雨が降ると髪が広がりがち。せっかく朝はりきってヘアセットしても、学校や職場に着く頃にはボサボサになっているなんてことも…。
そこで今回は雨の日に、少しでもまとまる髪にする方法をご紹介します。
■広がる原因は？
そもそも広がってしまう原因は何なのでしょうか。それには湿度と髪のダメージが関係しているんです。
湿度が高いとキューティクルが剥がれ、髪の傷んでいる部分から、空気中の水分が入ってしまいます。その水分は、キューティクルの内側にあるコルテックスというたんぱく質にため込まれていきます。
その水分をため込んだ部分が膨張するため、同じ一本の髪の毛の中で、水分が不均等になってしまい、うねりが発生するのです。
つまり外気の湿気により毛髪内部の水分量が増える雨の日は、キューティクルの損傷した髪の、内部の水分量にバラつきが生じるため、髪は広がるということ。
また梅雨入り前は、紫外線量の増える時期でもあります。紫外線によって、髪のタンパク質が変性すると、キューティクル間の接着がゆるみ、キューティクルはめくれたり剥がれたりしてしまうんです。
■トリートメントをしっかりと
ということは水分の入り口になっている痛んだキューティクルを補修してあげる必要がありますよね。
そのままでは、水分を溜め込むだけではなく、内側の潤い成分も外に出て行ってしまうのです。
トリートメントをいつもより念入りに行って下さい。半身浴しながら蒸しタオルなどを巻いてトリートメントを浸透させるのもいいでしょう。
またお風呂上りには洗い流さないタイプのものも併用したいもの。
毛先を中心に中間くらいまで付け、ブラッシングでなじませましょう。
■夜のお手入れは万全に
また広がらない髪を作るには、ドライヤーで濡れた髪を乾かすことは欠かせません。
根元からしっかり乾かした後には、冷風を当てるのもこの時期には忘れないで下さい。
キューティクルは温まると開く、冷えると閉まるという性質を持っています。仕上げには冷風を当てて、キューティクルをしっかりと閉じてしまいましょう。
他にも髪には、熱が冷えるとその形状を記憶する特性がありますので、根元から引っ張るように伸ばしながら乾かしてください。
ここでしっかり乾かすことで、翌日の朝扱いやすい髪になりますよ。
さらに乾かし終わったら、もう一度ブラッシングをしましょう。ブラッシングには髪の油分を全体に広げる効果以外にも、キューティクルを整えてくれる効果だってあります。
雨の時期は、髪のお手入れを寝る前に済ませた方が、まとまりやすい髪になりますね。
■朝のスタイリングにもちょっぴり工夫を
朝のスタイリングもブラッシングから始めましょう。
目の粗いブラシでゆっくりと軽く行うことが大切です。摩擦を少なくし、ダメージを減らすことが出来ます。
寝癖がついて絡まっていたり、寝起きでパサついている場合には霧吹きで水分を与えてあげてから行いましょう。
ブラッシングには髪の汚れを取るだけでなく、頭皮の血行もよくするなどメリットがたくさんあります。日中も忙しいと面倒くさがらずに、気づいた時にこまめに行えば憧れの艶髪になれますよ。
またいつもスプレーだけでセットしている人は、この時期には、ワックスも使いましょう。
重みが加わることで、髪が広がることを防ぐことができます。
ブラッシングをするだけでもだいぶ変わりますが、「どうしても髪が広がって嫌」という人は、まとめ髪にするのもいいですよね。すっきりとして好印象です。
雨の日だって落ち込まず、楽しんで過ごしましょう。(エディタ(Editor)：dutyadmin)
