恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。
これまで1000人以上の「出会いがない男女」の相談に乗ってきた筆者ですが、かつては髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”。「人は変われる」を自ら実践し、多くの方々の「もったいないところ」をご指摘してきた経験から、誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
婚活を続けるのもやめるのも嫌。一生独身の覚悟もない
「婚活がうまくいかない! でも絶対に結婚したいから、どうしたらいいですか?」という温度感で相談にいらっしゃる方が減ったなと感じます。
最近は「絶対結婚したいってほどじゃないけど、一生独身の覚悟もない。あきらめがつくほど行動したわけでもないから」のような感じで婚活を始める前に相談に来る方もいれば、「婚活やめようかと思うけど、やめる勇気もないんです。停滞している現状を変えたい」という方もいます。後者の相談でいらっしゃったのが、由美子さんという女性(仮名・41歳)でした。
由美子さんは20代のころまで、結婚願望が全くなかったそうです。「結婚しない」と決めていたほどではないそうですが、一人で過ごすことが好きだったこと、友人も趣味が優先で彼氏がいない人だらけだったこともあり、自分のライフプランは考えたことがなかったとか。
「妻でも母でも仕事人間でもない自分は、何者でもない」
由美子さんいわく「私が要領が悪くて、新卒で就職した会社では残業ばかりで、帰るのも遅いし、土日はぐったりしていました。やりたいこともなくて、就活も苦戦したので転職できる気がしなかった」そうです。転職した方がいいかもとはっきり思うようになったころにはすでに、“第二新卒”では通用しない年齢でした。

30代になってからついに転職をして、数年は新しい環境に慣れることに精一杯だったとか。そしてやっと落ち着いてきたころ、「妻でも母でも仕事人間でもない自分は、何者でもない」と思い始めたとか。
それでも当時は結婚したいと思ったわけではなく、習い事をしたりして趣味を増やそうとしたという由美子さん。なぜ婚活を始めることにしたのでしょうか。
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男性と会っても、15分で切り上げられる
きっかけは、同僚がマッチングアプリで知り合った人と結婚したことでした。「そんなの使って、会社にバレたら嫌だな」と感じたものの、一人で37歳の誕生日を迎えた時に、衝動的に登録したそうです。
そこから彼女の“ダラダラ婚活”が始まりました。月1~2人程度のペースで会っていたそうですが、婚活歴4年を超えるとさすがに、会った男性は100人を超えました。

「振り返れば41歳の今より、36歳で会える男性の方がよかったです。そのころはまだ40代前半の男性と会えました。最近は『いいね』が来るのは50代男性が多いです。会ってもやる気がない男性が多くて、15分で切り上げられたこともありました」
由美子さんは結婚したい強い熱意があるわけではなく、結婚相談所のような本気度が強すぎる婚活サービスを使うのは抵抗があるといいます。
そんな彼女の希望は、「孤独死したくない」。
自分はそんなに変わっていないつもりでも
由美子さんのマッチングアプリのプロフィールを見せてもらいました。画面には、普通体型の女性が写っています。ですが私の目の前にいる由美子さんは、だいぶ顔も背中も丸っこいのです。
「こちらはいつ撮影した写真ですか?」
「登録した時ですよ」
「それって、37歳の時の写真ということですか?」
「そうです」
「今と別人ですよ」
「え? そうですか?」
会ってもやる気のない男性が多いといいますが、その原因が分かりました。
「4歳分も年齢を重ねたら、体型も肌も違うし、この写真を見て今の由美子さんに会ったら『だまされた』って感じますよ」
「え! そうですか? そんなに違うかなぁ」
由美子さんいわく、自分はそんなに変わっていないとか。
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「写真よりずいぶんおばちゃんが来たな」と思われている
ただ、私も分からなくはないのです。
40代になり、背中が丸くなり首が太くなり、首のシワが出てきて、あご下に贅肉が付いたのは自覚できます。体重は30代の時とそんなに変わっているつもりはないのです。30代のころと比較して“たった”2キロ増えただけです。
自分で毎日見ていると、顔が丸くなっているのも気が付きにくいものです。
でも、同じ角度で撮った数年前の写真と並べると、フェイスラインがたるみ、ほうれい線が濃くなり、肌もくすんでいるのがよく分かります。もちろん個人差はあると思いますが、アラフォーの4年間では決して少なくない変化が誰にでもあるはず。
数年前の写真をマッチングアプリに掲載して、今の姿で登場したら「写真よりずいぶんおばちゃんが来た」と思われるでしょう。
明るい色のトップスを一枚買い足そう
由美子さんに、マッチングアプリのプロフィール写真を変えなければいけないことは理解してもらいました。
プロフィール写真を撮り直す時の服装を決めるために手持ちの服を見せてもらったのですが、年相応の“デートに使える服”がないのです。色も黒・カーキだらけでした。
「顔色が良く見えるように、白とかせめてベージュとか明るい色のトップス買って、写真撮りませんか?」
「黒とか濃い色の方が楽なんですけど」
「高級感があるように見せたいとかなら、黒も素材やデザインによってはありかもしれませんね。でも由美子さんは、一緒にカフェで食事したり、商店街を散歩できる男性と会いたいと言っていましたよね。それなら黒じゃないですよ。黒は他の女性と比べると話しかけにくいし。肌がきれいに見えて、少しでも明るく美しく見せてくれるトップスを買いましょう?」
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40代女性の“痛さ”は、もう誰も指摘してくれない
「そういえば他の人からも『明るい色も似合うよ』って言われたことありましたね」
「遠回しにアドバイスしてくれる人がいたんですね。それって明るい色も似合うというより、明るい色を着ろってことだったのでは?」
「さぁ、どうなんでしょう」

せっかく遠回しに助言してくれる方もいたのに、由美子さんにはあまり響いていないようでした。元々、服は楽かどうかで選ぶことが多く、Tシャツ、パンツ、スニーカーが多いそう。
パンツの中にはダメージジーンズもありました。スタイルのいい若者ならおしゃれに見えるのでしょうけれど、体型が崩れた40代女性がはくとただのボロなのです。
「もうこれは若すぎるからやめよう」
「若すぎるとか言われたことないです」
「そりゃ、仕事とかで今後も付き合いがある関係なら、服装が若すぎなんて言わないよ!」
「そういうことですね。言わないけど、私の恰好って年相応じゃないんですね」
すこしは分かってもらえたようです。
「パッとしない」と思っても、それが今の本当の自分
白い服をユニクロで購入して写真を撮り直した由美子さんから「どの写真もパッとしないけど、この写真を登録して問題ないでしょうか?」と連絡が来ました。
見せていただいた写真は、今の由美子さんそのものです。

「問題ないですよ。その写真でお会いする男性は、写真詐欺とは思わないはずです。この写真で登録しましょう。もっといい写真にしたいなら、健康管理のためにもダイエットしてはどうでしょうか」
「やっぱり4年前より太ったってことですね。結婚するために頑張れるか分かりませんが、健康のためにはなるので考えてみます」
これが仕事なら、5年前の写真でも問題はないのでしょう。でも婚活ではどうしても最初に外見で判断され、若い人と比較検討されるのです。それなのに、由美子さんに限らずアラフォー以降の男女は平気で“昔の写真”を使って婚活してしまうことが珍しくありません。
本人だけは、「変わっていない」つもりなのです。実際に会った途端に相手のモチベーションが下がるのは、ほぼ自分が写真詐欺をしていると思っていいです。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
(エディタ(Editor):dutyadmin)

