美容ライターの遠藤幸子です。顔の凹凸が少なく、のっぺりとした印象に見える顔立ちをメイクでカバーしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。筆者もそのひとりで、メイクで鼻が高く見え、メリハリのある顔立ちに仕上げることができないものかと試行錯誤を繰り返してきました。

　そんな中キャンメイクの「ノーズシャドウメーカー」748円（税込）というシェーディングとハイライトが一体化したパレットを見つけ、実際に手に取ってみました。


　自然に鼻が高く見え、メリハリのある顔立ちに仕上げることができるのか、詳しくレポートしていきたいと思います。



　ノーズシャドウメーカーはノーズメイクに特化したシェーディングとハイライトが一体化したパレットで、マスクをしていてもメリハリのある顔立ちに仕上げる商品です。自然な仕上がりになるようにこだわって作られていて、色みや質感も肌に溶け込むような工夫が施されています。

　そのためナチュラルメイクでも、バッチリメイクでも使うことができ、ノーズメイクにこれまでチャレンジしたことがなかった方や、メイクに自信がない方でも使いやすいのが魅力的です。

　パーソナルカラーを意識し、イエベ肌になじみやすい「01 グレージュイエロー」と、ブルベ肌になじみやすい「02 グレイッシュピンク」の2色展開。

　「01 グレージュイエロー」はシェーディングが暖色系のグレーで、ハイライトがイエロー寄り。「02 グレイッシュピンク」はシェーディングが寒色系グレーで、ハイライトがピンク寄りです。


　ブラシは、大きめで斜めにカットされたシャーディング用と、小さめでアーチ型にカットされたハイライト用のダブルエンド。


　ブラシがかなり小さいだけに、小回りが利き、鼻やその周辺にピンポイントで塗りやすいというメリットがあります。

　筆者はイエベ肌なので、シェーディングが暖色系のグレー系で、ハイライトがイエロー寄りの「01 グレージュイエロー」を使ってみました。下のスウォッチ画像は、指で腕に3度ほど重ね塗りしたものです。上にハイライト、下にシェーディングを塗っています。


　使用方法については、パッケージの裏面に記載されているので、そちらを参考に同じ方法でメイクしてみました。


　この方法でメイクしたのが左下の画像、右下の画像は商品を使用していません。


　同じ時間帯の撮影とはいえ、微妙に光の当たり方などが異なりますが、小鼻の辺りと眉から鼻に繋がる窪み部分に影を入れることで鼻筋が協調されています。さらにハイライトを鼻のくぼみとてっぺんに入れたことで光を集め、鼻が高く見えると感じます。

　現在46歳の筆者は、眉間のシワが気になり、ちょうどハイライトを入れる部分のシワが悪目立ちしないか心配でした。けれど、つけすぎさえしなければシワが悪目立ちすることはありませんでした。

　また、ハイライトもシェーディングも入れているのがわからないくらい自然な仕上がりになることが重要なので、色や質感が筆者の肌にもなじむか心配でした。しかし、塗りすぎに注意し、塗った後も軽く指でなじませると自然に肌に溶け込む印象でした。

　あとひとつ心配したのは、粉質。乾燥肌の筆者が使うと、パサついて見えたり、ヨレたりしないか心配でした。しかし、「スクワラン」「チャ葉エキス」「ヒアルロン酸Na」「ローヤルゼリーエキス」の4つの美容保湿成分が配合されていて比較的しっとりとした粉質。そのため粉飛びしにくく、ヨレにくく、パサついて見えないのも好印象でした。


　これまでかなりの数のハイライトやシェーディングをお試ししてきました。しかし、いかにも入れたのがわかる仕上がりになるものや、パールの主張が強く、シワが悪目立ちするものが多く、満足できる商品はそれほどありませんでした。

　しかし、こちらの商品は仕上がりがとにかく自然。グレーのシェーディングは初めて試しましたが、肌をくすませることもなく、自然に影を作り、ハイライトもさりげない明るさとツヤ感で、いつもより顔に立体感が出ました。

　手のひらにすっぽり収まるほどのコンパクトサイズで軽いので、持ち運びにも便利。ポーチに入れて持ち歩き、お直しに使いやすいと感じました。

＜文・撮影／遠藤幸子＞