恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。
これまで1000人以上の「出会いがない男女」の相談に乗ってきた筆者ですが、かつては髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”。「人は変われる」を自ら実践し、多くの方々の「もったいないところ」をご指摘してきた経験から、誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
「もっと一緒にいたい」を、暫定プロポーズと勘違い
結婚したいのに、“結婚に至らない恋愛”ばかりしてしまう女性がいます。
金融機関に勤めるまみさん(仮名)は、30代になり周りがどんどん結婚して、独身の同僚が少ないことに気が付きました。マッチングアプリに登録してたくさんの男性に会ったそうですが、駅から遠いお店に連れていく男性や、すぐLINE交換しようとする男性、身長のさばを読んでいる男性など会って疲れる男性など、彼女いわく「とんでもない男性」にばかり会ったそうです。
たくさん会ってやっと2歳年上のジン(仮名)という男性と出会い、付き合うことにしました。仕事も一生懸命で会話も楽しく、デートのお店選びのセンスもよく、旅行好きという趣味も合っていたそうです。マッチングアプリの「結婚の意思」の欄を、ジンは「いい人がいれば」にしていました。
3回目のデートで「まみちゃんのこと好きで、もっと一緒にいたいと思っているから付き合ってほしい」と言われ、もっと一緒にいたいのならその先に結婚があるだろうと、本人へ確認もせず思ったそうです。
結婚願望のない彼氏に、30代の貴重な1年を使ってしまった
GWの予定を聞くと「一人で帰省する」というジンさんでしたが、特に親を紹介する話も出てこず、モヤモヤしたまみさん。ですが「彼に嫌われたくなくて」何も言い出せませんでした。
まみさんの誕生日もお祝いはしてもらいましたが、将来の話は出てきません。モヤモヤはさらに募り、1年ほど付き合った時ついに「結婚についてどう考えてるの?」と聞いてみたそうです。

すると彼に「まだ若いしそんな焦らなくてもいいじゃん。結婚って今じゃなくてよくない?」と言われました。溜まっていたまみさんは思わず「いつ?」と切り返しました。「疲れてるからそういう大事な話は今度にしよう」と言いくるめられましたが、この日以降ジンさんからの連絡は減ってしまいます。
まみさんはこの恋の延長に結婚はないと気づき、別れた方がいいと決意しました。この時、35歳になっていました。
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好きになれる男性は「尊敬できる人」
ジンさんと別れたまみさんはマッチングアプリを再開しますが、34歳の時と比べていいねが減ったことを感じます。
いいねは来ても40代が多く、30代は39歳や38歳ぐらいの男性ばかり。しかも太っていたり、“あごマスク”の写真も多く、がっかりしました。会ってみても若いころの写真で登録しているのか、太っていて写真とは別人の男性が来ることもあったそうです。「ジンのように好きになれる男性に出会えそうもない」と、私のところへご相談にやって来ました。

まずは、どんな出会いを求めているかを尋ねます。
「まみさんが好きになれる男性ってどんな男性でしょうか?」
「尊敬できる人がいいですね」
「なぜ、尊敬できる人がいいのですか?」
「やっぱり頼れる方のほうがいいですよ。でも結婚願望がちゃんとある男性がいいです。元カレみたいに結婚を焦っていない方だと、ちょっと」
「まみさんにとって、尊敬できるって具体的にはどういうことでしょうか?」
「向上心を持って仕事をしている方がいいです」
デート中に仕事のことを熱く語る男性が好き
ちゃんと働いている方なら程度の差はあれ、向上心は持っていると思うのです。でもまみさんの言う向上心は、「納期に間に合わせるために工夫しよう」「予算削減になった中でも顧客の満足度をアップしよう」のような具体的な改善ではなく、デート中に熱く仕事のことを語る男性のことなのだそう。
「仮にそういう男性がいたとして、マッチングアプリを使えば男性側だっていろんな女性がいる中から選びますよね。まみさんを選ぶメリットってなんですか?」
「えっと……」
自分の話になると、言葉に詰まってしまうまみさん。
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相手が上になり、対等な関係が築けないのは「恋愛」なのか
まみさんは結婚相手の学歴に「大卒以上」を希望していましたが、自分の出身大より格段に偏差値の高い大学しか目に入りせん。尊敬できる、つまり自分より「上」の男性を探すのです。
これはちょっと、忠告しておいたほうがいいなと思いました。

「対等な関係を築けない男性を選ぶと、仮に結婚できても本音を言えなくて、モラハラを受けやすいと思いますよ。格上の男性にとって“都合がいい女”になってたところで、大事にされないよ」
「でもジンには、好きとか大事に思ってるとかって言われました」
「GWに一緒に過ごせなかったことや、35歳のまみさんとの結婚をはぐらかされたこと、忘れてない? 口ではどうにでも言えるんですよ。行動を見ましょう」
まみさんは学生時代に付き合い始めた彼氏も「尊敬できる男性」だったそうですが、デートではいつも遅刻され、待たされていました。それでも好きだから別れられず、ダラダラ付き合ってしまいました。その彼は「今度○○をプレゼントするから許して」が口癖で、悪い点を改善することはなく、物を贈って“なかったこと”にしようとする男性だったそうです。
自分を雑に扱う男性と、付き合わないための策は?
それでも「謝ってくれるし、素敵なお店に連れて行ってもらえたしいいかな」と思っていたまみさん。ですが社会人になって会う時間を取ってくれなくなり、やがて「他に好きな人ができた」と言われてフラれます。その元彼はほどなくして結婚したと噂で知ったそうです。もしかしたらと思うことはあったものの、好きなので切り出せなかったといいます。交際期間は4年でした。
「まみさん。同じことを繰り返していませんか?」
「言われて気が付きました。男を見る目がないんですね」
「そうですよ。結婚の話をクロージングできないなら、アプリも使っていいけど、結婚相談所も併用してみては? アプリでもし、結婚相談所で会えないような好条件な男性やイケメンとマッチングできたら、その男性は遊び目的だと思ってください」
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同年代男性との出会いに感謝できるようになった
後日、結婚相談所に登録したまみさんから、「覚悟はしていたけど、結婚相談所に登録して自分の市場価値の低さにショックを受けました」と連絡が来ました。

「でもその分、同年代の男性に会えたら感謝できるようになりました。デートのお店を私から提案したら、『僕が探すべきところを、探してくださってありがとうございます』って言ってくれた男性がいたんです。本当はこういう男性を好きになれたらいいのになって思います」
「好きになれたらいいなって、まだ告白されていないんですよね。あちらも、他の女性とまみさんを比べてますからね」
「あ、そうですよね。勘違いしてました!」
危なっかしいまみさんがこの先、ちゃんと大事にしてくれる男性と出会えることを祈ります。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<取材・文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
(エディタ(Editor):dutyadmin)
