
※写真はイメージです(以下同じ)
そこはマナーの認識の違いなのかもしれません。
幼稚園で出会った仲良しママ
中村真理さん(仮名・42歳)は、息子が幼稚園で仲良くなったママさんたちと連絡を取るようになりました。子どもたちを園庭で遊ばせながらママ友同士で立ち話したり、何かと楽しい日々。
そのうちに夏休みがやってきて「お友達と遊びたい」という息子のために、そのママ友と子どもたちを家に招いて一緒に遊ぶことにしました。
「うちは戸建てなので多少はしゃいでも大丈夫だし、子どもも喜ぶからいいかなと思って、軽い気持ちで声をかけたんです。それが失敗のはじまりでした」
加速する悪ふざけ
暑いので庭に子ども用のプールも用意して、水遊びもできるようにしておいた中村さん。子どもたちは当然大喜びで楽しそうに遊んでいたそう。
ですが、途中から子どもたちの悪ふざけが加速しはじめます。
「ひとりの子が、庭にあるものを片っ端からプールの中に入れたりしはじめたんです。植木鉢とかもお構いなしに入れようとして、注意はしたのですがプールに土が入って泥水になってしまいました。ママ友は子どもを見ているのに注意もせず『えー、やだぁ』という感じで。ママ友の前でその子をきつく叱ることもできず、モヤモヤしたので早めに上がらせました。泥がついたので一人ずつ水で洗ってあげたのも、わたしです」
やりたい放題の子どもに、注意しないママ友
思わぬハプニングにモヤモヤしつつ、みんなでご飯を食べようと宅配を取ってランチに。
ですがそのときもマナーが悪く、勝手に冷蔵庫を開けて息子のプリンを「これ食べるー」と持って来たり、お菓子の入ってる棚を開けて「ママあれ食べたい!」と言ったりとやりたい放題。
「うちの息子には、他人のおうちのお部屋は勝手に触ってはダメと教えていますが、やりたい放題の子どもに、またもママ友は全く注意しないんです。仕方なくわたしが『人の家の冷蔵庫は勝手に開けちゃダメだよ』と伝え、子どもたち用には別のデザートを買ってあったものの、プリンは人数分なかったので元に戻すと『あーあ、食べたかったのに』と不満そうにしていました。ママ友は知らん顔で別のママ友と談笑していました」
さらにご飯を食べ終わったら、家のゲーム機でみんなでゲームをしようということに。コントローラーが2つしかないので順番に遊ぼうということでやらせましたが、その子は順番になってもゲームを手放さず、ひとり夢中。
順番だからと中村さんが声をかけてかわってもらうと、手持ち無沙汰になったその子は別の部屋に勝手に入り、息子のおもちゃを持ってきて乱暴に遊びはじめたそうです。
もう二度とゴメン!価値観の合わない人にヘトヘト
「ママ友が一緒なのに、何もかもわたしが注意してヘトヘトになりました。しかもそのママ友、家では厳しくしていて、ゲームも制限時間をきっちり決めたり、部屋の片付けもさせていると話していたのですが…。他人の家に来たら何をしてもいいのかなって疑問に思いました」
好き放題する子どもと注意をしないママ友にすっかり疲れ、もう家に呼ぶのはやめようと誓った中村さん。ときどきそのママ友から「また中村さんの素敵なおうちで水遊びしたいなぁ」と言ってくるそうですが、更年期で調子が悪いと体よく断り続けているのだとか。
お互い小さい子のママ同士だからとはいえ、何をやってもいいわけではありません。節度をわきまえて気持ちよくお付き合いしたいものですね。
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<文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako
(エディタ(Editor):dutyadmin)