実は、難しくない。
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」について様々な実践法を提案しています。
【関連記事】⇒子どもを料理好きにしたいなら、絶対にやってはいけない5つのこと

先日、老舗刃物メーカーの貝印が開催した“夏休みの食育イベント”に親子で参加してきました。テーマは「畑で学ぶやさしい切りかた教室」。
広大な農場に行き、その場で自分が収穫した野菜を調理したり、リアル体験でSDGsを楽しく学ぼうという内容です。そこで「はじめての包丁使いを成功させる秘訣」について教えてもらったので、今回はそのご紹介をしたいと考えました。
結論から言えば、答はとっても簡単で、気をつけるべきポイントは、4つ。最後に“料理嫌いにさせないコツ”も合わせてお届けします。
一つ目は、「包丁の選び方」について。子どもは手が小さく、手先の動きも大人とは違うことがあります。もっとも大事なのは、子どもが使いやすいこと。

また、安全・危険の感覚には大人と子どもで大きなギャップがあります。子どもの大丈夫を過信しないように、ゆっくり点検していきましょう。
最近では品質の良い子ども用の包丁が購入しやすくなっているので、成長や上達度に合わせて選ぶと安心です。
ポイントは、小さな手でも握りやすいこと、ケガをしにくいよう刃先(切っ先)が丸くなっていること。ここでケガをしてしまうと、料理にトラウマを抱えてしまう可能性があるので、くれぐれも安全第一で。「早く包丁が使えるようになってほしい……」という焦りは禁物です。
また、包丁とセットで、子どもが使いやすいサイズでまな板も登場しています。目盛りや切り方のガイドラインは、子どもの上達をサポートしてくれます。
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」について様々な実践法を提案しています。
【関連記事】⇒子どもを料理好きにしたいなら、絶対にやってはいけない5つのこと
子どもに包丁を使わせるときに、気を付けるべきこと

先日、老舗刃物メーカーの貝印が開催した“夏休みの食育イベント”に親子で参加してきました。テーマは「畑で学ぶやさしい切りかた教室」。
広大な農場に行き、その場で自分が収穫した野菜を調理したり、リアル体験でSDGsを楽しく学ぼうという内容です。そこで「はじめての包丁使いを成功させる秘訣」について教えてもらったので、今回はそのご紹介をしたいと考えました。
結論から言えば、答はとっても簡単で、気をつけるべきポイントは、4つ。最後に“料理嫌いにさせないコツ”も合わせてお届けします。
①子どもの成長に合った包丁を選ぶ
一つ目は、「包丁の選び方」について。子どもは手が小さく、手先の動きも大人とは違うことがあります。もっとも大事なのは、子どもが使いやすいこと。

また、安全・危険の感覚には大人と子どもで大きなギャップがあります。子どもの大丈夫を過信しないように、ゆっくり点検していきましょう。
最近では品質の良い子ども用の包丁が購入しやすくなっているので、成長や上達度に合わせて選ぶと安心です。
ポイントは、小さな手でも握りやすいこと、ケガをしにくいよう刃先(切っ先)が丸くなっていること。ここでケガをしてしまうと、料理にトラウマを抱えてしまう可能性があるので、くれぐれも安全第一で。「早く包丁が使えるようになってほしい……」という焦りは禁物です。
また、包丁とセットで、子どもが使いやすいサイズでまな板も登場しています。目盛りや切り方のガイドラインは、子どもの上達をサポートしてくれます。
②包丁の置き方を覚える。刃は自分と反対側に向ける
二つ目は、包丁を置く「向き」を決めることです。正解は、刃先を自分と反対側に向けて横向きに寝かせて置くこと。
他の作業をしている時に刃先が当たってケガをしてしまう危険性があるので、“基本の約束”として親子で確認して徹底するようにしましょう。
③食材を持つときは、「猫手」にする
三つ目は、食材をおさえる方の手の注意点です。具体的には右利きは左手、左利きは右手のこと。軽く指先をまげて猫のような手をイメージして食材をおさえるのが基本。
「猫手(ねこて)」という言葉は子どもにも理解しやすいので、大切なキーワードとして親子間確認しながら、繰り返し練習をしていきましょう。
④刃は絶対に触らない
子どもはふざけて危険なことをしたがることがあります。
ちょっとした油断が大きな事故につながる可能性があるので「刃は絶対に触らない」ことを約束しましょう。
包丁を洗う場合も要注意で、小さな子どもの場合は親がやるほうが安全です。
怖い、危険を言ってばかりだと、子どもは料理が嫌いになる
今回のイベントを通して、子ども達の様子を観察していて気づいたのは、親の声かけの仕方が子どもに大きな影響を与えるということ。
親が危険回避のためにやみくもに注意ばかりしていると、「料理は怖いこと、つまらないこと」というイメージを植えつけ、結果として「料理嫌い」になってしまうことも。
親は悪意なく“注意をするモード”になってしまいがちですが、子どもにとって料理が嫌いな時間にならないよう、注意ではなく“一緒に確認するモード”を心がけましょう。できたことについてはしっかり褒めることも大切です。
そして、楽しみも忘れずに。野菜の断面を観察したり、切った食材が仕上がりに反映されていると、「切るって面白い!」という経験を重ねていくことができます。「好きこそものの上手なれ」を大切に、その子の興味や能力に合わせてチャレンジしてみてくださいね!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
(エディタ(Editor):dutyadmin)








