美容ライターの遠藤幸子です。

　現在46歳の筆者ですが、年々隠したい肌悩みは増えていく一方。けれど、それを隠そうとファンデーションを厚塗りしてしまうと、肌の透明感やツヤが損なわれて老けて見えてしまうことに悩んできました。

　そんな筆者の救世主とも呼べる存在が、コンシーラー。プチプラでいいものがないかパトロールしていたところ、2023年7月に発売されたインテグレートの「メルティフィットコンシーラー」1650円（税込）を発見しました。

　筆者の頑固なクマをどこまでカバーできるのでしょうか？試してみました。




　メルティフィットコンシーラーは、指先でくるくるとるだけでコンシーラーがとろけて肌に密着し、気になる肌悩みをカバーできるメルティフィット処方が最大の特徴。忙しい朝でも手早く使用でき、ムラになることなく、厚塗り感も出ずにカバーできる非常に頼もしいアイテムです。

　また、ヒアルロン酸（保水）、アルガンオイル（保湿）配合で、カサつきがちな目元の乾燥を防いでうるおいが続くのもこれからの季節は特にポイントが高いです。

　パレットにはクマやくすみをカバーするのにぴったりなオレンジベージュと、赤みやニキビ跡をカバーするのにぴったりなイエローベージュの2色がイン。この2色を重ねたり、混ぜ合わせたりすることで、自分の肌色や肌悩みに合わせてカバーできます。

　このほか、化粧もちにもこだわって作られた商品ということで、40代に突入してから涙の分泌量が増えた筆者の目元にも使いやすい商品です。


　実はメルティフィットコンシーラーを見つけたとき、もう何年も愛用してきた手持ちの商品とよく似ていると感じました。その愛用品というのが、ケサランパサランの「アンダーアイブライトナー」3,300円（税込）です。


　ケサランパサランは、クマ専用のコンシーラー。オレンジで血色感を出し、イエローを重ねることで光を集めて透明感のある明るい肌に整えるという商品です。

　普段このケサランパサランのコンシーラーは、化粧下地を塗ってからオレンジを塗り、リキッドファンデやクッションファンデを塗ってからイエローを重ね、フェイスパウダーで仕上げています。

　先述したケセランパセランのコンシーラーと同様のやり方でインテグレートのコンシーラーも使用、その仕上がりを比べてみました。

（1）発色や質感

　指でくるくると取って、手の甲に2度塗って発色や質感を比較してみました。下の画像中央部分にはインテグレートを、それを挟むようにケサランパサランを塗りました。


　ケサランパサランがオレンジ、インテグレートがオレンジベージュなので、ケサランパサランのほうが色に深みがあります。

　一方イエローは、ケサランパサランは光を集めることを目的としているせいか淡く明るい発色。インテグレートのほうがしっかりと見たままの色に発色するのに対し、ケサランパサランは少し透け感のある発色で塗り重ねてもより厚塗り感が出にくい印象です。

　ツヤ感については両者にそれほど差がない印象で、とろけるようなテクスチャーやのびの良さについても両者とも素晴らしく、遜色ないように感じられました。

（2）カバー力

　次に肝心のカバー力について比較してみました。下の画像は向かって右側にケサランパサラン、向かって左側にインテグレートをそれぞれ塗った状態です。クマの色合いには左右差がそれほどない状態で、アイメイクは敢えてしない状態での比較です。


　肌に塗ったとき色に深みのあるケサランパサランがしっかりと血色感を出すことにより、クマに関してはケサランパサランのほうがカバー力が高いと感じました。

（3）仕上がりのナチュラルさ

　仕上がりのナチュラル差について比較してみました。この点もケサランパサランのほうが透け感のある仕上がりになるので、よりナチュラルな印象。

　とはいえ、インテグレートも厚塗り感はなく、カバーしていない部分と質感や肌色の違いがあまりないように見受けられました。

（4）崩れにくさ

　最後に崩れにくさについて比べてみました。どちらもヨレず、崩れにくいと感じましたが、時間の経過とともに油分が少し出てきたケサランパサランに対し、インテグレートは半日後でも朝の塗り立てと変わらない状態をキープできていました。崩れにくさについては、インテグレートのほうが優れているといえます。


　クマカバーに関しては類似商品のケサランパサランに軍配が上がるものの、価格を比較してみると倍であることから当然の結果とも思えます。むしろ注目したいのは、崩れにくさ。アイメイクが崩れやすい方で、クマの程度がひどくない方は使いやすい商品だと感じます。

＜文・撮影／遠藤幸子＞