【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.127】
まるで、盆踊りをしているようなコミカルな立ち姿を見せたのは、レモンちゃんとソーダくん。やんちゃな性格のレモンちゃんと大きくも小心者のソーダくんは、いつも一緒の仲良し兄妹です。
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日頃から、よく二足立ちをする2匹。その心には、互いへの競争心があるようです。
「毎日のように、お互いを獲物に見立てて追いかけっこしています。不意打ちの時は片方が逃げるだけなのですが、お互いが狙いあっている時は、ぶつかる寸前で立ち上がります(笑)」
そんな2匹は、保護猫カフェから譲りうけた子。飼い主さん(@remonsoda0901)はレモンちゃんの熱烈アプローチを受け、2匹のお迎えを決めました。
2020年12月下旬。暗い話題が多いコロナ禍、飼い主さん夫婦は癒しを求めに保護猫カフェへ。お店のホームページを事前にチェックし、気になった子猫との触れ合いを楽しみにしていました。
部屋に入った瞬間、レモンちゃんが足元にスリスリ。しかし、飼い主さん夫婦は目当てだった子がトライアル中(保護猫との相性を見るために、一定期間一緒に暮らすこと)でいないことを知り、ガッカリしました。
「その間も、レモンはずっと私と妻の足元を行ったり来たり。この子だけは人見知りを全まったくせず、積極的に近寄ってきてくれました」
店内でレモンちゃんと遊ぶうちに、飼い主さん夫婦は「この子を連れて帰りたい」と思うようになります。
「レモンには、自分のおっぱいを吸う癖がありました。目の前でチュパチュパする姿を見ているうちに目当てだった子のことはすっかり忘れ、レモンを迎えたいと思うようになりました。一目惚れではなく、レモンの愛嬌のよさに惹かれていったんです」
そんな時、店員さんから「この子は人気で、次来る時には多分、おうちが決まっちゃってると思います」と言われ、うちの子になって欲しいという気持ちはより強くなっていきました。
しかし、なかなか踏ん切りがつかず、どうしよう……と夫婦でモヤモヤ。
まるで、盆踊りをしているようなコミカルな立ち姿を見せたのは、レモンちゃんとソーダくん。やんちゃな性格のレモンちゃんと大きくも小心者のソーダくんは、いつも一緒の仲良し兄妹です。
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日頃から、よく二足立ちをする2匹。その心には、互いへの競争心があるようです。
「毎日のように、お互いを獲物に見立てて追いかけっこしています。不意打ちの時は片方が逃げるだけなのですが、お互いが狙いあっている時は、ぶつかる寸前で立ち上がります(笑)」
そんな2匹は、保護猫カフェから譲りうけた子。飼い主さん(@remonsoda0901)はレモンちゃんの熱烈アプローチを受け、2匹のお迎えを決めました。
目当てにしていた子はトライアル中だった
2020年12月下旬。暗い話題が多いコロナ禍、飼い主さん夫婦は癒しを求めに保護猫カフェへ。お店のホームページを事前にチェックし、気になった子猫との触れ合いを楽しみにしていました。
部屋に入った瞬間、レモンちゃんが足元にスリスリ。しかし、飼い主さん夫婦は目当てだった子がトライアル中(保護猫との相性を見るために、一定期間一緒に暮らすこと)でいないことを知り、ガッカリしました。
「その間も、レモンはずっと私と妻の足元を行ったり来たり。この子だけは人見知りを全まったくせず、積極的に近寄ってきてくれました」
店内でレモンちゃんと遊ぶうちに、飼い主さん夫婦は「この子を連れて帰りたい」と思うようになります。
偶然出会ったレモンちゃんに一目惚れ
「レモンには、自分のおっぱいを吸う癖がありました。目の前でチュパチュパする姿を見ているうちに目当てだった子のことはすっかり忘れ、レモンを迎えたいと思うようになりました。一目惚れではなく、レモンの愛嬌のよさに惹かれていったんです」
そんな時、店員さんから「この子は人気で、次来る時には多分、おうちが決まっちゃってると思います」と言われ、うちの子になって欲しいという気持ちはより強くなっていきました。
しかし、なかなか踏ん切りがつかず、どうしよう……と夫婦でモヤモヤ。
段ボールに捨てられていたレモンちゃん・ソーダくん
そこにタイミングよく現れたのが、レモンちゃんの保護主さん。飼い主さん夫婦は、保護主さんから保護の経緯を聞くことができました。

レモンちゃんは生後2~3週間ほどの頃、ゴミ捨て場の段ボールの中に兄妹6匹で捨てられていたそう。
保護主さんは当時を振り返りつつ、「本当にいい子だから、幸せになってもらいたい」と愛情を滲ませました。
一気に多頭飼いとなり……
その想いに触れた飼い主さん夫婦は胸が熱くなり、お迎えを決意。すると、予期せぬ事態に。
なんと、レモンちゃんには仲良しで絶対に離れない兄猫ソーダくんがいたため、2匹一緒でのお迎えが譲渡条件になっていたのです。
その日、ソーダくんは去勢手術で入院中。飼い主さんは会えなかったソーダくんも迎え、一気に多頭飼いとなることに少し不安を感じましたが、保護司さんから「2匹とも、とてもいい子で穏やかだから大丈夫!」と太鼓判を押され、お迎えを決めました。
「拾われた時の状況や保護主さんのお宅にいた時の様子、他の4匹兄妹はお家が決まって保護猫カフェを卒業したことなどを聞き、この子達を幸せにしてあげようと思ったんです」
子猫たちのために自宅をリフォーム
お迎え時、2匹は生後5ヶ月のやんちゃ盛り。リビングにあるものは、すべて遊び道具に。
「追いかけっこが激しく、突起物や金属にぶつかって怪我をする危険があったので、極力リビングから物をなくしました」
また、飼い主さん宅は対面キッチンで、2匹が食べ物の匂いにつられ、キッチンスペースに入ってくるようになったため、思い切ってリビングとキッチンを別にするリフォームも行いました。
「玄関は脱走防止のため、2重扉を大工さんに作ってもらいました。とにかくお金が飛んでいきましたね(笑)」
3歳を迎えた頃の2匹の変化

イタズラ好きの2匹が落ち着いたのは、3歳を迎えた頃。
レモンちゃんはツンデレを習得した、お姉さんに成長。ソーダくんが起きている時はお澄ましをし、ひとりだけの時に飼い主さんに甘えるようになりました。
「レモンは声が高く、スタイルがすらっとしていて小顔。これぞ猫ちゃん!というかわいさがあります」
一方、ソーダくんは大人になっても、レモンちゃんとじゃれ合うのが大好き。そのため、レモンちゃんから「しつこい」と、本気の猫パンチを喰らうこともあるのだとか。

「ソーダは骨太で、顔も大きめ。ノシノシ歩きます。我が家ではタヌキっぽいと言われ、憎めない愛嬌を振り撒いています」
妹に頭が上がらないソーダくんですが、見えないところで兄貴っぷりを発揮することも。
飼い主さんいわく、ソーダくんはトイレ後に排泄物を隠さないレモンちゃんの代わりに猫砂をかけてあげるのだとか。もしかしたら、ソーダくんは妹のことを想い、負け役に徹しているのかもしれません。
2匹を最期まで目一杯愛したい

普段、2匹はリビングの窓近くにあるキャットタワーで仲良く“ニャルソック”。
飼い主さん宅の近くには保育園があるため、散歩する保育園と窓越しに交流しています。
「不思議そうな顔で子どもたちを見る2匹に、保育園児はいつも手を振ってくれます。すっかり地域の人気猫になっているんです」
娘さんにも嬉しい変化が……
2匹と暮らすようになってから、飼い主さんは遠出や旅行をしなくなり、保護猫に対する心境も変化。1匹でも多くの保護猫が幸せになって欲しいと強く思うようになりました。
また、18歳の娘さんにも大きな変化が。娘さんはあまり猫が好きではなかったようで、2匹を迎えて1年ほどは距離を取っていましたが、今では積極的にかわいがるようになったのです。

「あの時、あのタイミングでレモンと出会わなければ、今も我が家には猫ちゃんを迎え入れてはいなかったと思います。いろいろな縁が重なってお迎えしたこの子たちが最期を迎えるまで、目一杯、最大限の愛情を注いであげたいです」
保護猫を家族として迎えてあげてほしい

そう考えている飼い主さんは自分たちと同じように、保護猫カフェから猫を譲り受けようと考えている方に“ペット”ではなく、家族として迎えてあげてほしいと語ります。
「思っている以上に、いろいろな準備が必要で大変なことも待っています。ただ、猫ちゃんのかわいさは、それ以上。大変なことを一瞬で忘れさせてくれる、最大の癒しです。愛情を注いだ分、猫ちゃんはこの家に来てよかった、と思ってくれるはずです」
赤い糸で繋がっていた、2匹の兄妹猫と飼い主さん家族。ふとした瞬間にクスっとさせられる幸せな日常は、これからも続いていくことでしょう。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
(エディタ(Editor):dutyadmin)



