9までは日曜休)

この記事の筆者:Yayoi Ozawa(フリーライター)
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