クリスマスのお菓子として、日本でも認知がされてきた「シュトーレン」。ベーカリーやパティスリー、ホテルなどさまざまな場所で販売され、種類もドライフルーツやナッツを入れたクラシックなものだけでなく、チョコレートやほうじ茶、紅茶などのフレーバーも登場しています。
「ケーキのようなしっとり食感」が売りの「生シュトーレン」

そうしたなか、スーパーのチルドスイーツを手掛ける「モンテール」から、2024年1月3日までの期間限定で発売されているのが「生シュトーレン」。シュトーレンをチルドスイーツにアレンジした商品で、冷蔵ケースで販売されています。
「パウンドケーキ」のように切り分けて

シュトーレンが発酵菓子(パン)なのに比べ、「生シュトーレン」はパウンドケーキに近い食感。パッケージに「ケーキのようなしっとり食感」とキャッチコピーがある通り、かなりウェットな質感です。開封した瞬間、スパイスや洋酒の香りも感じられます。
4種類のフルーツが食感のアクセントに

中に入っているのは、オレンジピール、レーズン、リンゴ、レモンピール。洋酒の風味がするシロップ漬けは香りが華やかで、噛むとじゅわっとフルーツの風味が広がります。ときおり感じるリンゴのシャキッとした歯触りもアクセントに。
スパイスや洋酒が香る「大人向け」の味

生地はやや目が粗く、パンのようなニュアンスもありつつも後味はしっとりとしてパウンドケーキのよう。全体的にシナモンなどのスパイスの香りと洋酒の風味がきいているので、お子さんにはちょっと食べにくいかもしれません。
「期間限定商品」だから、気になる方はお早めに

ちなみに、クラシックなシュトーレンは、薄くスライスして食べるのが一般的ですが、この「生シュトーレン」はパウンドケーキ風なので、やや厚めの1cm幅くらいがおいしく食べられそう。20cmほどのケースに入っており、複数人でも分けて食べられるので、ちょっとした差し入れなどにも使えそうです。
ただし、2024年1月3日までの限定発売商品なので、気になる方はお早めに。
常温で日持ちがする発酵菓子、という本来のシュトーレンとは完全に別物ですが、スパイスやドライフルーツの風味がきいたお菓子は、やっぱり冬の寒い季節がよく似合う気がします。濃厚な味わいなので、ぜひお好みの飲み物と一緒に楽しんでみてくださいね。
DATA:希望小売価格 税込540円(沖縄のみ669円)
飲食業界誌の編集を経て、2007年に独立。専門誌編集で培った経験を活かし、あらゆるジャンルの食をテーマに取材・執筆を行う。コンビニスイーツにも精通し、自宅で楽しむ日常的なグルメについて幅広く発信中。All About おうちグルメガイド。
執筆者:笹木 理恵(フードライター)