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沖縄に100歳以上の人が多いのはなぜ? 長寿エリア「ブルーゾーン」で学んだ健康・長寿の秘

時刻(time):2023-10-10 21:31源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
40代、50代になると健康を意識することも増えてきませんか。そんな人におすすめの旅先が沖縄。実は沖縄は世界で5カ所しかない長寿エリア「ブルーゾーン」なんです。 今回「星のや沖縄」で、健康と長寿の秘訣を学べるユニークな宿泊プラン「沖縄ブルーゾーン滞在」を体験してきました。 世界に5カ所しかないブルーゾーンって? 年配の方々が元気なイメージも強い沖縄

40代、50代になると健康を意識することも増えてきませんか。そんな人におすすめの旅先が沖縄。実は沖縄は世界で5カ所しかない長寿エリア「ブルーゾーン」なんです。

今回「星のや沖縄」で、健康と長寿の秘訣を学べるユニークな宿泊プラン「沖縄ブルーゾーン滞在」を体験してきました。

世界に5カ所しかないブルーゾーンって?

年配の方々が元気なイメージも強い沖縄。実は世界に5カ所しかない「ブルーゾーン」の1つです。

ブルーゾーンとは、100歳以上の人が多く暮らす長寿地域を指す言葉で、イタリア・サルデーニャ島、アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ、コスタリカ・ニコジャ半島、ギリシャ・イカリア島、そして日本・沖縄の5カ所。アメリカのダン・ベットナー氏とチームによる研究から、次の9つの特徴が見つかりました。

『世界の100歳人に学ぶ「健康」と「長寿」の9つのルール 

1. 適度な運動を続ける
2. 腹八分で摂取カロリーを抑える
3. 植物性食品を食べる
4. 適度に赤ワイン(アルコール)を摂取する
5. はっきりした目的意識を持つ
6. 人生をスローダウンする
7. 信仰心を持つ
8. 家族を最優先にする
9. 人とつながる

*参照:Dan Buettner (2012). The Blue Zones, Second Edition』

星のや沖縄の「沖縄ブルーゾーン滞在」も、このルールをベースにしています。

圧倒的な非日常を体感できるホテル「星のや沖縄」

体験の舞台は「星のや沖縄」。沖縄県・読谷村に2020年7月に開業したラグジュアリーホテルです。

まず、レセプションがユニーク。深海をイメージしているそうで「ホテルのレセプションとはこうあるもの」という既存イメージを軽々と飛び越えたデザインに心地よい驚きを覚えます。

客室に入ると、今度は目に飛び込んでくる海の美しさに驚きます。全室オーシャンフロントのスイートルーム。掘りごたつ式の床座リビングがある「フゥシ」と海に向かって突き出たテラスリビングのある「ハル」のほか、客室は全4タイプがあります。

大きなテーブルのある土間ダイニングを備えており、部屋食ものんびりとれます。1階と2階で景色も違うのでチェックイン時のお楽しみに!

さて、チェックインを済ませたら道場へ。道場ではチェックインに合わせて毎日15:00~16:30に沖縄伝統のお茶「ぶくぶく茶」でもてなしてくれるんです。

ぶくぶく茶は、煎り米湯とさんぴん茶を混ぜてたてたもの。ぶくぶく泡だつ様子はまるで魔法のようです。

さて、お茶でひと息ついたところで、ここからは「沖縄ブルーゾーン滞在」の体験を紹介していきます。基本スケジュールはのちほど紹介しますが、わかりやすく朝から紹介します。

体験1:特別メニューの朝食

朝はこのプランのために用意された特別朝食を。健康長寿の食事の秘訣である、植物性食品と豆類が中心の食事です。

メインは美しい器に盛りつけられたおしゃれな全粒粉ガレット。カッテージチーズのように見えるのは、実は島豆腐。ゴーヤや油みそも使われ、沖縄らしさ満点です。実はしっかり食べごたえあり。

ふと目をやれば、窓の外には美しいグラデーションをみせる海と空と雲。美しい1日の始まりです。

体験2:アクアティックエクササイズ

ブルーゾーンの長寿者たちはみんなよく体を動かしていることもわかっています。星のや沖縄には、写真映えも抜群の美しいインフィニティプールがあります。これに入らない手はありませんね。このプランでは屋外プールでの「アクアティックエクササイズ」を体験できます。

最初は水の中で両手を大きく振りながら歩くことからスタートし、右ひじと左ひざをつけたり、腕を360度近く回したり徐々に難易度がアップしてきます。終盤はアクアポールでストレッチ。浮遊感が楽しく、同時に体幹も鍛えられます。

エクササイズは約1時間で終了。ぐったり疲れることはなく、それでいて体を動かしたあと特有の気持ちよさがある絶妙なプログラムです。

体験3:読谷村伝統工芸センターで花織&ミンサー体験

生きがいを持つことは健康長寿の秘訣。ということで、学びを深めるために、読谷村伝統工芸センターを訪れました。この地の伝統工芸で600年の歴史を持つ織物、読谷山花織(ゆんたんざはなうい)の織り子のみなさんの話を聞き、読谷山(ゆんたんざ)ミンサーを体験しました。

読谷山花織は、花柄を組み合わせて文様をつくる織物です。文様のデザインは無限にあり、いわば織り手の思いが込められたアート。80歳でも現役で「定年はないから」と元気に笑います。

伝統工芸品を守る原動力は「好き」という想い。「この仕事は大変。子どもには勧められなかったけど誇りだね」という言葉に、これは単なる仕事ではなく、生きる目的の1つなのだと思いました。

シンプルな読谷山ミンサーのコースター作りに挑戦しました。シンプルといえ、初めてなので四苦八苦。「不思議なんだけど、慌てるとうまくいかないんだよね。想いがこもるの」という言葉に納得。同時に織り子のみなさんの技術力の高さを再確認しました。

体験4:特別メニューの夕食

部屋での特別夕食は琉球野菜のしゃぶしゃぶです。沈みゆく夕日を見ながら、スピーカーで好きな音楽をBGMに楽しみました。

前菜にも、クーブイリチー(昆布炒め)やじーまーみ豆腐(ピーナッツ豆腐)なお、沖縄らしい味がズラリ。メインのしゃぶしゃぶは野菜が中心のヘルシーなもの。冬瓜、エンサイ(空心菜)、長命草(一口で一日寿命がのびるという)、山東菜……など島らしさ満載。海鮮とゆし豆腐を加え、最後は沖縄そばで締めくくりました。

体験5:三線の音色を聞き浜辺で晩酌

ブルーゾーンでは適度な飲酒はストレス解消につながり、体によいとされています。プランではなんと夜の浜辺で晩酌、それも三線の生演奏付きです。ゆるやかな伝統音楽の調べとくっきりとした歌声、背後から波音がBGMのように聞こえます。上を向くと満天の星です。なんという幸せな時間でしょうか。

この日、三線を演奏してくれたのは安冨祖流の師範である小波津直也さん。 『さがりばな』『チバリヨ』『島唄』など、古典から民謡までいろいろな曲を聴かせてくれました。

音楽や料理はやっぱり生まれた土地と密接に紐づくもの。この音楽を聞きに帰ってきたい、そう思わせてくれる贅沢な時間でした。

体験6:ゆんたく庭めぐり

ぐっすり眠って、目覚めのいい翌朝。最後のプログラムは「ゆんたく庭めぐり」。広い施設内の庭をスタッフとともにお散歩します。

色とりどりの草花を見るだけでも「きれいだな」「元気だな」と感じるのですが、それぞれの名前を知り、特徴を知ると散歩がより楽しく感じます。「アダンは海の近くに生えるので塩害を防ぐために葉が厚いんです」なんて話を聞くと、植物の生きる知恵に関心。いくつになっても新しいことを知るのは楽しいですね。

沖縄ブルーゾーン滞在の感想と滞在スケジュール例

沖縄の圧倒的な自然に触れ、心身健康に生きるチャーミングで素敵な人たちと関わりながら、リフレッシュ・リラックス・リレーションという3つのRを堪能できた今回の滞在。何が自分にとって幸せなのか、どう生きたいのかを考える瞬間も多かったです。

人生を変える、というのは大げさだけれど、小さな変化が生まれるきっかけをたくさんもらった気がします。五感が敏感になる一人旅にはとくにおすすめ。もちろん友人同士やカップルでも大いに楽しめると思います。

「沖縄ブルーゾーン滞在」のプランに含まれるのは、三線の演奏を聴きながら楽しむ浜辺の晩酌、朝食2回、夕食1回、アクアティックエクササイズ体験、読谷村伝統工芸センターでの体験です。宿泊や夕食1回、そのほかのアクティビティは別料金です。今回は朝食から紹介しましたが、以下が基本のスケジュールです。

滞在スケジュール例
<1日目>
15:00 チェックイン
17:30 夕食 *別料金

<2日目>
08:00 朝食 特別メニュー:畑人野菜と島豆腐のガレット
10:00 朝のプールで、アクアティックエクササイズ
14:00 読谷村伝統工芸センターで、読谷山花織体験
18:00 夕食 特別メニュー:たっぷり野菜とゆし豆腐の鍋
20:30 三線の演奏を聴きながら楽しむ浜辺の晩酌

<3日目>
08:00 朝食
10:00 ゆんたく庭めぐり

沖縄ブルーゾーン滞在
日程:2泊3日(通年実施)
料金:1名7万2000円(税・サービス料10%込)*宿泊費別
含まれるもの:三線の演奏を聴きながら楽しむ浜辺の晩酌、朝食2回、夕食1回、アクアティックエクササイズ体験、読谷村伝統工芸センターでの体験
定員:1日1組(4名まで)
予約:公式サイトにて2週間前までの受付
天候により実施内容が変更になる場合があります

最後にプラン外のお楽しみを紹介します。

「琉球シチリアーナ」がコンセプトのダイニング

「沖縄ブルーゾーン滞在」プランに含まれる夕食は1回なので、残りの1回はホテルのダイニングをぜひ。コンセプトは「琉球シチリアーナ」。沖縄の素材をイタリア料理の手法を用いながら独創的にアレンジします。見た目も華やかで味わいも繊細です。

朝食は2回分含まれるので、一度はこちらのレストランを利用してみてください。和風の「琉球朝食」と洋風の「シチリア朝食」から選べます。

絶景!「星野リゾート バンタカフェ」

隣接して「星野リゾート バンタカフェ」があります。ホテルとは独立した施設で、誰でも訪れることができるスポット。観光客も多く、どこか浮き立った楽しい雰囲気です。

浜辺へ続く散策路には気持ちのよいテラスが多数あるので、お気に入りの場所で一休みを。カフェにはぶくぶく茶からインスピレーションをうけた「ぶくぶくジュレソーダ」や沖縄名物「ポークたまごおにぎり」など、カジュアルなメニューがそろっています。

しっかり食べたいときには隣接のレストラン「星野リゾート オールーグリル」へ。ランチではハンバーガーやカレーなどを提供。落ち着いた店内で海を眺めながら食事を楽しめます。

「星のや沖縄」の基本情報

■星のや沖縄
住所:沖縄県中頭郡読谷村字儀間474
料金:1泊 13万6000円~(1室あたり、税・サービス料別、食事別)※通常予約は2泊より

古屋 江美子プロフィール

子連れ旅行やおでかけ、アウトドア、習い事、受験などをテーマにウェブ媒体を中心に執筆。子ども向け雑誌や新聞への取材協力・監修も多数。これまでに訪れた国は海外50カ国以上、子連れでは10カ国以上。All About 旅行ガイド。


執筆者:古屋 江美子(ライター)
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