こんにちは。ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。コロナ禍で長らく続いた自粛ムードから解放され、今再びポップカルチャーの代表であるY2K(2000年代ファッション)が流行中。
40代前後のみなさんにとっては、まさに懐かしき青春時代のファッションですよね。なかでも、今秋はサテンシャツ、ベロアトップスがアツい! そこで今回は、サテンシャツ&ベロアトップスの大人世代の上手な取り入れ方をご紹介します。
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昔アムロちゃんが着ていた“あのシャツ”です
巷で流行中のサテン素材。数年前はサテンスカートがブームになりましたが、今年はそのサテン素材のシャツが登場!……といっても90年代後半から2000年代に青春を迎えたであろう皆さんは、当時アムロちゃんが着用していたのを思い出したのでは?
そうです、そのサテンシャツが流行っているのです。ですが、90年~00年代に比べて今のサテンシャツは当然ですが生産クオリティも高くなっています。
サテンシャツを今着るなら、テカテカ過ぎない素材を
当時のようなギラギラ、テカテカなサテンシャツではなく、さりげなく光沢があり光の陰影を表現するマットサテン素材のシャツがとにかく今っぽくて上品。アイテムを選ぶ際も、ツヤがありすぎないものを選びましょう。

また、着こなしにおいてもシャツとパンツ(もしくはスカート)といった上下セパレートしたスタイルより、キャミワンピースやニットのインナーにサテンシャツを忍ばせるなど、服の一部分からチラ見えする程度の存在感がベスト。色合いも淡くくすんだ色だと、サテンの光沢が安っぽく見えなくて良いですね。
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ベロアトップスはデコルテが開いているものが大人向け
続いてのアイテムは、こちらも2000年代に流行したベロアトップス。サテンシャツと同じく、光沢があり高級感漂う見た目を持っています。ベロアは毛足を短くカットしたトップスで、生地の表面に立体的な光の陰影が生まれ、コーディネートに華やかな印象を持たせます。

さて、そんなベロアトップスを大人世代が取り入れるなら、極力シンプルでスタイリッシュな装いを目指しましょう。
デコルテが大きく開いたデザインで華奢見せ
Y2Kを意識したコーデにするならカーゴパンツやワイドボトムスと組み合わせるのが鉄板ですが、この着こなしはやや若者すぎる印象に。すでにベロア素材が華やかでトレンド感を持っているので、ボトムスはスタンダードなセンタープレスパンツで美脚見せを狙って。
ベロアトップスは首が詰まったハイネックやクルーネックより、デコルテが大きく開いたデザインだと鎖骨が華奢に見えておしゃれです。上からかっちりとした印象を持つ、ジレを合わせれば大人に似合うマニッシュスタイルのでき上がり。
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昔の服は引っ張り出さないほうが◎
2000年代当時に購入した服をまだ持っている方にとっては、こうしたリバイバルブームの再来は吉報ですよね。ここぞとばかりに昔の服を引っ張り出したくなりますが、私としては流行当時の服を今着るのはおすすめしていません。もちろん、今でも通用するデザインの服はありますが、そもそもシルエットが時代遅れのケースがほとんどです。
サテンやベロアといった素材は昔と変わらなくても、着ている服のダボ感やシルエットは微妙に今の時代とズレているからです。そのシルエットの流行り廃りを見極めて、今の時代に活かしたコーデをするのは、やはりプロの目利きでないと難しいかも。
ということで、懐かしき時代の素材がリバイバルしている今。新たにトレンド服を挑戦したい場合は、今回のポイントを参考に新しい服、コーディネートに挑戦してみてくださいね。
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<文&イラスト/角佑宇子>
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角 佑宇子
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105
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