【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.130】
まるで運命のいたずらだと思えるような出会いが、人と猫にはあるもの。黒猫の福ちゃんと出会ったココさん(@cocowhitecat)も、そのひとりです。
福ちゃんは、高架下の側溝で鳴いていた子。2人の出会いは、まさに運命と呼べるものでした。
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2022年正月、仕事を辞めたばかりだったココさんは近場のショッピングモールへ。徒歩で向かう途中、助けを求めるかのような猫の声を耳にしました。
鳴き声は、道端にある溝のような場所から聞こえたといいます。
溝に猫が落ちたのだと確信したココさんはパニックになりながらも、近くにある消防署へ連絡しました。
消防士は、5分ほどで到着。助けた後はどうするのか、と尋ねられたココさんは、先住猫がいることから一瞬迷ったものの、連れ帰ると約束。消防士から猫を入れるケースを求められたため、自宅へ猛ダッシュで取りに戻り、再び猫のもとへ向かいます。
ココさんが戻ると無事に救出は終わっており、レスキュー時に使用したであろう大きな網の中には黒い子猫の姿が。

寒さと知らない人間への恐怖心から体を震わせる汚れた黒猫を、ココさんは自宅へ連れ帰り、お風呂場で隔離。寒くないように浴室にはダンボールを敷き、タオルで包んだ使い捨てカイロとお湯を入れたペットボトルを置き、体を温められるようにセッティングしました。
「子猫用のご飯がなかったので、とりあえずちゅーるをあげたら、喰らいつくようにものすごい勢いで食べました。よほどお腹が空いていたのだな、と切なくなったのを覚えています」
翌日、動物病院へ連れていくと、生後1ヶ月ほどであることが判明。

猫エイズの検査は陽性でしたが、獣医師から「親猫からの抗体が残っているのかもしれない」と言われ、1ヶ月後に再検査することに。2回目の検査では陰性となったため、ココさんは安堵しました。
子猫の名前は、「福」に決定。初めて福ちゃんをお風呂に入れた時には、お湯が黒くにごり、謎の粒々が浮いたため、ココさんは野良生活の過酷さに胸が締め付けられる思いに。

お迎え当初、福ちゃんは人間を警戒し、威嚇。でも、すぐに心を許してくれ、甘えてくれるようになりました。
ただ、先住猫・琥珀くんとはなかなか馴染めません。お迎え後の半年間は、顔を合わせるだけで琥珀くんが威嚇する日々でした。
「福は空気が読めないところがあって、構ってほしくて近づいていき、猫パンチをされたり、噛みつかれたりしていました」
やがて、琥珀くんはストレスから膀胱炎を繰り返すようになり、トイレ以外で排尿することも。あまりにも辛そうな姿を見て、ココさんは福ちゃんの隔離飼育や里親の募集も考えたといいます。
ですがその後、2匹の関係に思わぬ変化が。琥珀くんは福ちゃんがいる生活を受け入れてくれ、隣で寝るようになったのです。体調もすっかり安定するようになりました。
「今でも完全に仲良しというわけではありませんが、昼間は毎日、同じベッドでお尻をくっつけて寝たり、お互いの匂いを嗅ぎ合ったりしています。猫同士、ちょうどいい距離感を掴めたような感じです」
まるで運命のいたずらだと思えるような出会いが、人と猫にはあるもの。黒猫の福ちゃんと出会ったココさん(@cocowhitecat)も、そのひとりです。
福ちゃんは、高架下の側溝で鳴いていた子。2人の出会いは、まさに運命と呼べるものでした。
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高速道路の下にある側溝で手のひらサイズの子猫を発見!
2022年正月、仕事を辞めたばかりだったココさんは近場のショッピングモールへ。徒歩で向かう途中、助けを求めるかのような猫の声を耳にしました。
鳴き声は、道端にある溝のような場所から聞こえたといいます。
溝に猫が落ちたのだと確信したココさんはパニックになりながらも、近くにある消防署へ連絡しました。
消防士は、5分ほどで到着。助けた後はどうするのか、と尋ねられたココさんは、先住猫がいることから一瞬迷ったものの、連れ帰ると約束。消防士から猫を入れるケースを求められたため、自宅へ猛ダッシュで取りに戻り、再び猫のもとへ向かいます。
ココさんが戻ると無事に救出は終わっており、レスキュー時に使用したであろう大きな網の中には黒い子猫の姿が。

寒さと知らない人間への恐怖心から体を震わせる汚れた黒猫を、ココさんは自宅へ連れ帰り、お風呂場で隔離。寒くないように浴室にはダンボールを敷き、タオルで包んだ使い捨てカイロとお湯を入れたペットボトルを置き、体を温められるようにセッティングしました。
「子猫用のご飯がなかったので、とりあえずちゅーるをあげたら、喰らいつくようにものすごい勢いで食べました。よほどお腹が空いていたのだな、と切なくなったのを覚えています」
翌日、動物病院へ連れていくと、生後1ヶ月ほどであることが判明。

猫エイズの検査は陽性でしたが、獣医師から「親猫からの抗体が残っているのかもしれない」と言われ、1ヶ月後に再検査することに。2回目の検査では陰性となったため、ココさんは安堵しました。
新入り子猫と先住猫の関係に頭を悩ませた日々
子猫の名前は、「福」に決定。初めて福ちゃんをお風呂に入れた時には、お湯が黒くにごり、謎の粒々が浮いたため、ココさんは野良生活の過酷さに胸が締め付けられる思いに。

お迎え当初、福ちゃんは人間を警戒し、威嚇。でも、すぐに心を許してくれ、甘えてくれるようになりました。
ただ、先住猫・琥珀くんとはなかなか馴染めません。お迎え後の半年間は、顔を合わせるだけで琥珀くんが威嚇する日々でした。
「福は空気が読めないところがあって、構ってほしくて近づいていき、猫パンチをされたり、噛みつかれたりしていました」
やがて、琥珀くんはストレスから膀胱炎を繰り返すようになり、トイレ以外で排尿することも。あまりにも辛そうな姿を見て、ココさんは福ちゃんの隔離飼育や里親の募集も考えたといいます。
ですがその後、2匹の関係に思わぬ変化が。琥珀くんは福ちゃんがいる生活を受け入れてくれ、隣で寝るようになったのです。体調もすっかり安定するようになりました。
「今でも完全に仲良しというわけではありませんが、昼間は毎日、同じベッドでお尻をくっつけて寝たり、お互いの匂いを嗅ぎ合ったりしています。猫同士、ちょうどいい距離感を掴めたような感じです」
あだ名は「令和を走り抜ける黒い稲妻ブラックサンダー」
琥珀くんというお兄ちゃんもでき、福ちゃんはアクティブな家猫ライフを思いっきり満喫中。

特に大興奮するのは、紐がついたネズミのおもちゃ。毎日、元気に家の中を走り回る姿から、ついたあだ名は「令和を走り抜ける黒い稲妻ブラックサンダー」と、なんともかっこいい異名。
その一方で、甘えん坊な一面は健在です。夜、ココさんと一緒に眠る時には、ぴったりとくっつき、喉をゴロゴロさせてくれます。

「甘噛みというか、歯茎で噛んできます(笑)お腹の一部分に白い毛が生えているところも、かわいいです」
手のひらサイズだった子がこんなにも大きくなってくれて、家族みんなで穏やかに生活できる今があることが、ココさんにとっては何よりの幸せ。
「猫エイズ疑惑があったり、先住猫との仲が上手くいかなかったりして不安でしたが、無事、元気に1歳を迎えることができました。もしもあの日、偶然通りかからずにいたら、小さな命は数時間で消えてしまっていたかもしれない。保護できて、本当によかったです」
目に入れても痛くないほどかわいい2匹の愛猫がいる最高の猫ライフは、これからも長く続いていきます。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
(エディタ(Editor):dutyadmin)




