世の中には多くのルール、法律が存在しています。しかし、時にはそれを守れない人も出てくることも……。そんな時、周りはどのような反応を示すのでしょうか。
渡辺真由美さん(仮名・30歳)は、化粧品から文房具まで扱う大型バラエティショップに勤務していました。そこで、いったい、何を目撃したのでしょうか……。
「売場は、フロアによって置いてある商品が違いました。私は化粧品や、ヘアケアやボディケア商品を扱う売場で働いていました。高校生から会社帰りのOLまで、夕方以降はレジにも列ができて、混みあっていました」
真由美さんが働いているフロアには、人気化粧品のテスターもあり、長時間滞在しているお客さんも多かったそう。
「売場はレジと、品出しと分かれていて私は品出しを担当していました。人気商品は、補充してもすぐ無くなるので、常にフロア内の商品の状況を把握するようにしていました」
しかし、売場全体を悩ませていたのは万引きだったと言います。
「補充したはずの商品が足りなくなると、『おかしいな……』と思って在庫数を調べたら、足りないんです。メイク用品の眉ばさみとか、チップなどの小物は万引きだと気づきづらいのか、よく無くなっていました」
店内では、万引き防止のため覆面で万引きを取り締まる万引きGメン(私服警備員)が巡回していたそうです。
「最初、なにも買わないのに空の買い物かごをもって、ずっとうろちょろしていたので、Gメンを万引き犯かと間違えてしまいました。万引きしているのが見つかると、事務所で係長が対応していましたね。
ある時、中学生くらいのグループが面白半分に文具を万引きしていた時は、係長はすごく怒ってすぐに警察に通報していました。その方が彼らのためではあると思いましたが、あまりの剣幕に係長のこと怖いなあ……とも感じました」
渡辺真由美さん(仮名・30歳)は、化粧品から文房具まで扱う大型バラエティショップに勤務していました。そこで、いったい、何を目撃したのでしょうか……。
コスメから文具まで売っているバラエティショップの悩み
「売場は、フロアによって置いてある商品が違いました。私は化粧品や、ヘアケアやボディケア商品を扱う売場で働いていました。高校生から会社帰りのOLまで、夕方以降はレジにも列ができて、混みあっていました」
真由美さんが働いているフロアには、人気化粧品のテスターもあり、長時間滞在しているお客さんも多かったそう。
「売場はレジと、品出しと分かれていて私は品出しを担当していました。人気商品は、補充してもすぐ無くなるので、常にフロア内の商品の状況を把握するようにしていました」
しかし、売場全体を悩ませていたのは万引きだったと言います。
対策をしても万引きが絶えない
「補充したはずの商品が足りなくなると、『おかしいな……』と思って在庫数を調べたら、足りないんです。メイク用品の眉ばさみとか、チップなどの小物は万引きだと気づきづらいのか、よく無くなっていました」
店内では、万引き防止のため覆面で万引きを取り締まる万引きGメン(私服警備員)が巡回していたそうです。
「最初、なにも買わないのに空の買い物かごをもって、ずっとうろちょろしていたので、Gメンを万引き犯かと間違えてしまいました。万引きしているのが見つかると、事務所で係長が対応していましたね。
ある時、中学生くらいのグループが面白半分に文具を万引きしていた時は、係長はすごく怒ってすぐに警察に通報していました。その方が彼らのためではあると思いましたが、あまりの剣幕に係長のこと怖いなあ……とも感じました」
化粧品売り場に現れた万引き犯の正体

ある日、化粧品売り場から高額な化粧水や乳液が中身だけ盗まれ、外箱だけになっていました。
「化粧水や乳液などは、価格帯が高価なので気軽に手を触れられない場所に置いてあります。でも、箱の中身だけ持って行かれてしまうと、いつ盗まれたのかわからないんです。そのため、現行犯として捕まえるのが難しい。箱だけ残して中身が盗まれているのは、悪質だと感じました」
しかし、後日、犯人と思われる女性が見つかりました。真由美さんは「意外なタイプ」だと思ったそうです。
「たまたま事務所に立ち寄った時に、係長が対応していました。気になって見てみるとごく普通の若い女性でした。服装も、派手ではなく地味目。ずっと顔を伏せて泣いていました。そうしたら、係長は『初めてなんだね。仕方ない……』とこの前の中学生を叱っていた時と明らかに違う口調だったんです」
真由美さんから見ても、箱だけ残して中身が盗むという手口には常習性を感じたといいます。
相手によって態度が変わる係長にがっかり
「万引きの発覚を遅らせるためなのか、箱だけ残している手口は、初めてに思えないんですよね……。たまたま犯人が綺麗な若い女性だったからなのか、係長がいつもの怖い様子と違って、諭す感じだったのも気になりました。なによりも、万引きを警察に通報しなかったのを見てしまって、なんだかモヤっとした気分になりました」
金額のにかかわらず万引きという行為は、刑法の「窃盗罪」に当たり、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されることもあります。
しかし、警察や家族、勤務先などに通報するのは店によってケースバイケースのようです。
今回、真由美さんが目撃した状況は、事後だったため確証が取れなくて通報されなかったのかもしれません。しかし、相手によって態度が変わる係長の姿は、上司として少し情けないかもしれませんね……。
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<取材・文/池守りぜね>
(エディタ(Editor):dutyadmin)
