外車への憧れを抱く人は少なくありません。高級車の中でもベンツは不動の人気を誇っています。
ここにも、ベンツを愛してやまない女性がひとり。今回は、都内在住の一ノ瀬桃子さん(仮名・34歳)から話を聞きました。
ベンツに憧れていた子どもだった
桃子さんは、子どもの頃からベンツを見るのが大好きだったそう。家族でドライブに行っても、いつもベンツの車を探して楽しんでいたほど。
「物心ついた頃から、ベンツのマークが好きでした。他の車と違って、品があって存在感があるベンツに魅力を感じて。小学生の頃は、ベンツのミニカーをいつもカバンに入れて持ち歩いていましたね。どの車よりもスピードが早くて、丈夫で艶々していてかっこいいベンツは私の中で最強の存在でした」
車が好きな子どもというわけではなく、ただただベンツが大好きな女の子だったといいます。
まさかベンツを買うことになるとは……
そんな桃子さんがベンツを購入したのは、今年に入ってからだそう。
「それまで、自分がベンツを買うというイメージはありませんでした。ベンツは外から見るものだと思っていたんです。それが、たまたまベンツ好きの方とSNSで知り合って、『桃子ちゃんはそんなにベンツが好きなのに、どうしてベンツを買わないの?』と言われたんです」
その言葉に刺激を受けた桃子さんは、メルセデスベンツの中古車を検索したそう。
「新車は難しいですが、新古車(ナンバー登録をしただけで手放された未使用の車)くらいなら買える貯金は持っていました。それに免許証も持っているし、今買わないと私は一生ベンツを買えないかもと感奮興起しましたね。すぐに試乗に行って即決しました」
愛車のベンツは最高!

ついに自分のベンツを手に入れた桃子さん。今まで駐車場にあった普通車の代わりに、ベンツがある生活に満足しているそう。
「もうテンション上がりまくりでしたね。大人になった自分へ最高のプレゼントをした気分です。これまでベンツを外から見ているだけだったけど、運転してみると車内の匂いや高級な座椅子にも癒されるし。
それから、見える世界も変わった気がします。ベンツを運転している自分に自信が持てたという感覚もありました。今まで買った中で一番高い買い物でしたが、買ってよかったと思っています」
しかし、問題もあって……
ベンツを買って、内面からも磨きがかかった桃子さん。しかし、問題もあったようです。
「実は、勤め先の立体駐車場の発券機が右側にしか付いてないんですよ。なので、毎回駐車場に行くと一度運転席から降りて、駐車券を取らないといけなんですね。入る時も出る時も駐車券が必要なので、これはかなり手間がかかります」
特にこれから寒くなると、快適な車内から出て発券をするのは厳しいという桃子さん。
「同じビルで働いている人たちは、だいたい同じ勤務時間なんです。車の出し入れの時間もかぶるので、後ろに数台の車が並んでいると申し訳ない気分になります」
「いい外車に乗ってるからって!」とイチャモン

もう一つ、桃子さんには困っていることがあるそう。
「車をベンツに変えてから、やたらと私を睨んでくる男性がいるんです。その男性とは、駐車場でも一緒になることがよくあって……」
嫌でも特定の人を思っていると、なぜだか惹きつけあってしまうもの。
「車を出す時にも、同じタイミングになってしまうことが多くて。先日も私が少し早く出て、その男性の車の前に入れてもらったんです。そしたら窓を開けて、『いい車に乗ってるからって挨拶なしかよ!』と怒鳴られてしまいました。私は挨拶したつもりなんですがね……」
経済的な面で購入できない人もいると実感
高級車に乗りたいと夢見ていても、経済的な面で購入できない人もいるんだと桃子さんはこの一件で思い知ったそう。
「確かにベンツが欲しかったら、ベンツ所有者に対して嫉妬心を持ちますよね。でも、私はこれまで大した贅沢をしなかったし、すぐに買える貯金があったからベンツを手に入れたんです。あの人も、いつかベンツを手に入れられると良いのですが」
そう誇らしげに語る桃子さんの姿は、自信に溢れていました。
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<取材・文/maki イラスト/zzz@zzz_illust>>
(エディタ(Editor):dutyadmin)
